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【AZアーカイブ】使い魔くん千年王国外典・タバサ書 第二章 霧の中のタバサ(前編)

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始祖ブリミル降臨暦6242年、初夏の第五月ウルの月。ガリア王国の三千メイル上空を、今日もタバサとシルフィードが飛んで行く。

先月はひどい目に遭った。イザベラが召喚したキタローとかいう妖魔の子供が、幽霊を操って私を脅かしたのだ。あのでこっぱち娘、いつの日かあの広い額に落書きして辱めてやる。結局あの日はあれだけで済んだが、今度は何を企んでいるのやら。まともな仕事なら、まだいいが。

使い魔くん千年王国・外典 タバサ書
第二章 霧の中のタバサ(前編)

「きゅいきゅい! お姉さま、私そろそろおなか空いたーのねー!」
「私は空いていない。パーティー会場でたっぷり食べて来た」
タバサは、昨夜催された『フリッグの舞踏会』を抜け出してきた。急な呼び出しはいつものことだが、食事中に呼び出すとは。ぴかぴかおでこ娘め、食べ物の恨みをいつか思い知らせてやろう。

「ずるーい! ところで、今回あのマツシタって子供、ゴーレムを倒すだけの火力は出せなかったのね。フーケ本体を発見したのはあの、なんだっけ、るるるのルイズ!」

私はルイズやキュルケ、そしてマツシタとともに、怪盗『土くれ』のフーケを捕えたのだ。確かに彼の先住魔法は独特であるが、破壊力、決め手にはやや欠ける。しかし最後に召喚した『月霊』という存在は強力で、正体不明だった。何かの幻術かもしれない。あのキタローが幽霊を操ったような術なのだろうか?

「今日の御本はなぁんなの、お姉さま? 歴史書? 魔道書? 人生訓?」
「実用書。『ハルケギニアの多種多様な吸血鬼について』。図書館から借りてきた」
「きゅ、きゅい、吸血鬼!? 今度の相手は、きゅーけつき!?」

タバサは、こくりと肯く。イザベラの手紙には、珍しく今回の掃討相手が記されていた。偽情報かも知れないが、いつか戦うかも知れない強敵だ。知っておいて損はない。

「吸血鬼は、最強じゃないにしても最悪の妖魔なのね!冷酷で邪悪で残忍で狡猾!人間そっくりに化けられるし、エルフほどではないけど先住の魔法は使うし!それに血を吸われて死んだ人間は、そいつに操られる屍人鬼(グール)になってしまうの!ああ恐ろしい!きゅきゅきゅKYUKYUYYYYYY!!」
「操れるのは一人だけだから、鼠算式にグールが増えないだけまし」

それにグールはアンデッドだが、実体がある。ゆ、幽霊ではない。すごく近いけれど。

「姫殿下ぁ、『人形七号』ちゃんが来たそうですよぉ。キヒヒヒッヒヒヒ」
「『ちゃん』なんてつけなくていいよ、キタロー! あいつはあたしのオモチャさ、操り人形さ! 死ぬまで楽しくダンスしてもらおうかい、フヘッヘヘヘヘヘヘ」

夜のプチ・トロワに不吉な笑い声が木霊する。イザベラとその使い魔、墓場鬼太郎である。底意地の悪さと人を怖がらせて楽しむ性癖は、人間と妖怪でも相通ずるものがあったらしい。それに父親がアレなせいか、イザベラにも結構『怪奇嗜好』の悪趣味がある。つまるところ、二人は妙に意気投合してしまったのだ。

目玉の親父を香り高い紅茶風呂からあがらせると、鬼太郎は彼をタオルで拭いて、空いた片目に入らせた。ちなみに潰れているのは本来左目なのだが、妖怪ゆえか鬼太郎は、自分の目玉をどちらにも移動させられるようだ。イザベラはベッドに寝転がり、指を突き付けて鬼太郎に命令する。

「さあて、今宵は『歓迎』はなし。ただしキタロー、あんたにも仕事を与えるよ」
「えっ、ぼくもですか?」
「そう。あの人形娘にくっついて、吸血鬼退治の手助けをしてやんな。お目付けさ。幽霊とかを使ってたっぷり怖がらせながら、死なない程度に頑張らせるんだよ、死なない程度に」
「あれ、姫殿下は、あの子の死を願っていたんではないのですか? 意外とお優しいなぁ」

鬼太郎は訝しがるが、イザベラはにたーっと厭な笑みを満面に浮かべた。
「へっ、まあねえ。そうそう簡単に死なれちゃあ困るんだよ、大好きな人形で遊べなくなっちゃうじゃないか。さんざ苦しめて苦しめて、ぎりぎりまで痛めつけて痛めつけて、血肉と精神をギュウギュウと絞りとって、生まれてきたことを後悔するぐらいに、この世の悲哀と屈辱を骨の髄まで味わわせてやろうってつもりさ! もちろん、ちょびっとだけ希望をちらつかせて、その上で、だよ。ああ、嗜虐のヨロコビってえのは、王侯貴族のタシナミだよアンタ!」

イザベラは自分の体を抱きしめ、ぶるぶると悦びに震える。さしもの鬼太郎も呆れるほどだ。
「フハ、いい性格してはるわホンマ」
「鬼太郎、この姫さまはひょっとして、魔女か吸血鬼じゃないかのぅ?」

この吸血鬼なるものは、生きている者の血を吸い、苦しめて死に至らしめると言われておるが、世界のこちら側におられる貪欲なる大臣は、蛭か吸血鬼に例えられよう。彼らは墓場から出て来て圧政を加え、民よりの収入を期待し、税を永久に固定し、国家から血と精神を徐々に吸い取っておる……
『政治的吸血鬼』:ロンドンの雑誌「ジェントルマンズ・マガジン」1732年5月号の記事より

「というわけで、よろしくお願いしますタバサさん。フッヒッヒヒヒヒ」
「…………よろしく、キタロー」

イザベラから命令書を受け取り、タバサと鬼太郎と目玉の親父は、シルフィードに乗って出発する。目的地はガリアの首都リュティスから、500リーグほど南東に下った山間の寒村、サビエラ村。人口は350人ほど、主産業は農林業。霧深い山中に段々畑が連なる、寂れた村だ。

そこでは二か月ほど前から、明らかに吸血鬼の仕業と見られる殺人事件が相次ぎ、今や9人が犠牲となっている。いずれも喉元に禍々しい二つの牙の痕が残され、全身の血が吸い尽くされて枯れ枝のようになってしまっていた。その上、先々週王室から遣わされた正騎士も、火のトライアングル級という強力なメイジであったにも関わらず、三日目に死体となって発見された。敵が不意を打ったのではあろうが、並々ならぬ強敵である。

「ケケケ、吸血鬼ですかぁ。ぼかぁ何匹も出遭っていますよぉ。あいつらは確かに恐ろしいですけど、弱点をつけばイチコロですよ!」
「弱点?」

鬼太郎が急に発言し、目玉の親父が詳しく説明する。
「そう。まぁ吸血鬼といえば、ふつう日光や炎や十字架や、ニンニクや聖水に弱いのう。夜中は棺桶で寝ておるから、その隙に心臓に杭を打ち込めば殺せる。塩や穀物を撒いておけば墓場から出て来れん。流れる水を渡れんし、体温が低くて鏡に姿が映らないから、簡単に見分けがつくじゃろ。恐ろしいのは蝙蝠や霧に変身したり、動物を操ったりすることや、なによりほとんど不死身の生命力じゃ。人間が吸血鬼になるのも、いろんな理由があるのじゃが……」

「それらは迷信ばかり。日光と炎には弱いけれど、彼らは初めから人間ではなく、凶悪な妖魔の種族。変身できるのも人間だけ。この本を読んでおいてくれると助かる」
「ふうーむ、まあ吸血鬼もいろいろ種類がおるからのう。では勉強させてもらいますぞ……ああ、わしとしたことが、文字が読めんわい」
「あとで文字は教える。協力して」
この目玉、なかなか知識は豊富なようだが、ハルケギニアの知識は乏しいようだ。まあキタローともども、せいぜい利用させてもらうとしよう。でも人魂をランプに使うのはやめてほしい。

シルフィードを人間に化けさせて自分は従者になり、油断した吸血鬼をおびき出す作戦も考えてはいたが、イザベラの使い魔がついてくるとなれば話は別だ。彼女にシルフィードが『韻竜』だとバレてしまう。いずれジョゼフたちに反旗を翻す日が来るまで、こちらの手のうちは隠しておきたい。まあ、バレてもどうということはないが、いろいろややこしくなるし。

「ところでキタロー、あなたとイザベラは感覚共有できている?」
「ええまあ、チラホラとできるらしいんですがねぇ。こっちからもご主人様の視界を奪えますですハイ。ほーら就寝中のイザベラ様、あの世の風景を見せてあげますよぉ~~。クケケケケケッ」

うむ、流石は妖魔である。よくやったキタロー。

血を飲んではならない。肉の命はその血だからである。
誰でもすべて血を飲むならば、その人は民のうちから断たれるであろう。
旧約聖書『レビ記』第十七章より

翌朝。プチ・トロワを発ってから数時間で、シルフィードは目的の村に到着した。山陰で朝霧が深くたちこめ、初夏とはいえ寒そうだ。タバサはしっかり着こんでいるからいいが。

「おお、騎士さまじゃ! 風竜に乗った騎士さまがいらっしゃった!」
「今度こそ退治していただかないと、この村が滅んでしまうよぉ!」

喜んで出迎える村人たち。しかし降りてきた二人は、見るからに子供だ。いかにメイジが平民には及びもつかない強力な存在とはいえ、風竜に乗っているとはいえ、これでは期待外れだ。村人たちはモーレツにがっかりして、『シーーーーン』という擬音が霧とともに漂った。

「……こないだの騎士さまだって凄く強かったのに、三日でお葬式だぜ」
「今度は二日か、一日か……はぁ、王侯貴族のお遊びにゃあ付き合ってられねぇや」
「やっぱり騎士なんざ、あてにはなんねえだ! おらたちで解決するだよ!」

タバサはそんな噂など、どこ吹く風の無表情だ。シルフィードを村人に預けると、鬼太郎を連れて様子見がてら村の真ん中を歩き、高台にある村長の家を訪ねる。白い髭を生やした、人の良さそうな老人だ。一行は居間に通され、朝食をご馳走になる。

「ようこそいらっしゃいました、騎士さま。ええと、あの」
「私はガリア花壇騎士、『雪風』のタバサ。こちらは従者のキタロー。勅命により参上した。事件の概要はこの報告書で知っているが、詳しく説明していただきたい」
「は、はい。まあそのう、あらかたは報告書に書いたとおりなんですがのう……」

二か月前に少女が犠牲になって以来、ほぼ一週間おきに9人ばかりの若い女性が犠牲になっている。二人目の犠牲者が出た時点で、夜間に出歩く村人はいなくなった。しかし吸血鬼は、家の中にも忍び込んでくる。犠牲者はベッドに寝たまま血を吸い尽くされ、変わり果てた姿で発見されるのだ。しかも寝ずの番をしたり扉や窓をふさいだりしても、いつしか眠らされてしまう。先住の魔法のようだ。

おそらく吸血鬼は、昼間は暗い森の中に潜み、夜になると村へやって来るのだろう。あるいは巧妙に人間に化けて、文字通り「何食わぬ顔」で暮らしているのかも知れない。そして手引きをしているのは、吸血鬼の忠実なしもべ、『屍人鬼』なのではないか。

「……しかしながら、聞くところでは吸血鬼も屍生人も、普段は人間と区別がつかないとか。屍人鬼には首筋に牙の痕があるようですが、虫刺されや山蛭の噛み痕があるものだけでも7人はおりますで。もう村人同士が疑心暗鬼に陥っておりますよ、村を捨てるものさえ出てくる始末ですじゃ」
「その7人はどうしているの?」
「一応まあ、一つ所に集めて夜な夜な監視しております。それでもやっぱり、犠牲者は出るんですわい!疑惑が晴れるまで軟禁しておくというのも、村の働き手ばっかりですしどうかなとは思うんですがのぅ……」

最後の犠牲者というか行方不明者は、この村長の家に住んでいた「エルザ」という孤児の少女らしい。三日前の夜から行方が分からず、その足跡は森の奥へと向かっていた。まだ遺体は見つかっていないが、吸血鬼か屍人鬼に連れ去られたのではないか。

「では、二か月前に何か変わったことはあった? 封印を壊したとか、誰かが死んだとか」
「それがそのう、同じ頃に占い師の老母を連れた『アレキサンドル』ちゅう大柄な男が移り住んで来ましてな。そやつにも首筋に傷があったので、彼が屍人鬼で母親が吸血鬼なのではないかと、みな噂しております。しかしながら二人を厳重に監視してみても、別のところで犠牲者が出るばかりでして。やっぱり違うんですかのう」
「いろいろ手を尽くしてはいるんですねぇ、ご苦労さんですフヒヒ」

さて、事情は大体把握したが、ではどうやって吸血鬼を捕まえるか。エルフ相手ならいざ知らず、一対一ならタバサは大抵の妖魔には負けない自信がある。しかし相手は、人間の中に紛れ込んでいるのだ。キタローや目玉は妖気を察知できるが、吸血鬼は隠れ潜むのに長けており、かすかな気配はするが特定はできない。犠牲者の家や、首筋に傷のある人々も調べてみたが、これといった情報はない。

「キタロー、あなたが囮になる。そして私が倒す」
「えへっ、やりましょう!」
「と思ったけど、吸血鬼が狙うのは若い女性ばかり。あなたじゃダメ」
「あらぁ」

となれば私か、女性に化けたシルフィードを使うか。なんなら生き残っている村の娘を使ってもいいが。襲撃の際は妖気を出すだろうから、キタローが察知できるはず。
「ではキタロー、幽霊を呼び出して情報収集してみて。私は向こうへ行っている」
「わっかりましたぁ、タバサさん」
「わしは虫とも会話できますから、そいつらにも聞いてみましょう。記憶力はあんまりない連中ですが」

森の中の墓場で、鬼太郎は幽霊たちを呼び出し、吸血鬼の噂を聞いて回る。

『無念、この花壇騎士が吸血鬼ごときに……うらめしや……』
『うう、私たちの仇をとってくださいぃぃぃ……しくしくしく』
『新入りが増えだしたから、吸血鬼が現れたのはわしらも知っているが、誰に化けているかまではのう……』

「うーん、あれですよ、村人全員を日光に当てて、爽やかに体操をさせるんです!日光を嫌がったらそいつが吸血鬼です! どうですぼくの名推理は」
『じゃが、この村は一年通して霧深いところじゃぞ。今も真昼じゃというのにお天道様が見えん。農作物もモヤシとかキノコとか薬草とか、じめじめしたのばかりじゃし。蛭もたくさんおるし』

「衛生的じゃないなあ、まったくぅ。こんなとこ住んでいたら病気になりますよ! 我々幽霊族や妖怪には住みよい環境なんですけどねぇ……あ、だから吸血鬼もいるのかナァ」
『先祖代々ここに住んでおるから、離れるのも忍びないんじゃ。しかしこのまま村が滅びては、わしらの供養をする者もいなくなってしまう……』

ともあれ、タバサは村の若い女性たちを村長の家に集め、しばらく様子を見ることにした。こうなれば長期戦だ。昼間は虫たちに、夜の間は幽霊たちに見張りをしてもらう。なんとも寒気がするが、背に腹は代えられない。虫はともかく、すでに死んでいる彼らなら、吸血鬼の魔法にも対抗できるのではないか。

その頃、深い森の奥の洞窟では、一人の少女がギリギリと歯ぎしりをしていた。彼女は金髪の少女の姿で数十年生きている吸血鬼、エルザだ。しもべの屍人鬼と感覚を共有し、離れた村の様子をうかがっている。

「けえーっ、あのガキども、なかなか頭が回るじゃないの! 村娘たちをああもガッチリ見張られちゃあ、お食事ができないわ!」

三日前まで、彼女は村長の家に住み、「メイジに両親を殺された可哀想な子供」として振る舞っていた。そしてそれこそ「何食わぬ顔」で、夜な夜な村娘の寝込みを襲い、吸血を繰り返していたのだ。吸血鬼にとって、人間の血を吸うことは命をつなぐための食事。誰でも食事をせねば餓死してしまう。

だが人間は弱いがゆえに群れをなし、妖魔や野獣に負けないよう知恵を発達させてきた。一つ所にとどまって吸血を繰り返し目立ってしまえば、こうして討伐者がやってくる。あるいは共同体が崩壊して獲物がいなくなり、食事にも事欠いてしまう。人間に寄生するにも配慮が必要なのだ。そうした配慮について、エルザはいまいち欠ける部分があった。吸血鬼の両親が早くに殺されてしまったせいもある。

「あのまま村にとどまっていれば、もう少し食事ができたのに、私ったらフラフラと家出しちゃうなんて! 月夜がきれいだったし、綺麗な音色は聞こえたし……でも、森の中には何もなかったじゃないの。ああ畜生、こうなりゃ悔しいけど退散して、別の村を襲おうかしら? ひょっこり戻っても疑われそうだし」

エルザは唇を噛む。忌々しいが何だったのだろう、あのミリキ的な音色は?
と、ふわりと人魂が飛んできて、エルザの耳元を漂い出した。

『きみを呼んだのは私だよ、可愛いエルザ。たくさん血を吸ってきて、私に飲ませておくれ!』

いきなり渋い男の声がして、流石のエルザもびくっと驚く。
「!! あ、あなたは誰!? 妖魔?」
『そぉんなもんさ、私も吸血鬼なんだ。ちょっと不覚を取って死んでしまったけど、大量の血を浴びれば生き返れるのさ。ほら足元を見てごらん、私のお墓があるはずだ。掘り起こしてくれ』

そう聞いて足元を見れば、確かに小さな墓碑があり、遠い異国の言葉で墓碑銘が刻まれていた。言われるままに掘り起こせば、出て来たのは無惨に焼け焦げた小柄な死体と、古い大きなギターがひとつ。そのギターは誰も触れていないのに、ひとりでに鳴っている!

『フヒヒヒッヒッヒ、私は吸血鬼、霧の中のジョニー! さあエルザ、この魔法のギターを使って村人を呼び寄せ、たっぷりと血を吸うのだよ! 妖魔だってメイジだってこのギターの音色には逆らえないんだ、どんなやつでもコロリポンさ!』

エルザは震える手でギターを持ち上げ、軽く奏でてみる。楽器など使ったことはないが、しっくりと手になじんだ。

♪ジャガジャガジャガ ジャガスカジャガ ジャンジャンジャン ジャンガモンガ

おお、なんと素晴らしくミリキ的な音色であろうか! エルザは自分の奏でた音に、ジーンとシビレた。それを祝福するかのように、森や洞窟の奥からは、無数の蝙蝠が彼女の周りに集まってきた……。

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