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忍殺TRPGリプレイ【リーヴ・オール・ビハインド】02

 前回のあらすじ:99マイルズ・ベイ、ソウカイ・シンジケート仮本部、スカウト部門事務所。カロウシ寸前のソニックブームは、ヘルカイトの策略で昏倒させられ、オンセンに送られる羽目になった。だが彼が目を覚ますと、目の前には自らの別の姿、フマトニがいた!カラダニマジキヲツケテネ!

「スッゾコラー!」BOOMBOOMBOOM!ソニックブームが一瞬ハヤイ!距離を保ちながら恐るべきジェット・ツキを三連打!SMASH!「グワーッ!」命中!だがフマトニは笑いながらジェット・ツキで反撃!「イヤーッ!」BOOMBOOMBOOM!「グゥワーッ!」ソニックブームは弾き飛ばされる!

「スッゾ……コラー!」BOOMBOOMBOOM!反撃のジェット・ツキだ!「イヤーッ!」回避!フマトニは中腰に構えてジェット・ツキ!「イヤーッ!」BOOMBOOMBOOM!「ウオーッ!」ソニックブームはかろうじて回避!「ハハハハ!私の方が強いようですねェ!」フマトニは嘲笑う!

「テメッコラー……ザッケンナコラー!」ソニックブームは流血を拭いながら、マントラめいたヤクザスラングを吐き散らす。我ながらなんたる強さ!ダメージはこちらの方がやや大きい。このままではジリー・プアー(訳注:徐々に不利)だ!そして彼は一体何者なのか?答えは、カラテあるのみだ!

戦闘継続

2ターン目

イニシアチブ(一騎打ち):ソニックブーム/SB&フマトニ/FT(6→3)

ハードモード継続!

SBはJT側転3連打(残り精神力11)[34335243153][3621445226][6131][3354][1612]3発成功。
FTは[324][65][66]1発命中!3ダメージを受け残り体力6!
FTはJT側転3連打(残り精神力11)[11331661163][6364616433][2145][1163][2444]2発成功。
SBは[463][2441]1発命中!3ダメージを受け残り体力5!

「ザッケンナコラー!」BOOBOOMBOOM!ソニックブームは一定の距離を保ちつつジェット・ツキ三連打!「イヤーッ!」BOOMBOOMBOOM!フマトニも同時にジェット・ツキ三連打!SMAASH!「「グワーッ!」」命中!痛烈!だが二人はニンジャ耐久力で耐える!この勝負互いに譲らずだ!

SBはJT側転3連打(残り精神力10)、即応ダイス5をつぎ込む![23322112564][6242612335][656214][115224][31652]3成功&痛打2&殺伐[2]頭部痛打、1成功&痛打、2成功&痛打2!
FTは残り回避ダイス4、アドレナリン・ブーストし(残り精神力10)緊急回避ダイス3をつぎ込んで全力回避![446][41][44]回避!
FTは集中してJT3連打(残り精神力9)、即応ダイス5をつぎ込む![43442423531][634521][141521][34534]3発成功。
SBはアドレナリン・ブーストし(残り精神力9)[242][44][66]回避!

「スッゾコラー!」BOOMBOOMBOOM!ソニックブームは渾身のカラテを込め、ジェット・ツキ三連打!だが同時にフマトニも動く!「ワドルナッケングラー!」BOOMBOOMBOOM!迫り来る必殺のソニックカラテ衝撃波!どくん……!二人は同時にアドレナリンを過剰分泌し「イヤーッ!」回避!

 ナムアミダブツ……まさに実力伯仲!この二人の拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙!もしここにマグロを投げ込めば、たちどころにネギトロに変わるであろう!

3ターン目

SBはJT側転3連打(残り精神力8)[34532121261][5446245614][3526][1541][6141]3発成功。
FTは[541][51][44]1発命中!3ダメージを受け残り体力3!
FTはJT側転3連打(残り精神力8)[41351565612][5511146213][5114][2536][1312]2発成功。
SBは[632][2135]回避!

「ザッケンナコラー!」BOOBOOMBOOM!ソニックブームは一定の距離を保ちつつジェット・ツキ三連打!「イヤーッ!」BOOMBOOMBOOM!フマトニも同時にジェット・ツキ三連打!SMAASH!「グワーッ!」フマトニにのみ命中!ソニックブームは紙一重でしゃがみ回避していた!ワザマエ!

SBはJT側転3連打(残り精神力7)![54451215336][1112164355][5624][4654][4323]2発成功!
FTは[254][632]回避!
FTは集中しJT3連打(残り精神力7)[6214][5551][6533]3発成功。
SBは[236][15][32]1発命中!3ダメージを受け残り体力2!

「スッゾコラー!」BOOMBOOMBOOM!ソニックブームは追撃のジェット・ツキ三連打!「ソマシャッテコラー!」BOOMBOOMBOOM!フマトニも同時にジェット・ツキ三連打!SMAASH!「グワーッ!」今度はソニックブームにのみ命中!フマトニはしゃがみ回避!ワザマエ!「クソが……!」

 ダメージはソニックブームの方が僅かに大きい。このままでは押し切られてしまう。ソニックカラテの弱点はワン・インチ距離で撃てないことだが、相手もそれを熟知している。懐に飛び込んだが最期、恐るべきボックス・カラテ連打が飛んでくるだろう。今の自分ではそれを……躱しきれない!

4ターン目

大気にカラテがみなぎる!ウルトラハードモード突入!

SBはJT側転3連打(残り精神力6)[61566661653][1634232611][1621][1455][4251]3発成功。
FTは[455][21][26]2発命中!3+2=5ダメージを受け残り体力-2、戦闘不能!

「イイイ……イイイヤァアアアーーーッ!」ソニックブームは連続側転を繰り出しながらジェット・ツキ三連打!BOOMBOOMBOOM!フマトニはこれを躱そうとするが……大気にみなぎる両者のカラテが、飴めいて空気を粘つかせたゆえか……僅かに動きを鈍らせる!それが致命的な隙となった!

 SMAAAASH!「グワ……アバーッ!」ゴウランガ!フマトニは恐るべきジェット・ツキを二発食らい、ボロ雑巾のようになって吹っ飛ぶ!彼は天井に突き刺さり吐血!戦闘不能!「ゴバッ……バカな……!」「シューッ……!テメェは決して弱くねェ……俺だからな……紙一重の勝利ってところか……!」

戦闘終了

???

「アバッ……ゴババババ!」フマトニは大量に吐血し、蛍光緑色の01に分解されていく!同時にドージョー全体が緑色に光る格子と化し、無数の01が光りながらホタルめいて飛び交う。「これは……!」賢明な読者諸君はお気づきであろう。ここは現実世界にあらず、いわば霊的世界、コトダマ空間だ。

 フマトニから吐き出された血液は、タタミだった場所でぐじゅぐじゅとうごめき、不確かな悪霊じみた姿をとる。『アバーッ……ドーモ……ソニックブーム=サン……!』それはオジギし、アイサツした。『010101わ、私は……誰だったか……思い出せない……!ゴンベモン……ゴンベモン……です010101

 ウォーロック改めゴンベモンです。ソウカイヤを裏切ってザイバツにつきモータルの肉体を乗り換えて暗躍していましたが、物理肉体もないのにジツを多用した影響か、モービッドめいて自我がぼやけてきているようです。チバ=サンとかソウカイヤのモータルとか乗っ取られても困りますし、そのような状態ということにしておきましょう。これはこれで危険ですが。

「……ドーモ、ゴンベモン=サン。ソニックブームです」アイサツを返す。彼は、この者のもとのニンジャネームは知っているが、正体や物理的な姿は知らない。「テメェのしわざ、ってわけか。カイシャクさせてもらうぜ!」『アバー……わ、私は……誰だ……?』「知るかよ!イイイ……!」01010101

0101010101010101

「イイイヤァアアアーーーッ!」BOOMBOOMBOOM!「「「アババババーッ!」」」ゴウランガ!ソニックカラテ衝撃波が、拘束クローンヤクザ部隊を薙ぎ払った!「えっ」デンパルスは驚愕した。昏睡状態にあったソニックブームが突然暴れ出したのだ!そして!「グワ……ンアーッ!?」

 ヘルカイトにも命中!……否!それはヘルカイトではない!装束が、姿が歪み、正体を現したのは、若い女だ!「アバッ……バカな……!」「テメッコラー!ドーモ、デンパルスです!何処的鉄砲玉ドカマテッパダラー!」とっさにアイサツ!ニンジャはアイサツされれば、返さねばならない!

 女ニンジャは震えながらアイサツを返した。「アイエエ……ど、ドーモ、カメレオンです!」

 なんかそうしたシナリオが存在したので出現しました。ハーヴェスター直属の秘密工作員なので、彼の命令によるものでしょうか。アガメムノンがソウカイヤをビビらせるため手を打ったとしても不思議はありません。

 カメレオンはガタガタと震え、怯えきっている。あるいはそれも演技か。彼女は湾岸警備隊に所属する秘密工作員であり、カラテは乏しいものの、他人そっくりに変身する特殊なジツを持っている。潜入工作を行うにはうってつけだ。彼女がヘルカイトに化け、ソニックブームに毒を盛ったわけだ!

「敵か!」「敵だと!?」「ソニックブーム=サン!ドシタンス!」事務所のあちこちからソウカイニンジャが立ち上がり、駆けつけようとする!このままではカメレオンは捕縛され、情報を搾り取られる!湾岸警備隊が、ハーヴェスターが、彼女を派遣したことを悟られてはならない!セプクの時か!

 ……その時!「イヤーッ!」BOMB!カメレオンは軍用スモークボムを床に投げつけ、姿をくらました!さらにジツで姿を変え、煙に紛れて脱走!「お、追え!逃がすなーッ!」「賊だ!」「ソニックブーム=サンが毒を盛られたぞ!」「許すな!」「捕まえろ!」ニンジャたちは急いで追跡!

 しかし、カメレオンは単独で潜り込んでいたわけではない。姿を変えながら人混みに紛れ、何食わぬ顔で協力者と合流し、敵を置き去りにして見事に逃げおおせる。彼女の顔は一つではない。いずれまた、ソウカイヤを脅かすことがあるかも知れない。その恐怖と疑念も彼女の武器なのだ……!

エピローグ

 ……ソニックブームは、再びデスクに倒れ、気絶していた。急報を聞いて駆けつけたリー先生は、状況を整理し、調査にかかる。

/ギュッ\

「フゥーム、これは……タケウチ・ウイルスだねェー」スキットルに残った液体を調べ、リー先生は眉根を寄せる。いわばニンジャに特効の猛毒だ。スカウト部門でも凶暴なニンジャを捕縛・尋問する時などに、リー先生からごく少量を薄めて授かり、使用することが稀にある。「ち、治療薬を!」

「当然持って来ているねェー」リー先生が治療薬を投与すると、ソニックブームの容態は安定し始めた。だが、まだ目を覚まさない。「過労だねェ。ニンジャといえどもカロウシはする。適切に休んでこそパフォーマンスも最大限に発揮できるというものだ」「面目無いッス……有難あざッした」

 デンパルスは頭を下げる。「とにかく、休ませることだねェー。これもサイオー・ホースだ」「ハイ」……こうして、ソニックブームはオンセン送りとなり、またしばらく療養生活に入った。彼を乗っ取ろうとしたフマトニ、あるいはゴンベモン……そしてカメレオンの行方は、杳として知れない。

 だが、この騒動でソウカイヤは警戒態勢を強めた。敵は仮本部の中枢にまで潜入し、シックスゲイツに毒を盛ることさえも可能なのだ。このまま敵を増やしていけば、オムラやソウカイヤといえど滅ぼされかねない。ゲイトキーパーはラオモト・カンと相談し、各方面と休戦協定の締結に動き出した。

 デンパルスはキアイを入れ、拳を握りしめる。ソニックブームが療養に入った今、自分が……自分たちがスカウト部門を、ソウカイヤを担わねばならない。シックスゲイツの「六人」のうちの二人、ハウスバーナーとポイズンバタフライはキョート遠征から数ヶ月も帰らず、連絡も途絶えた状態だ。

 おそらく殺されたか、最悪……寝返ったか。彼らの仲間のインパーミアブルは否定するが、名誉職とはいえ「六人」の枠をいつまでも空けておくわけにはいかない。候補生は大勢いるのだ。自分はまだ未熟ではあるが、いつかは……!様々な思惑を置き去りにして、情勢は刻一刻と動いていく!

【リーヴ・オール・ビハインド】終わり

リザルトな

ソニックブームはギリギリでフマトニ/ゴンベモンに乗っ取られることを免れたが、カロウシ寸前のためしばらく休暇・療養となる。

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