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◆気がついたらスキをつけていた逆プラ作品まとめ・その8◆

おれだ。逆噴射小説第二回が始まり、初日から100近い数が集まった。このままのペースでは31日までの24日間に2400作品が集まって前回の総数を超えてしまい、審査員がカロウシしかねない。祭りの空気に心うきうきしてやりたくなったので、おれも勝手に逆噴射ピックアップを再び行うことにした。いつもの人々のはなるべく避けた。選ばれなくても気にするな。おれも気にしない。応募作品でない通常の記事は、また後でやる。

前回はここだ。なんと懐かしい。遡って当時のを振り返ってみてもいいな。

おれの一発目はこれだ。五発撃ったらまとめてライナーノーツ行為をする。前哨戦で撃った「空を行くもの」を加えると六発でちょうどいい。

さて、そういうわけだ。さくさくやろう。

◆柳生◆

一発目。柳生十兵衛、町田に現る

さっそくヤバいやつだ。ヤバい柳生十兵衛がヤバい死都町田に集うヤバい連中をいちげきでほぼ37564にする。十兵衛のじゅう怪獣のじゅうであり、そいつの二回攻撃から生き残っただけで英雄だ。十兵衛は超つよいが、頑丈な刀があればなんとかなる。おまえもパルプの刀を手に入れ、十兵衛に挑んでみろ。たぶんしぬ。パルプは紙だから柔らかいのだ。

◆音楽◆

二発目。ミュージックはキメるもの

新規参入者だ。普段は音楽活動を行い、作曲とか作詞とかしている人が、逆噴射小説大賞をきっかけに初めて物語(小説)を書いたという。到底初めてとは思えない筆力だが、いつもコトダマを創作している人だから基礎文章力がすごいのだろう。題材もずばり音楽であり、それはガツンときくドラッグだ。おれはドラッグはやらないが、日々音楽を聴いている。

◆魔女◆

三発目。一柱騰宮(あしひとつあがりのみや)

ファンタジーだ。クリミア半島セヴァストポリで、死にかけの男が思い出すのは、子供の頃に出会った魔女。その小屋は鳥の足の上にあり、そこに棲む魔女は不気味でかつ神々しい。ロシアの魔女すなわちバーバ・ヤガーは、このような小屋に棲むと伝承されている。魔女の七つの目は黙示録の子羊、キリストめいているが、それを貰ったアレクセイはどのような人生を歩むか。

◆老人◆

四発目。限界集落の禍津神

いろいろと限界な集落の公民館に、だめそうな数人が寄り集まっている。生々しくて息苦しいほどだ。こんな集落にも神がおり、かつ悪神だ。山の社に参って祀らねば祟る。神は理不尽なのだ。もはや参拝も困難になった今、すべきことはひとつ。社を里まで遷すことだ。諸星大二郎のかおりが漂って来た。おそらく人死にが出るだろう。

◆邪神◆

五発目。魔窟の奥の暗黒神

こちらも邪神のすまいだが、まだしも人がいる都市のようだ。だが限界さと絶望度合いは五十歩百歩だ。ここは物理的に暗黒物質の外壁に包まれ、外敵から守られてはいるが衛生概念は二の次だ。内も外もジゴクだ。重苦しい空気が禍々しい文体で綴られ、文章が呪力を放っている。最後に現れた見慣れぬ者たちは、この閉塞した都市に何を齎すのだろうか。

◆借物◆

六発目。狂って走れ

前科者が追われている。贖罪は済んだのになぜ?しかも追手は多数で、警官でもなく、すごい勢いだ。答えは……カネだ。懸賞金をかけたやつは全国規模で「借り物競走」を主催しているらしい。政府が関わってるのかも知れない。主人公はその哀れな借り物のひとつに過ぎないというわけだ。キレたそいつはゲームをぶっ壊すべく行動を開始する。これは面白くなりそうだ。

◆Timebomb, the game goes on◆

◆Time is running out, yeah, it's almost gone◆

今は以上だ。また溜まったらやる。

【ひとまずおわり】

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