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忍殺TRPGリプレイ【ドント・ニード・ア・レヴェレーション】03

 前回のあらすじ:ソウカイヤのニンジャ・メイレインは、廃ビルの一室にこもって謎の神「サツガイ」を崇めていた。調べに来た3人のニンジャを前に、彼は恐るべきジツを振るって立ちはだかるが……果たして、サツガイとはなんなのか?カラダニキヲツケテネ!

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◆シャープウォーカー(種別:ニンジャ)
カラテ       7    体力        7
ニューロン     5    精神力       5>3
ワザマエ      8    脚力        7/E
ジツ        2    万札       11
DKK       2    名声       10

◇装備や特記事項
●連続攻撃2、連射2
☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV2:精神力を1消費しカラテ+3、脚力+2(2ターン)
▶︎生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶︎▶︎ヒキャクLV2:脚力と回避ダイス+2
○生い立ち:元ヒキャク・パルクール
 ◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
 ◉知識:サイバネティクス、ストリートの流儀
◉交渉:共感

◉トライアングル・リープ:連続側転時に壁に接触して近接攻撃
 この時は連続側転によるペナルティを無視し、痛打+1
◉ランスキック:脚力値で近接攻撃判定(NORMAL、回避NORMAL)
 命中すると殺伐出目1(痛打+弾き飛ばし) 殺伐が出たら殺伐出目D6も可
 脚力7以上で連続攻撃2可能 迎撃回避不能
◉◉タツジン:カポエイラ(ジュージツ読み替え)
 近接攻撃回避判定難易度-1(素手・スリケン装備時のみ)
 ●ワザ:マウントタックル 出目66で発生、痛打+1、回避難易度HARD
  マウントをとった敵に対する残り連続攻撃は回避不能(殺伐発生せず)
 ●ワザ:フランケンシュタイナー 出目666で発生、殺伐出目2(頭部痛打)
  回避難易度HARD マウント状態に入る
 ●ワザ:受け流し 回避判定に出目66を含み迎撃を発生させた場合、
  1ダメージの代わりに回避不能の回避ダイスダメージ2を与える

◆トロ粉末:精神力2回復、使い捨て
◆オーガニック・スシ:体力3回復、使い捨て
◇ジツの成長の壁1つ除去済

能力値合計:24 回避ダイス:10(近接E、ヘンゲ時12)

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◆ムーンライトスロース(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        9
ニューロン     6    精神力       7>2
ワザマエ      8    脚力        5/E
ジツ        4    万札        7
DKK       0    名声       10

◇装備や特記事項
●連射2
☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV3:精神力を1消費しカラテ+3、脚力+2(3ターン)
 ★剛力:ヘンゲ時に出目6を含む近接攻撃が痛打+1
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉頑強なる肉体:体力+2、毒に対するカラテ抵抗ダイス+2
▶クロームハートLV1:体力と精神力+1

◉◉タツジン:カポエイラ(ジュージツ読み替え)
 近接攻撃回避判定難易度-1(素手・スリケン装備時のみ)
 ●ワザ:マウントタックル 出目66で発生、痛打+1、回避難易度HARD
  マウントをとった敵に対する残り連続攻撃は回避不能(殺伐発生せず)
 ●ワザ:フランケンシュタイナー 出目666で発生、殺伐出目2(頭部痛打)
  回避難易度HARD マウント状態に入る
 ●ワザ:受け流し 回避判定に出目66を含み迎撃を発生させた場合、
  1ダメージの代わりに回避不能の回避ダイスダメージ2を与える

◆トロ粉末:精神力2回復、使い捨て
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1
○生い立ち:実家のカネ(尽きた)
 ◉知識:高級嗜好品
◉交渉:威圧

能力値合計:28 回避ダイス:9(近接E、ヘンゲ時10)

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◆パープルスプラッシャー(種別:ニンジャ)
カラテ       8    体力        8
ニューロン     6    精神力       7
ワザマエ      6    脚力        5/E
ジツ        4    万札       18
DKK       0    名声       10

◇装備や特記事項
●連続攻撃2
☆タコ・ニンジャクラン、ジツLV4
 ☆インク・スリケン(カラテミサイル)LV3:連射4、マルチターゲット
 ☆◉カラテミサイル触媒:即応ダイス1を消費し、ジツの精神力コストを1軽減
 ★キネシス迎撃:手番開始フェイズに精神力1を消費し発動(HARD)
  戦闘終了まで術者に射撃ダメージ軽減1を与える
▲▲戦闘用バイオサイバネLV1(頭と腕):バイオ武器LV1、ダメージ2 交渉難易度+1

◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉トライアングル・リープ:連続側転時に壁に接触して近接攻撃
 この時は連続側転によるペナルティを無視し、痛打+1
◉不屈の精神:精神力+1、精神攻撃抵抗ダイス+2

◆ZBRアドレナリン注射器:気絶者を蘇生(使い捨て)
◆トロ粉末:精神力2回復(使い捨て)
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1

○生い立ち:ショドー十段
 ◉知識:伝統的アート
◉交渉:超然

能力値合計:28 回避ダイス:9 即応ダイス:4
共有万札:40


廃ビル:3階

 3階に落下したメイレインは、肉体を闇と緑色の格子に食い荒らされ、01に分解されていく。「アイエエエ……助けて……こんな……サツガイ=サン!」泣き叫び、救いを請いながら、メイレインは爆発四散さえ出来ず、この世から消滅した。ナムアミダブツ、インガオホー!

「消えちゃった」「ジツが暴走して、自滅しやがったか。何だったんだ、あいつは?」「わかりませんね。とにかく、さっきの部屋に戻りましょう」暗い部屋には粉塵が立ち込めている。「まあ!」不意に女性の声。声の方を見ると、淡いオレンジ色の髪をした美女だ。トレーニングウェアを着ている。

 この階の住人か。ギャングの仲間にも見えない。廃ビルのはずだが、勝手に住み着く者がいてもおかしくはない。だが粉塵がおさまると、この部屋の様子が見えてきた。四方の壁一面には古いビデオテープが積まれており、彼女はソファに座って、TVとビデオデッキでそれらを観賞していたようだ。

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「あー、お嬢さん、邪魔したな。用事は済んだぜ」「あなた、ここに住んでるの?」「ハイ!私は、コトブキです」

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 アオザイがなかったのでジャージにしました。他はほぼ完璧です。
◆コトブキ(種別:戦闘兵器/ウキヨ)
カラテ       4    体力        6
ニューロン     4    精神力       4
ワザマエ      3    脚力        3
ジツ        -    万札       10

◇装備や特記事項
○生い立ち:ウキヨ
 ◉重サイバネ化:体力+2、脆弱性:電磁(1)
 ▶︎生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
 ◉知識:オイランドロイド、旧世紀ビデオ、カンフーなど

能力値合計:11 回避ダイス:4(HARD)

「ドーモ、シャープウォーカーです」「ムーンライトスロースです」「パープルスプラッシャーです」アイサツを返す。「ドーモ!あなたたちは、まさか、ニンジャですか?」「……ああ、そうだが」「本物は初めて見ました!さっきの人は?」「あいつは悪いニンジャで、俺たちが退治したのさ」

「すごいです!正義のニンジャですね!」コトブキは物怖じしない。NRSも起こしていない。よほどの箱入り娘か。「……ねえ、ここのビデオテープ・ライブラリー、すごいわよ。電子戦争前の、旧世紀のやつばっか。好事家に売り払ったら結構なカネになるわ」「彼女のモンだろ。勝手に売るな」

「それより、この部屋の出入り口は?」「ありませんよ」コトブキは平然と答える。「ナンデ?」「えーとですね、私、オイランドロイドなんです。所有者の方は、私を購入するとすぐ、この部屋に閉じ込めまして。それ以来ずーっとここでビデオを観ていました。全部観て、内容も記憶しましたよ」

 3人は顔を見合わせた。随分妙な趣味の者もいたものだ。「それは、どれぐらい前の話?」「3年半ほどですね。所有者の方はお元気でしょうか?」「あー……たぶん、死んでるな。ここ廃ビルだしよ」「それは残念です……」コトブキは肩を落とした。「じゃあ、一緒に来る?」「ハイ!」

 オイランドロイドにしては自我がはっきりしているが、彼女が何者であるかは、だいたいわかった。メイレインは捕獲できなかったが、後は礼拝室へ戻って祭壇のUNIXを調べ、ピラーへ情報を持ち帰るだけだ。「ビデオテープはどうする?」「私のものです。売らないで下さい」「わかったわ」

廃ビル:5階

 3人は5階へ跳び戻り、コトブキも瓦礫をよじ登ってついてきた。床は崩れ落ちていたが、祭壇は残っている。メイレインは祭壇の付近への攻撃はしなかったのだ。黒い、帯電した物質は、祭壇の上でぶるぶると震えている。何らかの前兆現象のようにも見えた。「……取っておいたが良くない?」

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「ああ」シャープウォーカーは頷き、祭壇のそれに手を伸ばした。しかし、素手で触れるのは躊躇われる。いったん手を引っ込め、祭壇に敷いてあった厚手の布を引き裂いて、掴み、持ち上げた。彼は荒地のトリイを眺める。

「ン?」荒地に、黒いトリイが連なる。その奥から、歩いて来る者がある。「ここ、室内だよな?」荒廃した地平には超自然の嵐が渦巻いている。おかしい。部屋の中で、窓もない。今日は酒もドラッグもやってない。その者の顔は黒い闇で、判然としない。一歩一歩踏みしめるような歩み。

「え?」「アイエッ?」「アイエエエ?」一人、また一人と、驚愕・恐怖の声をあげはじめた事で、シャープウォーカーはようやくそれが幻覚ではないと理解した。もしくは集団ヒステリーだ。顔の見えぬ男が最後のトリイをくぐり、床に踏み出した。それはアイサツした。「ドーモ。サツガイです」

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◆サツガイ(種別:ニンジャ?)
カラテ      18    体力       54
ニューロン    18    精神力      26
ワザマエ     18    脚力       10/N
ジツ        8    万札        0

◇装備や特記事項
●連続攻撃3、連射3、マルチターゲット、時間差、回避予知
◉スリケン乱射:連射+1、チェーンターゲット
◉スリケン急所破壊&死の風:出目66で殺伐、666でナムアミダブツ
◉超越者の眼:手番開始フェイズに精神力1を消費し瞬時発動
 自分よりイニシアチブが低い存在を全て「崩れ状態」とみなし、標的への攻撃・射撃難易度-1

◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツで精神力換算
◉◉アーチ級ソウルの力:カラテ+ジツで体力換算
★★★◉不滅&欠損部位再生
★★★◉半神的存在:カラテ×2+ニューロンで体力換算
その他、あらゆるスキルやジツを持ち得る

能力値合計:70 回避ダイス:18

遭遇

「ドーモ、シャープウォーカーです」彼はアイサツを返した。「ムーンライトスロースです」「パープルスプラッシャーです」「コトブキです」サツガイは首を傾げ、コトブキを指差した。「お前、非ニンジャだろ?」「ハイ」「じゃあ死ねよ」キュン。ハッポースリケンが超高速で放たれた。

18D6[311224466261414326]8成功&ナムアミダブツ。回避難易度U-HARD3。殺伐出目[1]痛打&弾き飛ばし。SWがかばう。10D6[3541144612]回避失敗。幸いにも貫通はしないが、2ダメージ&激突で3ダメージ。コトブキも巻き込まれる!威力は減衰したとして回避HARD、4D6[1446]回避!

 シャープウォーカーはとっさにかばい、サツガイが放ったハッポースリケンをクロス腕防御した。だが、それは凄まじい勢いで彼を後ろへ吹き飛ばした!まるで痛烈なカラテキックを食らったかのように!「グワーッ!?」KRASH!壁に激突しクレーターを作る!信じられない威力だ!

「ハイヤーッ!」コトブキは飛来したシャープウォーカーをギリギリ回避!ワザマエ!「シャープウォーカー=サン!」「無事だ!」「生きてたか。運のいいヤツだ!BWAHAHAHAHA!」サツガイは嘲笑う。これがメイレインの言う「神」なのか。「逃げろ!」シャープウォーカーが叫ぶ。

イニシアチブ:サツガイ(18)→ムーンライトスロース/MS&パープルスプラッシャー/PS(6)→シャープウォーカー/SW(5)→コトブキ/KB(4)

「「イヤーッ!」」ムーンライトスロースはコトブキを担いで、パープルスプラッシャーとともに先程の穴へ飛び込む!

難易度+1でNORMAL、8D6[52454512]6D6[145662]成功。SWは動けない。

 サツガイはコトブキへの興味を失ったらしく、穴の隣を何もせずに通り過ぎた。「俺は慈悲深いな!誰も殺さないなんて。『サツガイ』なのにさ!」サツガイは滑るように室内を移動する。「まあいいや。お前、その黒いのを持ってるな。それと交換ってことで、俺が祝福を与えてやろう」

 サツガイはシャープウォーカーの前に移動すると、衣の胸元を開いた。そこには胸板ではなく、深淵があった。

ニューロン判定、難易度U-HARD2。5D6[14452]抵抗できない。

 導かれるまま、シャープウォーカーは右手を深淵に挿し入れた。彼の右手は、掴み、獲得した。

2D6[53]=「ヒカリ・ジツLV3」を獲得。12マス以内の直線上にいるキャラ全員を貫通し1ダメージ(回避難易度HARD)。「サツガイ接触者」となる。

 瞬間的なヴィジョンがシャープウォーカーの脳裏を走る。輝くニンジャが翼をひろげると、額から超自然の光線が発射され、多数のモータルを薙ぎ払って光の粒に変えていく。それはニンジャの糧となり、翼を羽ばたかせる。古事記に記された、天の使いが敵軍を皆殺しにしたという神話を思わせた。

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 シャープウォーカーは、自分にもその力が宿ったことを感じた。サツガイが、彼に与えたのだ。すでに彼はジツを持っているというのに、さらにもうひとつのジツを。彼は我知らず涙を流していた。感謝、畏怖、困惑、屈辱、苦痛、快感、その他。それら全てを感じた。頭がおかしくなりそうだった。

 メイレインは、このような感情を味わったのだ。そしてサツガイの熱烈な信仰者となった。全てがわかった。だが彼は、自分が鍛え上げたカラテによって抗い、正気の側にしがみついた。突っ返すわけにもいくまい。そんなことは自分には不可能だ。持ち帰らねば。ソウカイヤに、報告しなければ。

 サツガイは、腰を抜かしたシャープウォーカーの手から黒い塊をひったくると、再びトリイの彼方へ去っていった。シャープウォーカーは気絶した。

エピローグ

「……気配は、消えたようね」「ハイ。戻ってみましょう」ムーンライトスロース、パープルスプラッシャー、コトブキは、もとの礼拝堂へ戻った。そこにはサツガイの姿はなく、トリイもなく、壁に激突してのびているシャープウォーカーがいるだけだった。「……生きてはいます。気絶してますが」

「それならいいわ。えーと、後はそこのUNIXをどうにかするのよね。ハッキングは得意じゃないけど」「シャープウォーカー=サンは生体LAN端子を持っていますが、彼も特にハッキングが得意でもないですしね。担いで持ち帰りましょう」「じゃ、お願い。私はシャープウォーカー=サンを担ぐわ」

「あの黒い物質は、持っていませんね。サツガイとやらが持ち去ったのでしょうか」「たぶん。何だったのかしら」「リー先生に報告すれば、大喜びで調査してくれるでしょうね」「そうね。とにかく、ピラーに帰ってゲイトキーパー=サンに報告しないと。それまでにこいつ、起きてくれるかしら」

 コトブキは物珍しげに周囲を見回している。文字通りの箱入り娘だった彼女は、初めて外界に出たのだ。知識はビデオで得ているとしても、実際に見て体験するのは興奮することだろう。「さあ、行くわよ。あなたのビデオテープ・コレクションは、後で回収しに来ましょう」「ハイ!」

 かくしてメイレインは死に、シャープウォーカーは新たなサツガイ接触者となった。そしてゲイトキーパー、リー先生、ラオモト・カンにまで「サツガイ」という存在は知られることになる。それは果たして、マッポーの世に何をもたらすのか。救いか、破滅か。

【ドント・ニード・ア・レヴェレーション】終わり

リザルトな

評価:A メイレインを倒し、情報の入ったUNIXを持ち帰った。さらにサツガイなる存在と遭遇・接触し、生還した。万札60を山分けとし、名声+2、余暇4日。メイレインから万札10をゲットしており共有万札50、110は3で割り切れない。万札2をコトブキに渡し108を3分割、1人頭36

つのにサポートすると、あなたには非常な幸福が舞い込みます。数種類のリアクションコメントも表示されます。