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【FGO EpLW 殷周革命】殷のアーチャー

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【クラス】
アーチャー

【外見】
中背で筋肉質な青年。肌は浅黒く、眉間に第三の目があり、額から二本のねじれた角が伸び、牙と鉤爪を持つ。髪は赤茶色で逆立っている。端正な顔立ちだが常に怒ったような表情。キャスターの適性もあり、幻術によって様々な姿に変化する。

霊基再臨LV1:三面六臂となり、各々の手に武器を執る。周囲には雷雲が渦巻き、雷鳴が轟く。

霊基再臨LV3:十一面千臂のルドラ神の相をとり、四匹の大蛇が牽く戦車に乗って空中を疾駆する。

最終再臨:?

【真名】
メーガナーダ

【性別】

【属性】
混沌・悪

【ステータス】
筋力:A 耐久:B 敏捷:B+ 魔力:A+ 幸運:D 宝具:A

【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではアーチャーに傷をつけられない。

単独行動:C+
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。高圧電流を吸収し続ければ、現界時間を延長することが出来る。

【固有スキル】
幻術:A+
人を惑わす魔術。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。幻力(マーヤー)の達人であり、自らの姿と気配を隠蔽したまま自在に行動し、半神の目を欺くほどの精緻な幻影を創り出せる。並の相手ならば精神攻撃だけで無力化できるレベル。真実を見極める卓越した霊眼の持ち主でなければ、この幻影を見破ることは出来ない。

鬼種の魔:A(EX)
鬼の異能および魔性を表すスキル。天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出(雷)、等との混合スキル。神々を打ち破り、神々に打ち破られて恩恵を失ったがゆえに、神性は不死性とともに剥奪されている。彼はもはや神に祈ることはない。

雷の征服者:A(EX)
電流を無効化・吸収・放出し、電子パルスを察知する。電力を食らうことで魔力を補給できる。雷雲を呼んで飛び乗り、飛行することも可能。

【宝具】
『降雷蛇索箭(インドラジット・ナーガパーシャ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 種類:Buster
敵全体に超絶強力な攻撃&スタン付与&猛毒付与&確率で即死

【マテリアル】
おれのカルマは、おれのものだ。
おれがおれであるという意志が、アートマンだ。

身長:179cm(可変)
体重:81kg(可変)
出典:ラーマーヤナ
地域:スリランカ、インド
属性:混沌・悪 性別:男

インドの大叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する羅刹(ラークシャサ)族の王子。羅刹王ラーヴァナの長子で、母はアスラ(ダーナヴァ)族のマヤの娘マンドーダリー。名は「雲の咆哮」すなわち「雷鳴」を意味し、生まれた時に雷鳴が轟いた(或いは雷鳴のような泣き声をあげた)ことから命名された。

アスラ族の師父シュクラ仙と苦行者ウシャナスより教えを受け、あらゆる武器の使い方に習熟し、苦行と祭儀の方法を学んだ。また七つの偉大な祭式を行い、シヴァ神より直接に贈り物を授かった。すなわち空中を自在に進む堅固な戦車、神々からも姿を隠す闇(ターマシー)の魔法、矢の尽きることなき矢筒双つ、得難い弓、敵を滅ぼす武器である。また梵天(ブラフマー)は彼に苦行の恩恵を授け、ブラフマシラス(梵天の頭)という武器と、意のままに走る馬を与えた。

のち父と共に天界へ攻め込むと、インドラの子ジャヤンタを撃退し、シヴァの武器と魔法で神々の軍勢を打ち払った。インドラはマルト神群に羅刹たちを打ち払わせ、激戦の末にラーヴァナを取り押さえたが、メーガナーダは魔法で姿を隠し、インドラを縛り上げた。かくてインドラの軍勢は敗北し、メーガナーダはインドラを釈放する代償として、梵天からインドラジット(インドラに勝つ者)の称号を賜った。このようにインドラが敗北したのは、ガウタマ仙の妻アハリヤーを彼が寝取った報いであるという。インドラジットはこれに飽き足らず、梵天に不死を要求したが拒まれた。梵天は完全な不死を神々以外に与えるわけにいかず、限定条件つきの不死しか叶えられないのである。そこでインドラジットは戦闘における不死を約束させた。すなわち「敵を征服するため火神アグニに呪文を唱えて供物を捧げ、戦いに赴く時、戦車が火から出現するように。これに乗っている限り不死であるように。火に祈祷と供物を捧げ終わらぬうちに戦いを始めた時、自分に死が与えられるように」と願ったのである。

父がラーマの妻シーターを誘拐した後、ハヌマーンは彼女がランカー(スリランカ)にいることを突き止め、ラーマからのメッセージをシーターに伝えるため単身潜入した。目的を果たすとハヌマーンは巨大化し大暴れしたが、インドラジットの梵天の投縄で捕縛された。だがハヌマーンはラーヴァナに「降伏せよ」と伝えて縄目を脱し、ラーマに報告した。やがてラーマたちがランカーに攻め寄せてくると、インドラジットは魔法によって姿を消したまま無数の矢を射掛けて多数の敵兵を殺害し、ラーマとラクシュマナに繰り返し瀕死の重傷を負わせた。一度目はガルダが蛇の矢を取り去り、二度目はハヌマーンがヒマラヤから薬草を山ごと運んできて助けた。そこでインドラジットは、幻術で作ったシーターを彼らの眼前で斬り殺し、士気喪失させた。
この隙にインドラジットはニクムビラーの森で火神に犠牲を捧げ、無敵の力を得ようとした。しかしラーヴァナの弟でラーマに味方していたヴィビーシャナは、彼の策略を見抜いた。ヴィビーシャナはラクシュマナやハヌマーンたちと共にニクムビラーの森を奇襲し、インドラジットはやむなく祭儀を中断して敵を迎え撃った。こうして魔力を失ったメーガナーダはラクシュマナと死闘を繰り広げた末、彼が放ったインドラの矢に首を刎ねられたという。

父方では梵天の玄孫にして毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)の甥、母方ではダーナヴァ王毘摩質多羅(ヴィプラチッティ)の曾孫にあたる貴種。後付でシヴァの息子だとされたりもしている。単体でインドラを捕らえ、アンガダやハヌマーンと渡り合い、数億の半神を殺し、ラーマとラクシュマナを二度瀕死に追い込むなど、羅刹側ではガチで最強のお方。万全な状態なら父より強いと評される。奇襲をしかけたラーマ側が卑怯と言えば卑怯なのだが、メーガナーダも魔術で卑劣なステルス戦闘しまくりなのでお互い様。羅刹側に同情的な(かつシヴァ派が多い)南インドでは、インドラジットにはカルナ同様、判官贔屓的な人気があるという。

魔力で形成した大弓と、宝具である矢を武器とする。通常時は二振りの槍として使用する。投擲しても自動的に手元に戻る。弓はインドレイヨウの角を二本組み合わせた武器「シンガータ」ともなり、中央部に小型の盾を形成して防御にも使える。矢は多尾鞭剣「ウルミ(雷鳴)」としても振るうことができ、触れたものを拘束・切断し、毒と電流を流し込む。斬撃は雷速。古代スリランカ式の武術「アンガンポラ」の達人で、卓越した武技に幻術を併用して来るため、真の心眼なくしてはその攻撃を見切ることは不可能。卑劣な手段を厭わず、暴虐で凶悪な魔王そのものだが、『楞伽経』において父ラーヴァナともどもブッダの説法を聞いた縁により、やや穏やかな性格になっている。まあ『楞伽経』のラーヴァナ云々は史実では後付っぽい(宋訳『四巻楞伽』に見えない)のだが、ここではそういうことにする。

『降雷蛇索箭(インドラジット・ナーガパーシャ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:5-50 最大捕捉:500

コブラが無数に絡まりあった形状の、投槍めいた巨大な矢。アーチャーが弓から放つことで発動する。上空に発射されると無数の蛇に分裂し、アーチャーの魔力により雷を纏い、敵陣に雷雨となって降り注ぐ。矢は地上でも激しく跳ね回り、標的に絡みついて毒と電流を流し込み、拘束しながら焼き滅ぼす。集束して放てば山をも穿つ。発動には相応の魔力(電力)チャージが必要。蛇や雷撃を制圧する能力があれば、この恐るべき攻撃をいくらか防ぐことができる。本来はさらに無数の神々の武器を操るが、このメーガナーダは「敗死後に残留思念が仏教に触れた彼」が英霊化したものなので、神々の力を借りることが出来ない。ナーガパーシャだけ手元に残っているのは、彼の妻とされるナーガの王女スローチャナの加護なのかも知れない。

南インド版の『ラーマーヤナ』のバリエーション(Suvarca Ramayanaなど)では、メーガナーダの妻はスローチャナ(Sulochana「美しい目」)として知られる。伝承によれば、彼女はナーガ王シェーシャの娘で、ヴィシュヌを信仰していた。シェーシャは彼女がインドラと結婚することを願っていたが、スローチャナは嫌がった。シェーシャは怒って彼女を呪い、「お前はインドラの敵であるダーナヴァ(アスラ)と結婚するがいい。わしは人間に化身して、お前の夫を殺してくれるわ」と言った。こうしてスローチャナは地上へ追放され、ランカー島へ赴いてメーガナーダの妻となった。彼女は夫によく仕えたが、夫はシヴァを崇拝しており、彼女はヴィシュヌを崇めることが出来なかった。ラーヴァナがシーターを誘拐した時、スローチャナはシーターを助け、励ました。また夫の出陣を出来る限り押し留め、ラクシュマナと戦わないよう諌めた。結局夫はラクシュマナに殺された。ラクシュマナはシェーシャの化身だったのである。インドラの矢でメーガナーダの五体はバラバラになり、片手だけがスローチャナのもとに落ちてきた。スローチャナが「これが我が夫の手なら、そう知らせて下さい」と願うと、手は動いて文字を書き、自分がメーガナーダの手であること、ラクシュマナによって殺されたことを告げた。スローチャナはラーマたちの前に出て、夫の遺骸の返還を求めた。そしてスローチャナは夫の後を追い、火葬の火に身を投げて殉死したという。メーガナーダがなぜラクシュマナに殺されたかという因縁譚に尾鰭がくっついたもののようだが、娘に理不尽な呪いをかけるシェーシャが余計に酷い奴になっている気もする。
彼女の物語は、20世紀以後は映画によって有名になった。1921年には『スローチャナの殉死(Sati Sulochana)』というサイレント映画が作られ、1934年にはカンナダ語最初の映画として同名のものが作られた。1961年のテルグ語での映画も知られている。ここでは地底界に逃げ込んだインドラをメーガナーダが捕らえた際、スローチャナを妻にしたとする。娘を奪われて怒ったシェーシャは、メーガナーダを殺すため人間ラクシュマナに転生し、兄ラーマと共にランカー島へ攻め込むことになる。スローチャナはヴィシュヌへの崇拝によって外敵を阻んでいたが、ラーヴァナが怒ってこれをやめさせたため、ラクシュマナはメーガナーダを殺すことに成功した。のちラーマとラクシュマナがスローチャナにメーガナーダの首を渡すと、首は妻に己の非を詫びた。スローチャナは夫の傍らで息絶え、二人は昇天したという。
スリランカでは、仏教の守護神としてサマン(Saman,Sumana)という神を崇拝する。この名は「昇る朝日」を意味する。彼は有名な霊山スマナ・クータ(スリー・パーダ)を支配する山神・狩猟神で、白い象に乗り弓矢を持つ。彼はブッダがこの山に降臨するよう願ったと言われ、大乗仏教が伝来すると普賢(サマンタバドラ)菩薩と習合した。

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