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忍殺TRPGリプレイ【ロック・ロブスター】02

 前回のあらすじ:ヨロシサン製薬の研究員、イセ・ブルーオーシャンが拉致された。犯人は同じ研究員のソトヤマだ。彼はイセの持つロブスターアームを奪い、社外組織と闇提携してバイオニンジャを生み出そうとしている!戦えバイオニンジャ・ストームタイガー&ラハブ!明日もヨロシサン!

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 ソトヤマの反社行為の証拠を掴み、イセ研究員の身柄を確保した。このまましめやかに帰還するか、援軍を待っても良いが……『ロブスター細胞がどのように利用され、どんなバイオニンジャが作成されているか、データが必要ですね。……危険ではありますが、少し調査・交戦してみてください』

 ヤイミCEOはそう告げた。「「ヨロコンデー」」二人は了承する他ない。「……私も戦います。ヤイミCEO」イセ研究員は両眼に狂熱と闘志を宿し、そう告げた。「ロブスター=サンを救出せねば」『バイオサイバネを?』「いえ。あれはロブスター=サンです。科学的な説明は難しいのですが……」

『興味深いですね。バイオサイバネにニンジャソウルが残留していると?』ヤイミCEOが反応した。以前、彼女はそのような事例を確認している。実際ラハブは「レッドリーパー」という女ニンジャに埋め込まれていた、バイオサイバネの破片を胚として誕生したバイオニンジャなのだ。

『有り得ることです。では、その回収もヨロシク。なるべく全員生還してくださいね』通信終了。「……じゃあ、やるしかないね」「私はここのシステムをハッキングして、クローンヤクザたちがソトヤマ=サンの実験室に近づけないようにするわ。場所はここ。後から追いつく」「わかったわ」

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 三人は拳を合わせ、頷く。イセはキアイを入れた。「セーブ・ザ・ロブスター!」二人は唱和した。「「セーブ・ザ・ロブスター!」」

実験室

 二人のバイオニンジャは、監視の目を掻い潜りながらソトヤマのいる実験室へ駆けつける。……中の様子をうかがうと、バイオニンジャのアトモスフィアを感じる。『ムワハハハハ!素晴らしい!素晴らしいぞ!』狂った笑い声。おそらくソトヤマだ。『これが、生命の可能性だ!これこそが!』

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◆ソトヤマ(種別:モータル、ボス級)
カラテ       3    体力        8
ニューロン     7    精神力       8
ワザマエ      4    脚力        3
ジツ        0    万札       12

攻撃/射撃/機先/電脳  3/ 5/ 8/ 9
回避/精密/側転/発動  7/ 4/ -/ -
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
▲▲戦闘用バイオトルソーLV1:体力+3、脚力+1
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定+2、イニシアチブ+1
◆ヨロシデリンジャー:連射2
◆テック・フルヘルム:体力と射撃+1
◆バイオ白衣:体力+1

◇スキル
●時間差、マルチターゲット
◉忠誠心:ヨロシサン 精神力+1
◉知識:バイオ系メガコーポ
◉交渉:理路整然

能力値合計:14
 元シナリオではニンジャですが、この次元ではモータルです。回避難易度はHです。しかしバイオサイバネやサイバネ、防具などでかなり強化されており、ただ者ではありません。

 異様なフルフェイスヘルメットをかぶった白衣の男は、黒いゴム手袋をはめた手で拍手し続けている。『ロブスター=サン、君は来るべきヨロシ社会の礎となったのだ。君の個体としての生命は尽きても、そのジーンとミームは彼の中に残り続ける……我が最高傑作、ロボスター=サンの中でな!』

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◆ロボスター(種別:ニンジャ/バイオニンジャ)
カラテ       8    体力       17
ニューロン     6    精神力       4
ワザマエ      6    脚力        4/N
ジツ        0    万札       12

攻撃/射撃/機先/電脳  8/ 9/ 6/ 8
回避/精密/側転/発動  8/ 6/ 5/ 0
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:1

◇装備や所持品
▲▲戦闘用バイオサイバネLV1 バイオ武器LV1、ダメージ2、交渉判定難易度+1
 △△ロブスターアーム:バイオ武器を用いた近接攻撃、集中時に出目65で殺伐
▲▲戦闘用バイオトルソーLV1:体力+3、脚力+1
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定+2、イニシアチブ+1
●過剰バイオサイバネ+サイバネ(7個):精神力-2
◉バイオニンジャ:体力+2、交渉判定難易度+1、アイテムによる回復量-1
●脆弱性:火炎(精神力1)

◆近代的エビニンジャスーツ一式:体力+4、射撃+3、緊急回避+1、
 側転・イニシアチブ-1、脚力ダメージ軽減1

◇ジツやスキル
●連続攻撃2
○生い立ち:純正バイオニンジャ
◉知識:バイオ系メガコーポ
◉特殊近接ステップ:1歩だけ動いて集中可能
◉一瞬の勝機

能力値合計:20
 元シナリオでは「シュリンプボーグ」といい、バイオニンジャと重サイバネを両方持ちますが、この次元ではロブスターアームを直接装備させたため重サイバネではいられなくなり、生体LAN端子と近代的エビニンジャスーツを装備させて外見だけロボらしくしました。ソトヤマ=サンを非ニンジャにしたぶん多少強化しましたが、都合によりヨロシサンへの忠誠心はオミットされています(寝返り防止)。

 金属光沢を放つ灰色の装甲、そしてロブスターの腕。「ロボニンジャ?」「いや、バイオニンジャに装甲を着せたのだろう」ロブスターの堅固な外骨格装甲を模した、非バイオの技術だ。『これぞバイオと金属の融合……生命のさらなる可能性だ!』彼は狂っていた。『ああしかし、まだ足りぬ!』

 ソトヤマは怒りを爆発させた。『あの女は、イセ・ブルーオーシャン=サンはまだ見つからないのか!』『ハイ。スミマセン』白衣クローンヤクザが深々とオジギした。ソトヤマはその後頭部を殴りつけると、ソワソワと部屋の中を歩き回る。『あの女……ニンジャ……ニンジャソウルと肉体の……』

◆白衣クローンヤクザ(種別:モータル/バイオ生物/クローンヤクザ)×2
カラテ       2    体力        2
ニューロン     1    精神力       1
ワザマエ      4    脚力        2
ジツ        0    万札        0

攻撃/射撃/機先/電脳  2/ 4/ 1/ 1

◇装備や特記事項
◆ショットガン:ダメージ2

能力値合計:7

「チャンスよ。少なくともソトヤマ=サンは非ニンジャ。あいつを抑えればいいわ」ラハブが舌なめずりする。「人質が効くとも思えん。情報を送る」ストームタイガーは音声や映像データをイセ研究員とヤイミCEOに送信し、さらに様子を伺う。そして。ガゴンゴンプシュー……シャッターが降りた!

『!』ソトヤマが異変に反応した。『おい、どうした!?侵入者か!?』『わかりません。イセ=サンのしわざでは?』クローンヤクザは高度な推論を述べた。『オノレ!ならばこのロボスター=サンをぶつけて戦闘試験だ!出動せよ!』『イエスボス』ロボスターは無機質な声で答え、動き出した。

『そのまま交戦して!』イセからIRC連絡。「チッ、やるしかないわね!」「行くぞ!」二人のバイオニンジャも動く!一触即発アトモスフィア!

戦闘開始

1ターン目

イニシアチブ:ソトヤマ/SY(8)→ストームタイガー/ST&ラハブ/RH&ロボスター/RS(6)→クローンヤクザ/CY×2(1)
アンブッシュ!SYはこのターンに能動的行動ができない!
STは…SYにトライアングルリープランスキック/TLLK、[6533364][21124]1成功。SYは回避Hで[332]命中![63]激突回避!3ダメージを受け残り体力5、回避ダイス2!RHはヘンゲヨーカイ・ジツ発動(残り精神力5)[6561654]成功。次の手番終了までカラテ9、脚力6に上昇。ただし素手装備となる。SYにトライアングルリープ&カラテ/TLK、[111126][525626326]5成功&ナムアミダブツ[5]両腕破壊!回避UH2!SYは[11]スネーク・アイズ!3ダメージを受け残り体力2、カラテ1、ワザマエ2に減少!もはや瀕死だ!

「「イヤーッ!」」KRAAAASH!ドアを蹴破り、二人のニンジャが実験室へ突入!「アイエッ」狙うは……ソトヤマ!KRAAASH!「グワーッ!」ソトヤマは壁まで弾き飛ばされ、必死でウケミ!そこへ!「AARGHHH!」赤いドラゴンめいた姿の怪物が飛びかかる!KRAAAASH!「グワ、アバーッ!」

 ナムアミダブツ!ソトヤマは右腕を切り落とされ、片膝をつく!重傷だ!しかし彼はバイオ筋肉で肉体を強化しており、ニンジャ二人がかりで攻撃されても少しは持ちこたえられる!「アバッ……オノレ、何者だ……!」「ドーモ、ソトヤマ=サン。ヨロシサンのストームタイガーです」「ラハブです」

「ドーモ……ソトヤマです」「ロボスターです」「「ドーモ」」各々アイサツを返す。みなヨロシサンの社員やプロダクトなのだ。「あなたが外部組織と不正に取引を行い、社内の機密情報を漏らしている事を突き止めました。すでにヤイミ・コナギバCEOに報告済みです。イセ研究員も救出しました」

「アイエエエ!」ソトヤマは悲鳴をあげた。「裏切り者はどうなるか、わかってるわよねェ。アンタはクビよ。たぶん物理的に」「アイエエエ!ろ、ロボスター=サン!やれッ!」ソトヤマはフリークアウトした!「私に構うなッ!君が私の最高傑作であることを証明しろーッ!」「イエスボス」

 ロボスターは移植されたロブスターアームを構え、左右のクローンヤクザたちもショットガンを向けた。一撃必殺アトモスフィア!

RSは…1D6[2]STへ連続攻撃。[6342][5412]2成功2発、ともに2ダメージ!STは回避ダイス8、[345][331]1発命中!残り体力11、回避ダイス2!CY2人はSTへ射撃、[6541][1531]2発成功。STは[24]ギリギリ回避!

「イヤーッ!」ロボスターはストームタイガーへハサミ攻撃!SLASH!「グワーッ!」命中!緑色のバイオ血液が飛び散る!「や、やった!」ソトヤマが喜ぶ!「「スッゾコラー!」」クローンヤクザたちはショットガンをストームタイガーに向ける!BLAMBLAM!「イヤーッ!」辛うじて回避!

「チッ、多勢に無勢か。ちょっと不利ね」ラハブは怪物の姿で舌打ちした。シャッターが閉鎖されたため、クローンヤクザはこれ以上ここに入っては来れないが……「問題ない。軽傷だ」ストームタイガーは筋肉を収縮させて止血し、油断なくカラテを構えた。「雑魚から殺るぞ」「了解!」

2ターン目

SYは…ヨロシ・デリンジャーをSTへ撃つ!ワザマエ2、射撃+1で連射2、[63][6]2発成功、時間差!STは[4][5]回避!だが残り回避ダイス4!SYを攻撃して沈黙させてもいいが、彼の回避ダイスは依然7あるため回避される可能性がある。ここはCYを確実に潰すべし!

「TAKE THIS!」BLAMBLAM!ソトヤマは残った左腕でヨロシ・デリンジャーを撃つ!狙うは負傷したストームタイガー!「イヤーッ!」とっさに銃弾を躱すが、やや隙ができた!重傷の非ニンジャではあるが油断ならぬ!「あいつから殺る?」「いや、クローンヤクザから確実に殺る」「了解!」

STはTLK、[4413132][151564]4成功。CY1人を倒す。RHはヘンゲ維持(残り精神力4)してTLK、[364411][231534113]2成功。CY全滅!RBはSTへ側転&連続攻撃2、[42365][5366][6345]3成功&殺伐[6]即死、2成功!STは回避ダイス6!緊急回避ダイス1を消費しアドレナリン・ブースト(残り精神力6)、[22651][66]回避!アブナイ!

「「イヤーッ!」」KRASH!「「アバーッ!」」ゴウランガ!二人のトライアングルリープ・キックが命中し、白衣クローンヤクザたちは倒れる!「オノレ!イヤーッ!」ロボスターは連続側転し、ストームタイガーへとハサミ攻撃を繰り出す!狙うは心臓!……どくん。ストームタイガーは……!

「イヤーッ!」アドレナリンを過剰分泌し、目から緑色の血涙を流しつつブリッジ回避!アブナイ!「そうだ!君は私の最高傑作なのだ、ロボスター=サン!」ソトヤマは涙を流す!「証明しろ!証明してくれ!金属と生命の融合……バイオとサイバネの両立……それこそが新たな可能性なのだと!」

3ターン目

イニシアチブ:ソトヤマ/SY(8)→ストームタイガー/ST&ラハブ/RH&ロボスター/RS(6)
SYはSTへ射撃、[12][3]失敗!STはSTへTLK、[5552346][535233]2成功。SYは[6554]回避&迎撃!STは[52]回避!RHはヘンゲ維持(残り精神力3)、SYへTLK。[133224][133661662]4成功&ナムアミダブツ[6]即死!SYは回避UH2、[635]命中!手加減したとして一撃で昏倒させる。

「ウオオーッ!」ソトヤマは狂乱しながらヨロシ・デリンジャーを連発!BLAMBLAM!「イヤーッ!」ストームタイガーは難なく躱し、ソトヤマへトライアングルリープ・キック!「ウオオオオーッ!」ギャリィン!異様な感触!ソトヤマの白衣の下には、金属製のバイオスケイルアーマーが!

「これがウロコフネタマガイのジーン……バイオ硫化鉄の鎧だ!」ストームタイガーのキックを受け止めた鱗が、一斉に逆立ち、無数のナイフとなってストームタイガーを襲う!「「イヤーッ!」」ストームタイガーはとっさに回避!「GRRRR!往生際が悪いわよ!」ラハブが飛びかかる!「殺すな!」

 ラハブは赤いドラゴンめいた姿のまま、恐るべきトビゲリを放つ!ソトヤマは体勢を崩しているが、防御姿勢を……KRAAAASH!「アッバーッ!」ナムアミダブツ!ラハブのトビゲリはソトヤマの防御をぶち破り、重傷を食らわせた!「手加減は難しいねェ!」「アバッ……ゴボッ……やれーッ!」

RSはSTへ連続攻撃2、[3244][4454]2成功、4成功。STは[151][166]回避!

「イエスボス。イヤーッ!」ロボスターはハサミを振り上げ、しつこくストームタイガーを襲う!「イヤーッ!」ストームタイガーは見切って回避!「あとは貴様だけだ。降伏しろ」「構うなーッ!」ソトヤマは気力で叫ぶ!「殺せ!殺せーッ!君が最強なのだ、ロボスター=サンーッ!」狂気!

4ターン目

イニシアチブ:ストームタイガー/ST&ラハブ/RH&ロボスター/RS(6)
大気にカラテが満ちる!ハードモード突入!
STはRSへTLLK、即応ダイス8をつぎ込む![6442666][6646132543462]8成功&ナムアミダブツ[6]即死!回避難易度UH2!RSはアドレナリン・ブーストし(残り精神力3)[623444]回避!残り回避ダイス2、緊急回避ダイス1!RHはヘンゲ維持(残り精神力2)、RSへTLK、即応ダイス7をつぎ込む![651554][1361462366333261]6成功&ナムアミダブツ[1]弾き飛ばし!RSは[22]命中![4]激突!3ダメージを受け残り体力14、緊急回避ダイス0。

「「イイイ……イイイヤァアアーーッ!」」ストームタイガーとラハブが同時にトビゲリ!ロボスターは全身の外骨格装甲で、これを……KRAAAAASH!「グゥワーッ!」命中!KRASH!「グワーッ!」壁に激突!だが致命的な一撃は回避した!なおも健在!「ロボスターは、敵を許さないです!」

RSは[4]RHへ側転&連続攻撃、[24535][1322][6354]1発2成功。RHは11D6[32451324641]回避!

「イヤーッ!」ロボスターはラハブへ飛びかかりハサミ攻撃!SLASH!「イヤーッ!」ラハブは紙一重回避!だがヘンゲを維持するのに気力を使い過ぎている!「シューッ、そろそろヤバイかも」「ゴボッ……流石だ、ロボスター=サン……」ソトヤマはデリンジャーを取り落とし、昏倒した。

5ターン目

STはRSへTLK、[5353552][411321]1成功、RSは[1331]命中!2ダメージを受け残り体力12!RHはヘンゲを維持し(残り精神力1)TLK、[121256][223532613]2成功。RSは[2366]回避!RSはRHへ集中し連続攻撃、[6663][5522]4成功&ナムアミダブツ[4]脚部破壊、2成功!回避UH2・H!RHは回避ダイス11!アドレナリン・ブーストして(残り精神力0)[1245341][3624]ナムアミダブツ命中!3ダメージを受け残り体力5、カラテ5、脚力2に減少!

「「イヤーッ!」」ストームタイガーとラハブのトビゲリ!KRAASH!「グワーッ!」ロボスターはのけぞる!だが頑強な外骨格とバイオ筋肉で耐え、ラハブめがけてハサミ攻撃!「イヤーッ!」狙うは脚だ!ドクン……ラハブはアドレナリSLAAASH!「ンアアアーッ!」ナムアミダブツ!命中!

 ラハブの右足、膝から下がハサミで切断された!なんたる恐るべき攻撃!「ファック!やってくれたわね!」「このままでは危険だ。一時撤退し援軍を呼ぶ!」「了解!」悔しいが……モータルはともかく、このロボスターは二人がかりでも倒せない強敵。データ回収は充分としよう。……その時!

???

 ガゴンガゴンガゴンプシュー……!ナムサン!施設内のシャッターが一斉に開き、武装したクローンヤクザたちが現れた!「げえッ!?」ラハブは青ざめた。もしやイセ研究員が捕まったのか?……否!「そこまでです」クローンヤクザたちが整然と二列に分かれた。その間に、二人の人影。

「ドーモ、お久しぶりです。サブジュゲイターです」

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「イセ・ブルーオーシャン……スプレマシーです」

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「ドーモ、ストームタイガーです」「ラハブです」「ロボスターです」それぞれアイサツを返す。「ご苦労さまでした。この施設はすでに制圧し、クローンヤクザたちも私の支配下にあります。後はおまかせを」「「ハイヨロコンデー」」ストームタイガーとラハブはオジギし、ロボスターから離れる。

「なかなか強敵だったようですね。ですが、ヨロシDNAを持つ以上……ヨロシサンの支配からは逃れられませんよ」サブジュゲイターはアルカイックスマイルを浮かべながら、ロボスターに掌を向けた。クローンヤクザたちも一斉に銃口を向ける。「……待ってください、サブジュゲイター=サン」

 イセ研究員が挙手した。「なんですか」「説得してみます。私のニンジャソウルはロブスター=サンと……彼のニンジャソウルと感応していました」「ほう。ではどうぞ」サブジュゲイターは顎を動かし、促す。彼のカラテやジツ、クローンヤクザたちの一斉射撃なら制圧できようが、興味はある。

交渉判定、難易度UH。「知識:甲殻類」「交渉:理路整然」で+4。ロブスターとの絆により難易度-1。11D6[14556332446]成功。RSは拘束状態に。

 イセは進み出て、左手をロボスターに、彼に移植されたロブスターに、差し伸べる。「戻って来て。ロブスター=サン」彼女の目から涙が溢れ、美しい頬を濡らす。「……グワーッ!?」ロボスターの右腕が勝手に動き出す!それはロボスターの左腕を挟み、動きを制した!「グゥワーッ!?」

戦闘再開

6ターン目

イニシアチブ:サブジュゲイター/SJ(9)→スプレマシー/SP(7)→ストームタイガー/ST&ラハブ/RH&ロボスター/RS(6)→クローンヤクザ/CY(1)
ハードモード継続!
SJはヨロシ・ジツ発動(残り精神力10)[153661313542]成功。RSは拘束状態で回避難易度UH、[232211]命中!精神力に[4]割って2ダメージ!残り精神力1!SPは呼びかけを強める。STとRHは距離を取る。RSは…拘束脱出判定、カラテでUH。ただし特殊拘束として、SPが出した成功数4より多い成功数を出さねば脱出できないとする。[61253134]失敗!CYたちは待機。

「今です!ヨロシ・ジツ!イヤーッ!」ZZZZT!サブジュゲイターはロボスターにジツを放つ!「グゥワーッ!」命中!ロボスターは肉体のヨロシDNAに干渉され、ガクガクと痙攣する!「このまま……制圧します!あなたたちは下がっていなさい!」「了解!」ラハブは切られた脚を拾い撤退!

 ストームタイガーもロボスターから距離をとり、イセ研究員をかばう位置に立つ。クローンヤクザたちはロボスターに銃口を向けたままだ。一斉射撃を食らわせれば爆発四散するだろうが、それでは彼を回収できない。ロブスターアームも傷ついてしまう。なるべく傷つけずに制圧すべし!

7ターン目

イニシアチブ(一騎打ち):サブジュゲイター/SJ(9)→ロボスター/RS(6)→SJ(5)→RS(3)
ウルトラハードモード突入!
SJはヨロシ・ジツ発動(残り精神力9)[311221345464]成功。RSは回避UH2![54226]命中!精神力に[2]割って1ダメージ!残り精神力0!RSは拘束脱出判定、[36533322]失敗!SJはヨロシ・ジツ発動(残り精神力8)[125166234413]成功、[426]命中!精神力に[4]割って2ダメージ!残り精神力-2、昏倒!

「イイイ……イイイヤァアアーーッ!」サブジュゲイターはヨロシ・ジツ最大出力!バイオニンジャをこのジツで制圧するには、まだ繰り返しジツをかけねばならないが……「グワ、グワーッ!」ロボスターはブクブクと口から泡を噴き、白目をむく!「……ムン」ついに昏倒!ナムアミダブツ!

戦闘終了

エピローグ

「シューッ……制圧しましたよ」サブジュゲイターは血涙を拭う。クローンヤクザたちが一斉に駆け寄り、ロボスターを厳重に捕縛した。「「「アリガトゴザイマシタ」」」イセたちは一斉にオジギ。実際彼が来なければこちらが殺されていただろう。「これも任務です」彼は奥ゆかしく謙遜した。

『ご苦労様でした』ヤイミCEOからIRC通知。『イセ研究員。ロブスター=サンは、貴女を選んだようですね。帰還したら再移植してもらいなさい』「ハイ!」『ストームタイガー=サン、ラハブ=サンも、危険を冒してよく戦ってくれました。帰還後に福利厚生治療を受けてください』「「ハイ」」

『それで、ソトヤマ=サンは』「瀕死の重傷ですが、生きているようです。治療すればインタビューできるでしょう」『そうですか。彼は然るべく処分するとして、ロボスター=サンはどうしましょう』一行は顔を見合わせる。やがてイセが挙手した。「生み出されたバイオニンジャに、罪はないかと」

『……そうですね。ソトヤマ=サンのやり方は間違っていましたが、アイディアは一考の価値があるやも知れません。しばらく調整したのち、イセ=サンにあずけてみます。ロボスター=サンを正しいヨロシ・バイオニンジャとして教育してください』「ハイ」イセは深々とオジギした。しかし……。

「その……名前はどうにかならないでしょうか。ロブスター=サンと実際紛らわしいですし」『では、貴女が新たに命名しなさい。思いつかなければ、私が命名しましょう』「ハイ。……では、少しお待ちを」イセはロブスターのハサミに手を触れ、インスピレーションを得ようとする。

 ……伝わってくるイメージは、熱水を噴出する深海の岩だ。そこにうごめくのは、硫化鉄の鱗を纏った貝やチューブワーム、甲殻類たち。かつて生物はこうした環境から誕生したのではないか、との説もある。イセ・ブルーオーシャンは原初のオヒガンの海にアクセスし、コトダマを拾い集めた。

「……ロック(岩)……ロブスター……!」

【ロック・ロブスター】終わり

リザルトな

評価:C ソトヤマの反社行為の証拠を突き止め、イセ研究員を発見・保護し、ソトヤマを制圧。しかし彼が創造したバイオニンジャ・ロボスターには敵わず、援軍に任せて撤退した。当初の命令は果たしているので万札36を山分けとし、名声1、余暇4日を獲得。ソトヤマの万札12を足して48を2で割り24ずつ。ロボスターの万札12は手に入らない。部位損傷は福利厚生で無償治療。ロボスターはイセの預かりとなり、「ロックロブスター」と改名する。

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