Frogs II episode 1

布団に、寝転びながら、携帯をいじっていると、相変わらずの、大声でリョウが、入ってくる。
「おい、レン、依頼が、入ったらしい。今日は、Mに行くぞ」
俺の名前は、レン、都内の大学に通う、大学4回生。平均的な、容姿と平均的な、頭脳を持つ以外、なんの取り柄もない、ただの大学生。そして、大声で、入ってきたのが、リョウ。高校時代は、空手で、全国優勝したくらいの、武闘派だ。
「タクから、聞いたよ。」
そして、道具屋兼情報屋のタク。Frogs設立に、最も尽力し、メンバーの中では、裏方を務める。
「そうか、なら話しは早い、テツのアプリは、流石に、便利だな」
一見、カレンダーのような、アプリなのだが、掲示板のように、予定や伝言が、書き込め、共有できる。そして、位置情報も取得できるし、通話も、メッセージも、個別でも、グループでも、できる。そして、他人が見ても、顔認証でロックを解かない限り、カレンダーのアプリにしか、見えないという、なかなかの優れものになっている。
これを作ったのが、テツ。パソコンと共に起き、パソコンと共に寝てるような奴で、お金に、めっちゃ厳しいが、その分だけの仕事はするので、仲間からも、顧客からも、信頼されている。
「でも、最初は、開発に、まぁまぁの金が、かかったみたいだな。結局、カズが、知り合いとかに、声かけて、ダウンロード数を増やしたから、楽勝で、元本以上、儲けたらしいけどな」
そして、カズ。高学歴、高身長、高収入。そして、イケメンのコミュニケーションお化けという、手のつけられない、化け物がいる。ただ、本気で惚れた女の子には、必ずフラれる、甘党の紳士であることで、その存在を調和している。
「カズか、、そういや、レンの、妹を、狙ってたっけ??アオイちゃんだったか??ミッション系の大学だったよな??どうなったんだ??」
「いくら、カズでも、アオイは、無理だ。大学で、女性の人権を守る為の、運動に参加する、社会派だぞ。しかも、俺とは、絶賛、けんか中だ」
「あれかぁ、、、まぁ、確かに、あんなに、事が、大きくなるとは、思ってなかったな。でも、お互い、大人なんだし、そろそろ、仲直りしろよ。」
「断る!!あいつが、ちゃんと、謝るまでは、俺からは、連絡しない」
この、レンとアオイの事件というのは、アオイがFrogsに、大学の教授の調査を依頼した事から、始まった。この、大学の教授が、ミソジニーらしく、大学内で問題になってた。そこで、Frogsのメンバーで、行動パターンを調べて、少しずつ、仲良くなり、俺が、録音機をもって、一緒に飲みに行く事になった。そして、運が悪いことに(どっちにとっても)、教授の酒がすすみ、じょう舌になってからの、このセリフ。
「よく、女に教育を与えて、社会で活躍させろって、言うが、それは、間違いだぞ。昔なんて、女は、出ても短大。学なんて、要らないんだよ。考えてみろ、仮に100人の女に教育を与えて、1人、社会で成功するとするよな。そんなの、ただの確率でしかない。それより、100人の、女が、子供を2人か3人でも、産んでくれた方が、国益になる。」
皆さま、もう、お気づきでしょう、この録音を、アオイに渡して、どうなったか、、、
大炎上でした。燃えさかりました。
基本的に、個人情報保護法は、録音された、音声も、個人情報として、保護される、可能性もあるんですが、出どころが、俺らだもん、尻尾なんて、つかめないよね。でも、なんの相談もなく、オープンに、したことは、俺は、許せなかったし、Frogsにも、なんらかの、迷惑がかかる、可能性もある。それが、原因で、今は、アオイとは、距離を置いてる。

「妹のことになると、まるで、子供だな」
リョウは、呆れて気味に言うと。立ち上がる。
「とにかく、Mに行くぞ。仕事の依頼だ」
俺も、気分を切り替えるように言う。
「最近、よくFrogsに依頼が来るな。ランクでも、上がったか??」
リョウは、ふと、首を傾げながら。
「どうだろうな、タクに確認するよう、伝えとく」

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