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004_HUMM 【アメリカ】 〜全ての人の記憶力を向上させる、シャレオツデバイスの効果の程は!?〜

どうも!おーむらです!

毎日更新どころか1ヶ月以上更新できませんでした。もはや向いてないと思ってますがしばらく頑張ってみたいと思います...

というわけで、本日も気になるスタートアップ紹介していきます★

今日はニューロサイエンスと呼ばれる分野のスタートアップをご紹介します!皆さんの中にはカバー画像の魅力的な女性に惹かれてこのページにやってきたという人も多いんじゃないでしょうか!?
その女性が頭に巻いているデバイスを作っている会社こそ、今日紹介する「HUMM」です。それでは早速見ていきましょ〜★

HUMMってどんな会社?

HUMMはアメリカ合衆国カリフォルニア州バークレーにあるニューロサイエンス分野の技術に優れたスタートアップです。まあ位置的にみなさんお察しかとは思いますが、かの有名なカリフォルニア大学バークレー校(ソフトバンクの孫正義様が通っていた学校としても有名ですね)と非常に深い関係があるスタートアップとなっています!
それではとりあえず基本情報を見てきましょ〜★

【会社名】  Human Universal Mind Machines Corporation
【設立】   2017年7月1日
【事業内容】 脳機能の向上を目的とするウェアラブルデバイスの開発
【代表者】  Ahmud Auleear, Christopher Norman, Iain McIntyre, Timothy Fiori
【所在地】  アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー

創業メンバーが4人と比較的多めですね。ちなみに創業者4人のうち3人はオーストラリア出身の方々です。一見「アメリカまで来て結局同じ出身地の人で群れるのかよ」と思う方もいると思いますが、僕はこれでいいんじゃないかとも思ってます。やっぱり起業で大事なのは創業者同士がどれだけ気心を知れるかで、やっぱり同郷の友が一番良いのは間違いないかな〜。

ちなみにHUMMはバークレー校が主催するアクセラレーションプログラムである「SkyDeck」発のスタートアップです。特徴としてはやはり大学発スタートアップの支援が非常に多いことでしょう。ゆえにめちゃくちゃワクワクするような技術を持っているスタートアップが多いです。ちなみSkyDeckはカリフォルニア大学バークレー校の教員や学生の支援を主としていますが日本発のスタートアップの支援実績もあるなど割とオープンな募集をしているみたいです。興味がある方は是非!

ニューロサイエンスってなんぞや?

さて、ニューロサイエンス(脳科学)のご紹介をしていきます。
ニューロサイエンスとは直訳の脳科学からわかる通り、非常に広い分野をカバーする学問です。その中でも今実用化が激しく行われているのは脳機能の向上を促す技術です。脳の機能向上は以下のような技術を使われて行われます。

・電気刺激
・磁気刺激
・高周波パルス刺激
・超音波刺激

まあ、いっぱいあります。その中でも主流なのは上の2つ。メリットとデメリットは以下のような感じになっております。

そしてHUMMが使用しているのは電気刺激になります。その理由としては記憶を司る前頭前野は脳の外側(表皮から近い場所)に存在すること、さらに記憶を増強させるにはリアルタイム性が重要であることの2点を満たしていることにあります。

ではHUMMのプロダクト「Edge」はどのような方法で記憶力を増加するのでしょうか。ずばり、それは脳波と呼ばれる電気信号を増幅させるというものです。意外と単純だなと感じた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。でもこれ、非常に難しいんです。
例えば脳は頭蓋骨に覆われているわけですが、この頭蓋骨が電気信号をめちゃくちゃカットしやがるんです。しかも脳波はノイズだらけ。DeepLearningとかを使ってノイズ除去をしなければいけません。さらには脳に直接刺激を与えるということで安全性の担保もしなければいけません。これはさすがに一般人にはできないっしょって感じです...

HUMMが狙う市場ってどんな感じ?

HUMMのように脳に関するデバイスを開発するスタートアップの多くは「てんかん」や「ADHD」等の病気に対してのソリューションを展開することがほとんどです。しかし、HUMMは記憶力向上というソリューションを展開しているためターゲットは一般人となります。「一般人って広すぎやろ!」と思ったあなた。僕も同感です。

そもそも一般人というくくりにした時に市場規模を出すことに意味ってあるんでしょうか?だってすごいに決まってるから。

HUMMのピッチ資料とかに記載されてるかなと思って結構探しましたが見つかりませんでした。もしどなたかご存知の方がいましたら是非コメントを下さい。宜しくおねがいします★

HUMMの資金調達

HUMMの資金調達を見てると非常に面白い文言が見つかりました。その名も「Convertible Note」。Convertible Noteについて非常にわかりやすい(乱暴な)説明がありました。

Convertible Noteとは先払いで投資金を貰って、後で時価総額を算出して、その時価総額に見合った株を後日渡すというものです。(nmi.jp)

詳細は以下のリンクがきれいにまとめられていますが、つまり初期のスタートアップの時価総額決められない問題を後回しにする画期的方法です。Y-Combinatorも2012年くらいから積極採用しているほどシリコンバレーでは普通の方法だと言えそうです。

そしてもう一点。HUMMは5000万円くらいしか調達してないんですね。これを多いと見るべきか少ないと見るべきか。個人の見解で分かれるところなんでしょうが一応僕の意見を述べますと「少なくね!?」と思いました。もちろんクラファンとかで資金も集めてたみたいなのでそこはなんとも言えませんが、バークレーで既に研究としては成熟してたものだったんでしょうか。R&Dにほとんどお金がいらなかったんですかね。この辺の深いところをデスクリサーチでかけるようになったら僕もいよいよ本物だと思うんですけど。残念ながら今は無理です笑

HUMMの競合は?

というわけで最後の項目「競合」に移っていきましょう。今回は記憶にとどまらず通常の脳の能力を向上させるソリューションを持つスタートアップを紹介していければと思います。

HVNM

HVMNは米国のサプリメントメーカーでNootroboxという薬を開発し販売しています。かの有名なAndreessen Horowitzからシードラウンドで$2.3もの調達をしていることからこの業界の期待度合いが伺えます。個人的にはいわゆる知能向上薬は大学の科学倫理の授業でよく出てきたので、やっぱりアメリカはその辺無視して売っちゃうか〜っていう印象です。

Thync

さてHUMMのライバル筆頭候補間違いなしな画像が出てきましたね。Thyncはアメリカのスタートアップで2016年にスタートしています。しかし既に事業化の目処がたち、販売も始めているHUMMに対してThyncは全く動いていないと言っても過言ではありません。(嘘だとおもうならHPを見てみて下さい。ダメダメスタートアップにありがちな書いてあるようで何も書いてないHPなんで)やっぱりこういう高度な医療機器はしっかりと研究に裏打ちされた大学発ベンチャーじゃないと厳しいんでしょうか?いつかハード系のベンチャーやりたいと思っている自分にとってはこの事実はちょっと悲しいです。ハード系のベンチャーも学生ベンチャー増えてほしい!いや増やす!笑

Elevate Labs

さてラストはアプリによる記憶力向上?(集中力向上だと思うけど)の会社Elavate Labsです。まあ正直に言いましょう。僕はVRだとかゲームだとかそういうので医療系のイノベーションは絶対に起きないとマジで思ってます。そんなのは補佐程度だと。まあ未来のことは誰も見通せませんが少なくとも僕が合ってきた医療機器系の知識がある人は大体意見が一致しているような気がしています。反対に医療系アプリを心の底から信じているのは医療のことが何もわからない一般のエンジニアとかでしょうか。自分もコードを書ける身としてはエンジニアの皆さんの全知全能ぶりもいたいほど理解しているんですが、これから医療系に手を出そうとしているDe◯Aとかのエンジニアの皆さんに僕はあえてこう批判したいです。「あなたの作っているそのアプリ。間違いなく使い物になりませんよ」と。

まとめ

てなわけで今回はニューロ系のエンハンス機器を作っているHUMM Corporationについてご紹介しました。久しぶりの更新?だったので記事のレベルもちょっと低くなってしましましたがこれからは必ず!毎日!やりたいと!(思います)。

ではまた明日★

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