テスラのNACS充電規格をフォードが採用
フォードの当初の苦労と実現
当初、フォードはテスラに北米充電規格(NACS)コネクタの使用とテスラのスーパーチャージャー・ネットワークへのアクセスについて提案していた。 しかし、テスラは当初フォードの提案を拒否した。
フォードのジム・ファーリーCEOは、元テスラ幹部で現在はフォードにいるダグ・フィールドに、NACSへのアクセスをテスラに打診することを相談したところ、テスラは当初は興味がないと言ったことを明らかにした。
テスラ製以外の充電器の接続性と充電体験の悪さを示すデータを調査した結果、フォードはテスラにNACS規格を開放するよう説得する必要があることに気づいた。
イーロン・マスクとの直接交渉
その後、ファーレイは自らイーロン・マスクに接触し、持続可能なエネルギーへの移行を加速させるというテスラの使命を訴え、マスクにフォードとのNACS契約を成立させるよう説得した。 交渉が完了するまでには、開始から終了まで約2週間を要した。
ファーレイは、それが「かなり大きなプロジェクト」であり、「両チームが実現にコミットする必要があった」と認めた。
フォードの根拠と影響
フォードのデータは、テスラ以外の充電体験が「競争力がない」ことを示しており、これがNACS採用の原動力となった。 ファーレイは、2023年5月のフォードのNACS採用発表後、他の自動車メーカーも追随すると予想したが、それは的中した。
フォードとテスラのNACS契約は、北米の他のほとんどの主要自動車メーカーが2025年までにNACS規格を採用することを約束する道を開いた。
要約すると、フォードがテスラ以外の充電体験が劣っていることに気づき、ファーリーがテスラの使命を挙げてマスクに直訴し、その後の取引が北米の自動車業界全体にNACSを広く採用する門戸を開いたということである。
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