第4回 リファレンスモデル分科会「花束問題」【後半】Wagby編

第4回目のリファレンスモデル分科会の後半では、
株式会社ジャスミンソフトの贄さんから、
「Wagby」を用いて作成した花束管理システムを発表いただきました。
「Wagby」は、 Web ベースのエンタープライズアプリケーションをノンプログラミングで超高速に開発するツールです。設計情報から業務ルール、画面、データベーススキーマなど、すべてを自動生成することが可能です。

贄さんは手始めに、要件の確認事項として以下を列挙してくれました。
• 花束の組み合わせを「商品」と呼ぶ。
• 材料の花は「単品」として管理される。
• 受注、出荷は「商品」であり、「単品」がそのまま出荷されることはない
•「単品」が結束されたものが「花束」である。
•「単品」はそれぞれ特定の仕入先から購入される。
•「単品」ごとに品質維持可能な日数が定まっている。
• 購入(仕入れ)後に売れ残った場合(つまり品質維持可能な日数に達した場合)は、結束に利用できない。つまり廃棄されなければならない。
•「単品」ごとに購入単位数が決まっている。これを「単品ロット」と呼ぶ。在庫不足の場合、ロットで仕入先に発注する。
•受注時(つまり結束のとき)にもし複数の単品ロットがあった場合、品質維持可能日数をみながら結束することが望ましい。廃棄を減らすことが大切である。


花束在庫管理システム構築において注意すべき点としては、
仕入れ先が決まっており購入はロット単位であること、単品ロットからの注文があった場合も受発注のタイミングで入庫と出庫、そして廃棄が記録される必要があること、ある程度時間がたって廃棄せざるを得ない場合は廃棄指示が出るべきであることなどが挙げられました。

また、UBS渡辺さんの発想から着想を得て、発注のタイミングは自動化せず、在庫のロットを見ながら人間が判断する形式をとりました。

購入単価は手入力できるようになっており、これについて贄さんは
「値切れるかもしれないし…」と臨場感のある仕様にしてくださいました。

仕入れ先の登録、商品の登録、単品の登録、構成明細の登録、仕入れ先への単品の発注、顧客の登録、顧客からの受注処理、単品に紐づく各情報の確認と、丁寧かつ学びのあるデモンストレーションをしてくださいました。


ひとまず、アプリケーションの発表は小休止です。
次回の分科会では、当分科会の目的である「リファレンスモデルの公開」の方法を審議します。

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