催眠に溺れた末路

 気が付いたら意識がそちらに向かっている事があって、いつも戻すのに苦労する。最初からそういう目的で喋っているならともかく、そうじゃない場合は意識が迷子になってしまうから。
 今回此処で話している催眠は若干やらしい意味を含むものだけれど、それを深く掘り下げるつもりは無し。あくまで、導入部分での話だけに留めておこう。

 私が催眠に出会ったのは小5の時、勿論その時は純粋な意味合いで自己暗示の話も含まれていた記憶がある。他者に実行するだけのスキルがあるとはどうしても思えなかったので(これは正しい判断だっただろうけども)自分自身に対してだけ実行していた。
 自律訓練法の第5公式までは到達した気になっていたから、どうやら適性はそれなりにあったらしい。

 それから数年経過し、ハッキリ言うならそんな事をしていたなんて忘れていた頃。忘れたい出来事があった時に、奥に眠っていたそれが私を助けてくれた。忘却は勿論無理なんだけれど、少しずつ思考が整理されて嫌な思い出が薄まるようになった。
 思えば、この時にある程度回復したら距離を取るべきだったのだ。

 でも、自己催眠で行う分には特段誰かに迷惑をかけないし比較的いつでも出来るからと毎日の様に実行した。時にはそういう音声ファイルも利用して、常に新鮮さを保てるように。そうしている内に「日常に当たり前にあるもの」になってしまった。
 きっと本当は非日常であるべきそれが、私を助けるツールに昇格した。

 恐らく、暗示の域を超えて反射に近くなってる。
 それだけ回数を重ねたら、入るまでが早くなるのも当然。そしてどんどん、深く入れるようになる。その間は、何も考えなくて済むから。

 そうしている内に相手の声を覚えるから、その人から来た文章を読んでいるだけでも気付いたらスイッチが入る事がある。声だけではなくて音でも反応は容易だから、自分でその音を出して半強制的に解除する癖は付けているけどたまに失敗するのでその時はコントロールを放棄して好きな様にさせる事にしている。

 誰も私の事を否定しない世界だから、束の間の幸せだとわかっていてもどうしてもそこに行きたくなってしまう。否定されて存在ごと抹消したいと思う事も少なくないのに、嗚呼何て矛盾だろう。

 精神状態が決して良くない時に逃げ込んで、悪化させた事だって数知れない。何度泣いて怖い、助けてと叫んだかわからない。きっと別の何かで味わった感情が外に出せなくて、声に出して消化しないと駄目だったんだろう。それを現実世界の中でやればよいのに、出来ないまま。

 抜け出した方が良いとは思うけれど、きっとまだやめられない。

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100円→普通のアイス 500円→豪華なアイス 1000円→お寿司とアイス その他→アイスと何か きっと私の使い道はこんな感じです。アイスは癒し。

ありがとうございます!
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りず

引きずられても知らないよ。きっかけにはなり得るかも知れないけど、救いにはなれないから。私も、読んだ人も嫌な自分と向き合う羽目になる可能性があるから気を付けて。
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