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デザイナーが経営に変革をもたらすには?

3行まとめ

* 論理的思考に優れ、事業の全容が理解できているデザイナーを創出する
* その人にプロダクトについての決定権を移譲する
* ビジネスの考えを土台にして、美意識による判断でプロダクトを牽引してもらう

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つい先日『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』という本を読みました。
この本を読んでいる中で「こんなことができればデザイナーが経営に参画して変革をもたらせるのでは?」という動き方が浮かびました。
一旦考えてみた段階なので詰まりきっていませんが、アウトプットしてみようと思います。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? よりピックアップ

* 美意識 = 見た目の話ではない。
* 論理的思考とは「数字に基づいた正解に近づくための思考」で、コモディティ化している。
* 過去を振り返って、優れた経営判断は美意識によるものも多い。
  * SONYのウォークマンの誕生など。
* サイエンス(数字や事実)、クラフト(経験)、アート(美意識)の3つの柱があるとき、アカウンタビリティの差でアートは絶対に負ける。
  * 同じ発言力の人同士でサイエンスとクラフトとアートで意見を出し合うとアートが絶対に弱いので、発言力のある人にアートを担ってもらう。
  * トップがアートで脇を固めるのがサイエンスとクラフトという組織はバランスが良い。
* 優れた意思決定とは「良い物を選ぶ」ことではなくて「本当に要るもの以外を思い切り切り捨てる」こと。
  * 自分の思い:デザイン制作の考えとかなり似ている = デザイナーには優れた意思決定をする素質が有るのでは。
* システムを変えられるのはシステムに適応できている人だけ。
  * 適応して成果をだしつつも、既存のサイエンスとクラフトに偏重したシステムに懐疑的な人が内側から変えていかないと無理。
  * 外側から文句を言うのは集団から爪弾きにされた人のやっかみにしかならない。

上記を踏まえてデザイナーがどうやって経営に変革をもたらすか

まず前提としてデザイナー組織の中に2人以上、経営層に引けを取らない論理的思考と事業計画への理解がある人がいることが必要です。
(ここが一番難しそう)
1人ではダメな理由は、完全に信頼された or 絶大な発言権を持ったデザイナーがいればともかく、初めての試みではどちらも存在しないだろうというものです。
2人以上いて、その人達が同じことについて同じ問題提起をしていれば信頼感を得るのがかなり楽になるのではないでしょうか。

その2人が今の経営層から「この人達になら相当の裁量権を与えて大丈夫」と信頼を獲得し、その信頼感を公表してもらうことが次のステップです。

経営層からの信頼を得るのは絶対に必要な条件だけど、かといってメンバーは必要ないかというとそうではありません。
メンバーからも同レベルの信頼を得ていなければ不和が生まれるはずです。
言い方は悪いものの「経営層と対等に話せない」レベルの企画職では信頼する/しないが「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」に依ってしまいがちかと思います。
ですから、その組織で既に信頼された経営層から「デザイナーの裁量権を強めます」と公表して欲しいと考えます。

その上で、2人のデザイナーに各事業の「プロダクト」については最高権限を与えます。
それまでの事業責任者は計画や運用といった範囲に権限を縮小し、企画面とプロダクト面で権限を分けます。
あくまでどちらが上ということはなく、担当範囲を明確に分けるのみです。

プロダクトの実装や改修についてはビジョンや美意識といった判断軸を認めて、数字的な根拠がないことだけを理由に実装内容を否定されることのない状態にします。

なぜこれで変革をもたらせると考えたか

まず、デザイナーで既存システムにしっかり適応して成果を出している & 無批判にシステムを受け入れていない = システムを変える素質がある、と思います。
そしてその人が経営層から直接指名で権限を移譲されるとアートの力を担保(アカウンタビリティの格差を発言力で埋める)できるはずです。
とは言えアート一辺倒になっては事業が倒れてしまいます。
そこで、対等な立場として計画や運用を見る人とタッグを組めばサイエンスとクラフトとアートのバランスが良くなりそうと考えました。

期待する効果

* 今までの経営層では絶対にしなかったような判断をデザイナーがどんどんする。
* それによって過去にはない事業の成長の仕方を遂げて1つ次のステージが見えてくる。

プロダクト責任者がデザイナーになっても、今までの判断と同じような内容ではあまり意味はないと思います。
そうではなくて、ビジネス出身の人では絶対にしない判断、それでいてデザイナーの美意識が「間違いない」と告げるような判断。
それをたくさん世に出すことが始めのうちの動きだと考えています。

まとめ

冒頭に書いたままの内容ですが、以下の3点です。

* 論理的思考に優れ、事業の全容が理解できているデザイナーを創出する
* その人にプロダクトについての決定権を移譲する
* ビジネスの考えを土台にして、美意識による判断でプロダクトを牽引してもらう

これらを満たすことができれば、経営に変革をもたらすことが出来るのではないか、というお話でした。

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綿貫 佳祐 / Ateam

エイチームに新卒入社で現在3年目。シニアデザイナーをしています。情報設計・UX・UI・フロント実装などを担当。イデアを作り上げたい。 ポートフォリオサイトの制作進行中。→ https://www.keisukewatanuki.work/

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