想い続けた時間軸の総まとめ ~ゆず FC限定ライブ in 身曾岐神社 完全ライブレポ~
「これって、何の“後夜祭”だったっけ…?」
ライブが終わって、帰路の車の運転中に浮かんだ思いは、そんなことだった。ライブが始まる前までは、ここにいた人みんなが「先週まで続いたアリーナツアーの後夜祭だ!」とか思っていたはずだ。しかし、ライブが終わって、中央道を走っている最中に感じたものは、そんな気持ちとは少し離れた感想だった。
結論を先に述べれば、これは「2020年以降の活動に対する総まとめ=後夜祭だった」と、その問いに対するアンサーは(あたしの中で)帰着した。
その理由は後々じっくりと書いていきたい。
一旦は、昂る気持ちに客観的になって、昨日のライブをまとめてみようと思う。俗にいう「ライブレポ」とやらを、してみよう。
Chapter-1:それっぽいライブレポを書いてみる
3年ぶりの身曽岐神社で
2022年8月23日(火)から24日(水)の2日間、山梨県北斗市にある身曾岐神社にて、2人組フォークデュオのゆずが、ファンクラブ限定ライブを開催した。
公式ファンクラブ「ゆずの輪」と月額制ファンクラブ「ゆず友」の同時主催で開催されたライブは、「夏祭り 杜の音 後夜祭 ~ゆずっこを想う~」と題されて、2日間で約3,000人のゆずっこ(ゆずのファンの総称)がライブに熱狂した。
この身曾岐神社は、ゆずとの関わりが深い会場で、過去にも何回かゆずは身曾岐神社の能楽殿でライブを開催している。前回は2019年の8月に、同じファンクラブ限定公演として2日間ライブが行われた。この日のライブは、そんな2019年以来3年ぶりとなる身曾岐神社でのステージに。
そして、ゆずは先日・8月18日(木)に、福岡県・マリンメッセ福岡にて、半年間に及ぶ全国アリーナツアーを完走したばかり。そんな半年間にわたるツアーの「後夜祭」として執り行われるのが、この日の身曾岐神社でのライブだった。故に、開演前から多くのゆずっこが、開演を今か今かと待ち望んでいたのでした。
今回は、初日となった8月23日(火)の模様を振り返っていく。
ライブの開演前、和光太鼓の子どもたちによる和太鼓のパフォーマンスと、篠笛奏者・佐藤和哉さんによる「玄笛」が行われた。神社という神聖な場所に染み渡るようなその音色に対し、客席からは優しい拍手が鳴り響いた。
定刻を少し過ぎ、ゆずのライブ定番となるラジオ体操第一を経て、ライブは開演。アリーナツアーのオープニングにも流れた「Overture ~PEOPLE~」と青の照明が能楽殿を照らす中、下手の袖口からバンドメンバーとゆずの2人が登場。大きな拍手に迎えられながら、ライブは夏の風を思わせる「GreenGreen」で幕を開けた。
「3年ぶりの身曾岐神社でのライブ、来てくれてありがとうございます!」とリーダー・北川悠仁(Vo/Gt)が挨拶し、「最後までゆっくりと楽しんでください」と話したのち、アリーナツアーでは披露されなかった「Long time no see」をパフォーマンス。
夕暮れ時と相まって、前半戦の曲目は、会場の雰囲気に沿うような曲が多く続いた。「風とともに」や「心の友よ」と、ファンクラブ限定ライブだからこそのコアな楽曲を届け、会場を染み渡らせる。
「ツアーファイナルの後に口内炎ができてしまった」と北川悠仁が話し、それにツッコミを入れるサブリーダー・岩沢厚治(Vo/Gt)とのトークを挟みつつ、弾き語りで「夏祭り」と「ムラサキ色」の2曲を披露。ライブではなかなか聴けない2曲に、会場からは感嘆の声が漏れていた。
弾き語りの2曲を挟み、再びバンドメンバーと合流した2人は、身曾岐神社の自然の中で浮かんだという「うまく言えない」を披露。この日のライブは、アリーナツアーを一緒に巡ったサポートメンバーとともにプレイしていた。バンドマスターでありキーボードの磯貝サイモンさん、ギターの真壁陽平さん、ドラムの河村吉宏(よっち)さん、ベースの須藤優(すってぃー)さんとともに、ライブが展開された。半年間共に音を鳴らした布陣故の、アンサンブルは安定の音色。ちょうど、このあたりから会場は暗くなっていき、バラード故のしっとりした空気感が、夜の身曾岐神社にマッチしていたのでした。
ここまで7曲を演奏したのち、北川悠仁はステージ上に篠笛奏者の佐藤和哉さんをステージに呼んだ。実は、佐藤さんはゆずとの関わりが長く、またここ・身曾岐神社とも縁の深い人物だ。一旦、ゆずの2人は舞台から捌け、佐藤さんの篠笛によるパフォーマンスが2曲続いた。朝ドラ主題歌として話題になった「雨のち晴レルヤ」と身曾岐神社の結婚式に流れるという北川さんとの共作曲「誓いの空」を披露した。
まだまだ、派手にやろう!
篠笛での2曲に続き、衣装転換を終え舞台に戻ったゆずと「花咲ク街」をパフォーマンス。和の要素が強いこの曲は、実際に佐藤さんもレコーディングに参加した1曲だった。有観客での初セッションとなったこの曲は、アリーナツアーの本公演『PEOPLE -ALWAYS with you-』でも披露された曲だったこともあり、後夜祭を彩る大きなハイライトとなった。
一旦、佐藤和哉さんが舞台を後にし、ライブは後半戦へ。
「アリーナツアーで1回しかやらなかった曲」をいう「3カウント」から、再びギアをかけていった。このライブでは、アリーナツアーでやれなかった曲も数多く歌われており、アルバム『SEES』に収録されている「むき出し」をライブ初披露。
これに続き、「向日葵ガ咲ク時」で客席に大きな波を作ったら、「タッタ」と「夏色」ではタンバリンで大盛り上がりし、最新曲「RAKUEN」で大きなクラップが鳴り響いた。「タッタ」以降の3曲はアリーナツアーの追加公演(『SEES -ALWAYS with you-』)でも披露された曲とあって、ゆずとゆずっこが大きく共鳴し合った瞬間となったことは間違いない。
ライブはここから終盤戦。
このMCで「緊急事態宣言があったころ、ふと空を見上げた時に、『なんて綺麗なんだろう、どこかで誰かが見ているのかな』と思う瞬間がありました。そんなときに作った曲を、今日はゆずっこの前でやれることをうれしく思います」と語り、「ALWAYS」を披露。アリーナツアーでは、2012年発表の「with you」とミックスした「ALWAYS with you」として歌われていたこともあり、単体として有観客での披露はこれは初となった。
感動的なバラードののち、「ゆずっこを想うこの曲を」と披露した「君を想う」でライブは幕を下ろした。約2時間に及ぶ後夜祭は、全18曲のパフォーマンスで締め括られたのでした。
Chapter-2:考察&主幹込みでまとめてみる
我ながら、先ほどのチャプターのレポはいい出来だったと思う。
ノートPCで、45分くらいかけて作り上げた。久々にPCで文字を打ち込んだから、ペースはちょっと落ちたものの、出来はそこそこよかったと思う。
で、ここからが本題。
先ほどのレポは「個人的な感想・意見・見解」を敢えて抜きにした、客観的かつ分かりやすさを求めたライブレポだった。しかし、ここからはゆずっこ歴16年(意外とカウントしたら長かった)の23歳男子による、気持ちの昂り込みで話を進めていきたい。
敢えて、曲別に展開していこう。
気持ちのバロメーター的には、その方がやりやすそうなので。
発狂せずにはいられない
01, GreenGreen
「あ、こう来ましたか…!」
そんなテンションでこのイントロを迎えていた。
今振り返れば、夏らしさとか野外という会場の空気らしさっていうのが、この曲には持たせていたように思うし、1曲目で「後夜祭なんだよ」っていう空気感を帯びてみたかったのはあったんだと思う。
ただ、後々振り返ると今回のセットリストを大きく分散させれば、主に4つの要素に分解できるように思えたんです。
・アリーナツアーでやった曲(A)
・アリーナツアーでできなかった曲(B)
・2020年以降のライブで印象的だった曲(C)
・身曾岐ライブ枠(このタイミングだからできた選曲)(D)
ここから、この4つを個人的主幹込みの感想レポに織り交ぜていこうかと思うので、A, B, C, Dとアルファベット別で振り分けてみました。
で、1曲目のグリグリは、この3つの中の「C」に属していて。
というのは、2020年のアルバム『YUZUTOWN』に収録されている曲の中で、人前で歌えた曲の1つと言えるからで。中止になった当時のツアーの振替配信ライブでは、ツアーで巡るはずだった会場をイメージしたバック映像と共に曲が歌われていたし、何よりも2021年のホールツアーのメドレーでこの曲は配置されていた。
のちにも説明するけど、昨年のツアー『YUZU TOUR 2021 謳おう』での「夏謳メドレー」で披露されていた曲が、この日のセトリでは多くあったような気がしていて。特に、グリグリなんて、バンド編成で有観客でやれたのは相当久々だったんじゃないかなと思うんです(記憶が正しければ、2019年のおーいお茶限定ライブ以来?)。
だから、どこか念願叶ってという側面もあるような気がするし、夏らしいとか身曾岐神社という空気感だからという部分もあって、1曲目にこの曲を選んだのかなぁ、って感じたのでした。
02, Long time no see
この曲でうねった人もいたかもしれないね。
思えば、昨年のホールツアーで初披露された曲だったし、バンドメンバー1歌うのはこれが初だったし。だから、さっきの属性でいうところの「C」とにいるわけなんだよね。
人によっては「これアリーナツアーでもできたかも」とか言うかもしれないけど、Ltnsってどこかホールツアーのために作られた曲だし、「久しぶりに会えたね!」っていう純度で歌うような曲に思えて。それは、この身曾岐神社って場所でやるライブってシチュエーション的にもマッチしていたようにも思えるのよ。だから、本人的にはどこかそんな気持ちがあったのかもしれない。
03, 風とともに
これも側面は「C」だと思うけど、どこか「D」感もあったりして。
というのも、偏見かもしれないけど、身曾岐神社でのライブで「風とともに」やってる率は高いような気がするし、なんせ夏ですし…笑
でも、これをフルコーラスで聴くの相当久々だったな… 個人的には、この辺から気持ちが昂ってきました!
04, 心の友よ
ここから、なんか自分のテンション感が訳わからなくなってきました。
ピアノのイントロ聴いたときに「あれ。。。こうきたの??」という気持ちに。調べたら、2014年のローソンコラボライブ以来の歌唱だったそう(LiveFansより)。
少なくとも、自分の中でちょっと存在感小さかったから…(言っちゃダメ)、というかノーマーク過ぎたのよ。イントロで悠仁が「この曲知ってるかな?」とか呟くから、一瞬頭の中の引き出しから出すのに時間がかかっちゃったじゃん。なんせ、この曲のは言ってるシングルの2曲が強すぎるから、カップリング曲の中でもカップリング感強すぎるんよね。やったんだ、今更ながら、びっくりしちゃった。というか、どうでもいいけど、この曲にどこか健康的なNHKっぽさを感じるの私だけでしょうか…
あ、言うまでもないけど、この曲は典型的な「D」パターンです。
05, 夏祭り
ここで、1回MCを挟んだゆず。
悠仁が福岡公演の後に口内炎ができた話をして、口内炎ができたことを見せるために厚ちゃんに向けて口元を覗き込ませようとする、客席には見えないプレイを見せびらかす能楽殿。ここ、神聖な場所なんだよね…?
この辺で1回、バンドメンバーは休憩タイム。
舞台はゆずの2人だけの弾き語りタイムに突入です。
これ、身曾岐だからの選曲だよね。
というか、ライブのタイトルに「夏祭り」ってあるからさ?笑
この曲、なんか歌う感ありませんでした??
というか、曲のキャパ感が身曾岐にぴったりだし、ゆっくり聴くには丁度いいような気がするんです。ちなみに、あたしがこの曲過去に聞いたことあったかはわかりません。今度ゆっくり振り返ります…
06, ムラサキ色
歌いだし聴いた瞬間に、耳を疑った。
耳は「え、やるの??」という気持ちだった裏腹、心の中では「マジですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!(泣)」という感覚。正直言って、この温度差、今振り返ったら訳わかんない。恐ろしい。
だって、これ聴きたかった人多くない??
ゆずB面曲投票したら、圧倒的1位は確実じゃないの??(ゆぴしば調べ)
調べたら、2011年の冬至の日ライブ in 福島以来11年ぶりの解禁だとか。それって、この曲収録されているシングル『翔』がリリースされてすぐのライブだったし、シングルリリース後すぐ位のライブって、ゆずってB面曲をよくやってた印象あるから、そこは「まぁ、なるほど」な気持ちなんですよ。
で、しかしだ。
ここからが、B面曲の宿命。
なかなかライブでやってくれないという壁にぶち当たるのです。
この宿命に泣いたゆずっこは多いはず。
少なくとも、そういう人は3千万人くらい見たし(嘘、盛ってます、体感論それだけ多いという事実)、知ってる友達でも「ムラサキ色を生で聴くまで死ねない」なんていう人多い気がしたし。
で、そんな曲を、11年ぶりに解禁したんですよ。
泣かないはずないじゃないの。。。。。(大号泣)
今回一緒に行ってくれた子と立ち見してたけど、その子の後ろでこっそりと大号泣してました。目が潤みまくって、カラコン取れるかと思った…
えーと、多分「ムラサキ色」のチャプターのテンションは異常に高いです。
許してください、というかこの天文学的な奇跡を理解してくれ。
07, うまく言えない
で、そんな奇跡の1曲に追い打ちをかけるような1曲がこの「うまく言えない」だったんです。
というか、これを今のゆずがやるとは思わなかった。
しかも、作った当時の純粋な気持ちを持ちながら歌っていたことに。
というのも、この曲のMVには俳優の三浦春馬さんが出演したことでも話題だったじゃないですか。春馬くんも、相当なゆずっこだったから、それを機に仲良くなった印象が強いし、後々主演ドラマに主題歌書き下ろすといった縁もあったくらいだからさ。
だけども、2020年7月に春馬くんが急逝してしまって。当時、悠仁が相当ショックを受けていたのを覚えてるゆずっこは多いはず。
同じ年の秋に行われたオンラインツアー『AGAIN』の3日目・ぴあアリーナMM公演で「うまく言えない」を歌った時も、春馬くんの話題に触れていたし、今年のアリーナツアーで「からっぽ」を歌ったときに、2人が神妙な面持ちで曲を締め括ったのは、この曲を春馬くんがインスタでカバーしてくれたからこその思い入れがそうさせたような気がしたんです。だから、その時間軸がどこかこの曲を、恋愛歌(ラブソング)から鎮魂歌(レクイエム)にさせてしまったように思えてしまって。
でも、この日の身曾岐神社で悠仁が語ったのは、それとは違うエピソードでした。
どこか、その気持ちに戻ってみたかったのかも。
もし、自分が似た立ち位置にいたとしたら、そういうのを求めるかもしれないし、身曾岐神社という神聖な場所だから、そんな曲が与えてしまった縛りというか因縁めいたものを、いい意味でフラットにできるんじゃないか。
もちろん、歌ったときの気持ちの中にはずっと春馬くんがいることは事実だと思うし、それを受け入れて進んでいく意思のようなものが、どこかこの曲にはあったように思えたのです。
(書き忘れてたけど、5-6曲目までは「D」、
7曲目は「C」と配置してます!)
08, 雨のち晴レルヤ (佐藤和哉 独奏)
09, 誓いの空 (佐藤和哉 × バンド)
ここまで、結構情緒不安定並みに感情の起伏が激しかったので、ここでいったん落ち着かせられたと思う。というか、落ち着きたかった。
ライブ開演前のオープニングアクトのような立ち位置で、和哉さんが「玄笛」を披露してくれたこともあり、一度和哉さんをステージに召集。ここで、ゆずの2人は衣装チェンジのため、一度ステージを後にしていた。
「今日はこの身曾岐神社という神聖な場所で、そして一ゆずっことして、ここに立てていることを嬉しく思います!」と話したのち、篠笛独奏による雨晴レと身曾岐神社のテーマソング(?)的な立ち位置の「誓いの空」を演奏してくれた。
個人的に、一番身曾岐感を感じるのが、この瞬間だったような気がしていて。だって、やるじゃん?身曾岐だし???ってやつよ(語彙力)(ニュアンス)
っていうか、次の曲に至るまでにこのパートがあってよかったなと思うの。そうでなかったら、きっと情報過多に潰されていただろうし…
(ちなみにだけど、今回セトリに入った曲を可能な限りYouTubeから引っ張り出しているんだけど、この「誓いの空」のMVみたいな映像初めて観て。和装いいなぁ、なんて思ったり。この曲こそ、THE 身曾岐神社だったりして)
あ、書いていなかったけど、この2曲も「D」パターンです!
序盤こそ、こういう「D」が多かったような…?
10, 花咲ク街 (ゆず × 佐藤和哉)
はい、きましたぁぁぁぁあ!!!!!
ゆずと和哉さん揃ったら、こう来ますよね!!!!!(何様)
というか、ここに来て初めて、アリーナツアーでやった曲が登場した気がする(最初の振り分けでいうところの「A」の曲です!)。今までの曲たち、どうしてやったんだ?なんて思ったりもするけど。
このライブ、、、というかこのツアーって至る場面全てがハイライト感あったけど、ツアーを通じてより大きくなった曲のひとつに「花咲ク街」はあるような気がして。だって、YUZUTOWNの因縁が大きかったこととか、曲前のMCで「まだ心に春は来ないけど、花を咲かせよう」的なこと悠仁が言っていたし。こういうご時世のツアーだからこそ、どこか遠い世界の話に聞こえかねない歌が、より身近な歌として響いていたように思えて。
で、そんな曲が、一番似合うような舞台で歌われてたというわけ。
素敵じゃない??なんだか(文脈)
言ってしまえば、この曲って感染とかなければ、単なる四季折々を歌う風情の曲ってニュアンスで広まったと思うのよ。でも、状況が変わった中でも、変わらないモノ・不変なものがある=季節の変化を映すという意味で、いつか来る季節を願う歌、、、希望めいたメッセージが帯びたように思えて。
そういう思いが、神聖めいた場所で鳴らされるってのは、振り返るとエモさ爆発案件だよな、ってあたしは言えると思っていて。よね???(強制)
盛り上がらずにはいられない
えーと、ここまで10曲振り返っていきましたが、、、
お分かりかもしれませんが、Chapter-1のレポとの温度差の違うこと…
言うまでもないけど、(よくあるライブレポに)こういう個人的な気持ちや感情の起伏を織り込むと、(あたしからしたら)実に読みづらくて、安定感のないものになりかねない。。。というか、もはや文章のゲシュタルト崩壊が起きてしまいそうな予感もあったりなかったり。
ライブレポって、読みやすさと分かりやすさ、そして空気感をちゃんと提示したり移したりしないといけないから、意外と淡々としたものになりかねないんです。ナ〇リーとかロ〇キンのレポ読んでると、そんなこと思いませんか?(あたしはそう思います、他の人どう思うか知らないけど)
個人的な主観だけど、こういうこと書いてる人って、絶対みんな昂っているの。でも、そういう気持ちを一度客観的に捉えて、音楽やステージング、MCとかにフェアになって、起きたことを言語化する。それが、ライブレポなんじゃないかなって思えて。だから、こういう気持ちを我慢して書いてるの、ある種のプレイなんですよ。一種のエロいことしてるみたいな。
まぁ、あたしも言ってしまえば変態なんです(突然の告白)
多くの書き手ってそういうもんじゃないのかな? 内なるドロドロしたものをカモフラージュしながら、わかりやすいものを提示する気がするし。いつも、そんなこと思ってるもん、こういう文章書いていると。
少なくとも、今書いてるパートとさっきのを比較したら、断然わかるはずだし。言わなくても、そういうの我慢して、、出ちゃいそうなのがっっっまんして(この間なんだよ)、プレイしてるんじゃないのかな?
話逸れそうなので、ここから戻ります。
十分にブレイクしたんで、ここから後半戦へと参りましょう!
まだまだ、盛り上がらずにはいられないんでね。
11, 3カウント
後半戦に入ります、という宣言に続いて、「アリーナツアーで1曲しかやらなかった曲をやります」といい歌いだしたのが、これ。
待って、後半戦も情報過多過ぎませんか….????
まーた、思考回路ショートした。
参ったね、こりゃまた。。。。
やっぱり、岩沢曲しか勝たんかった。
勝たんのよ、マジで。
振り返れば、この曲って序盤の大阪城ホールでしかやってないのよね(もちろん、振り分けは「A」。4月14日(木)・大阪2日目のみ披露)。普段だったら「歩行者優先」を歌ってた場面で、3カンしちゃったからさ。
というか、意外とこの曲ライブで近年は演っていないことに気付いた。2019年の弾き語りドームツアーの東京ドームで日替わり曲でやってはいたけど、この10年で8回しか歌っていないみたい。近年のツアーで歌うとなったら、2010年のFUTATABIツアーでセトリのスタメン入りしてたくらいだし。(LiveFans調べ)
言っちゃえば、これシングル曲の中でも超レア曲だったのか。。。
というか、こういうちゃんとしたバンド編成でやる3カンも実は相当久々だったらしい。2020年のオンラインツアーは演奏は同期だったし、2015年の二人参客前夜祭はアコースティックバンド編成だったぽいし、2010年のFUTATABIと2019年の東京ドームは弾き語り。ってなると、こういうちゃんとしたバンド体制での3カンは、2007年に大阪城ホールで開催されたライブイベント「REQUESTAGE 5」以来で、ツアーだと2006年のリボンツアー以来みたい。(ちなみに、城ホでのイベントでは、メドレーの1曲扱いだったらしい。ついでに、ゆず以外の出演者はaiko・ASIAN KUNG-FU GENERATION・絢香・Superflyの4組。今振り返ったら絶対致死量案件、行きたかった。。。)
え、、、今年の3カンは15年ぶりの生バンド・3カンだったのか。。。
いま、PCに文字打ち込んだだけで、もう情緒不安定。
病院行ってこよ。。。。
12, むき出し
ここでこのライブで初めて、そこそこ真面目な感じのMCに突入した。
ここで、ツアーでやれなかった曲というアナウンス。
(振り分けでいうところの、「B」パターンです!)
そのMCの間にも、少しバンドメンバーは音を出してはいたんだけども…
からの、これ。
遂に、むき出したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(ヤラしい)
というか、これを身曾岐でやっちゃうんですねぇぇぇぇぇぇ….
出だしの一行歌った瞬間の気持ちがこれ(↑)
相変わらず、気持ちだけが追い付かない。
でね、今振り返るとこの曲のシチュエーション。
これがねぇ、またよかったのよ。
丁度、夕暮れ時を過ぎて、空が程よく夕暮れのオレンジと夜空のネイビーが混じった具合の色合いだったんです。そういうムードから、こういうジャジーな色気のある曲ですよ。
あたし、抱かれたわ…………(23歳男子)
もう、そんな気持ちでした。
というか、これで『SEES』の曲全部ライブ披露達成できたのよね。
めでたいことのはずなんだけど、なんか抱かれて逝かされた感情しか抱けないの、もはや許せない。許さなかった。いいけど、聴けて幸せだったし!!(強気)
13, 向日葵ガ咲ク時
で、むき出した後、間髪入れずにこのピアノのイントロ。
あぁ、、、夏だぁ。。。。(泣)
無条件に手を振っちゃう、手拍子しちゃう…♡
なんか、テンションおかしいんだけど、これが通常運転だから大目に見て?
ていうか、ライブが後夜祭だし、暦的には晩夏なのかもしれないけど、この曲で一気に夏をプレイバックさせた感あるのよね(まだまだ夏だけど)。
この身曾岐神社って、どうやら1,500人くらい動員できるみたいなんだけど、こういう小さめの規模だから、生える曲ってあるような気がするんです。しかも、野外という身曾岐神社だからこそ、きらめくような曲も。
この向日葵なんて、まさにそういう曲。
(振り分けでいうと「D」になりますね)
思えば、このライブタイトルに「夏祭り」ってフレーズがあるくらいだから、夏ってものをやっぱり意識せずにはいられないもんね!!
今シーズン、あたしは一度も向日葵の花を見た覚えがないんですけど(これはガチな話で)、この曲でやっと花に出会えた気がします。幸せだったんだよな、あたし。。。
14, タッタ
15, 夏色
16, RAKUEN
実をいうと、12曲目の「むき出し」からここまでMCを挟まずに、ほぼぶっ続けでパフォーマンス。「次の曲でタンバリン使うよ!」という一言から、バンドはカウントをとり始め、「タッタ」をドロップ。
「次の曲は『タッタ』だから、みんな立っちゃうか!」の一言で、着席指定の客席が一斉に立ち上がる。その速度、コンマ2秒もなかった(大袈裟)。そして、ステージにはオープニングアクトとして和太鼓を披露してくれた和光太鼓の子どもたちがタンバリンを持って踊る。子どもたち、健気。
ここから続く3曲が、アリーナツアーでも披露した曲だから、言うまでもなく盛り上がったわけで(振り分けの「A」パターンね)、ここからの3曲はもうライブで燃え尽きるためにやったとしか思えない。というか、ゆずのライブって盛り上がってなんぼだし。
言うまでもなく「夏色」なんか、やらないわけない曲だし、安定的にうちわで「もう一回」を煽るのよ。そこそこ身曾岐ライブ限定の「もう一回」うちわの水色が会場を染めて多様な気がする。楽しくないわけがない。
(どうでもいいけど、「夏色」ってYouTubeで公式の映像がひとつもないことに気付く。公式さん、ライブ映像かMVを解禁しよう。需要はあるよ)
で、RAKUTENるわけですよ(Tいらない)。
というか、ここの流れは、SEESツアーと同じ流れだったんよね。
バンドでのブレイクセッションを挟んでからの曲に突入していったし。
この曲、思えばゆずにないテンション感の曲な気がする。
サビでここまで手拍子煽ったり手を振ったりするよくってそんなない気がするし。そういうノリ方が好きな人間からしたら、毎回ライブでやってほしいくらい。アリーナツアーでもそうだったけど、ここで一回盛り上がりのピークもっていかせる展開は、身曾岐でも健在でしたね!
17, ALWAYS
さっきの3曲が盛り上がること前提だから、さっきまでの情緒不安定な感覚からうって変わり、暴れた記憶しかないのは健全だったんじゃないかと思えて。ここまで派手に飛ばしたわけだから、客席も一回クールダウン。もちろん、再び着席プレイに戻ります。
この時間になれば、もう夜は更けていて。
虫の鳴き声がキレイに響き渡る時間帯になってましたねぇ。
で、ここでまた悠仁のちゃんとしたMCを。
なんか聞き覚えのあるMCだな、、、なんて思っていたら、そのピアノの音色が聞こえてきて。そっか、これ『ALWAYS YUZUTOWN』のときの奴だ、と今更気付く。そういう文脈があって、当時「ALWAYS」を初披露したんです。
この日の身曾岐も、まさにそれだった。
思えば、有観客としての「ALWAYS」初披露。
ツアーだと、「ALWAYS with you」という別曲としての披露だったから、ちゃんとしたやつ(無印というべき??)での披露がこのタイミングだったのは、FC限定ライブだったのは、この曲が大きな意味で大切な布石になった曲だったからじゃないのかなと思えるわけで。
ツアーではやらなかった曲だから、さっきの振り分けだと「B」という立ち位置に置くこともできるけど、言うなれば「C」の近年のライブで印象的だった曲って立ち位置にもいるのは、紛れもない真実。
ふと振り返れば、2021年のYUZUTOWNのオンラインライブが2公演という別演目を展開させた大きな理由って、恐らくこの「ALWAYS」ができたからというのがあるように思うんです。この曲が、どこかライブができなくて、ファンに会えなくて辛かった日々を脱却させるきっかけになったはずだし、この曲を示すことでYUZUTOWNという世界に一区切りを打つことができたんだと思うわけで。言ってしまえば、ひとつの終わりの曲でもあるしひとつの出発の曲だったと思うのです。
アリーナツアーでは、これに2012年の楽曲「with you」を混ぜ合わせることで、「いつだって側にいる」という思いを提示したわけなんだけど、この「ALWAYS」ってそれ以前の時間の移り行くさまだけが描かれている曲で。そこに、街も人も変わっていくと歌う。それは、叶わなかった夢も、幸せだった日々も、すべて受け入れて進んでいくかのように。。。
そういう曲が、終盤に来るとなると、2年間の歩みや時間を想わずにはいられなくなって、胸が熱くなるんですよね。もちろん、叶わなかったことがあったし、叶わなかったから出会えたものもその分あったことも事実だし。
そんな日々の総まとめのように、静かに、そして凛と響くこの曲は、そこにいたそれぞれの人の中に染み込んでいったのでした。
18, 君を想う
そんなふと感傷に浸ってしまう時間が流れたのち、次が最後の曲であること、そして「ゆずっこを想う」その曲を歌った。
どう考えたって、この曲を歌うのはわかっていたけど、それがライブの最後に歌ったのが、大きい意味があるように思えて。
言うまでもなく、PEOPLE/SEES両公演を通じて、大きな印象を残した… というかこのツアーが大きく育てたのがこの「君を想う」だった。さいたまスーパーアリーナ初日の1曲目でこれが響いたときには、PEOPLE/SEESを通じていきついた結論とは、これだったんだと震えたのを覚えている。
それは、2年間の時間軸を経て辿り着いたものは、「誰かを想い続けて生きること」=「自分たちの存在意義」と、ゆずが、彼らの音楽が行き着いたということだった。事実、アルバム『PEOPLE』が2年間で見えたことを箇条書きしたような曲が多かったのに対して、この「君を想う」で初めて一歩踏み出せたというか、示したい方角とか気持ちをまっすぐに示したわけでね。
で、そういう想いとともに、ゆずは半年間で30公演のアリーナツアーを走り抜けたわけなんだけど、この30公演の中でこの曲って、今のゆずを100%表す曲だったのと同時に「ツアーの1曲目を飾る曲」という重役を担っていたのも、大きな事実で。ライブの1曲目って、その演目の印象を形作るといってもおかしくないから、そんな重要な曲をこの曲で示したというのは、それだけ「君を想う」に今のゆずを現していたわけだし、「今のゆずのスタンダード」と言い切るほどの覚悟があったわけだ。
で、そんな曲がこの日初めて、1曲目ではなくてライブの最後を締めくくる曲として、演奏された。もちろん、ライブの最後の曲ってのも大きな重役ではあるけれど、それを目の当たりにしたときに、初めて曲が自由に羽ばたいて言った瞬間を見たように思えたのです。
それは、「1曲目」という役割を担いきったからではなく、「今のゆずのスタンダード」という使命感を帯びていたからではなく。曲が大きな力を持って、胸張ってゆずとファンのものとして、そこに立っていたと思えたから。
それが、とても誇らしくて、素敵なことに、あたしの目に映ったのです。
今年のツアーは、後夜祭含めて10公演観に行ったのだが、今までの9回と比べて、この日の「君を想う」が一番最高だったのは言うまでもなかった。それは、曲がそれだけ強く凛とした姿に成長したという意味だし、自分の中でも大切な1曲として立ったと思ったからなんです。
だから、初めてこの曲を聴いて泣かなかった。
今までの9回、イントロで気持ちが危なかったんだけど(1回目は終盤で崩れたかも)、この日は初めて、我が子が晴れ舞台に立ったような、そんな晴れやかな気持ちでこの曲と向き合うことができた気がしました。
書いてて思った、あたし何言ってるんだろ。
でも、嘘偽りなく、例えるならそれが事実で。
まるでジェットコースターかのように、気持ちはこの2時間で揺さぶられたけど、最後の最後で晴れやかな気持ちになって帰着するのは、ゆずのライブだよなと思うひとつの要因で。この日もそうだった。それが、何よりも嬉しいことでした。
そんな風にして、ライブは終演。
サポートメンバーの4人を紹介し見送って、いつものようにマイクを通さず2人で「気を付け礼、ありがとうございました!」と叫んで、袖口を渡って2人は舞台を後にしたのでした。
Chapter-3:2年半分の“後夜祭”
この日のセットリストを見返すと…?
Chapter-2のレポを、あたし自身の普段のテンションで書き上げたから、実に晴れやかな気持ちになっている。文字数カウントしていないからよくわかんないけど、結構な感情の起伏と真面目な考察の最中で展開していたと思う。
案外、頭を使うんです、ライブって。
もちろん、体力的な問題もあるけど、音楽が好きな分頭をフル回転しながら、その日を咀嚼しているんです。
で、今そのライブを振り返った時に、それこそ冒頭のクエスチョンに行き着くわけだった。
「これって、何の"後夜祭"だったっけ…?」
さっき、敢えてA~Dの振り分けをしたのは、選曲のバランスから、純粋に「アリーナツアーの後夜祭」と断言するには、ちょっと言い難いような感触を覚えずにはいられなかったからだ。
それは、バンドの編成の問題もあったと思う。
アリーナツアーのときは、この日参加した4人に加えて、キーボードの松本ジュンさん、チェロの結城貴弘さんも加わった6人体制のサポートメンバーで全国を回っていた。アリーナツアーの曲目で言えば、「風信子」や「虹」みたいにストリングスが映える曲だとか、「奇々怪界 -KIKIKAIKAI-」や「NATSUMONOGATARI」みたいなピアノの編成が、鍵盤2台だからこそできるアレンジが美味しい曲が、この日の4人体制では厳しいこともあったといえるかもしれない。
逆の発想をすれば、今回みたいなゆず+サポートメンバー4人体制だからできる曲をセレクトしたとか、この日の身曾岐神社という空気感に合う曲を選んだともいえるように思えて。
で、そうなると選曲には、どうしても「(後夜祭と銘打っているからこそ)アリーナツアーの曲を入れたい」だとか「ツアーでできなかった曲もやりたい」、「身曾岐だからこその曲も入れたい」といった思いが交錯するわけだ。だから、Chapter-2のレポでは、敢えてそういう読み方をして、文章を展開していった。
でも、そうなるとどうしても「理由はわかるけど、なんでこれ選んだんだ?」という疑問が湧く曲も生じてくる。特筆すれば、「GreenGreen」と「うまく言えない」にある。
確かに、グリグリは夏ソングだし、イントロの空気感的にも「夏の空」をイメージさせるからぴったりだと思うし、「うまく言えない」もMCで「身曾岐神社の自然の中で浮かんだ」とか言っていたから、関連性としては十分OKな感触はある。
ただ、純粋な因果関係だけではどうしても「身曾岐だからやりました~!」っていうには、どうしても不十分な気がする。それだったら、ライブのタイトルに「後夜祭」ってニュアンスを強めなくてもいい気がするし。
そうなると、考えすぎなのかもしれないけど、曲の因果関係というものをそこに並べるしかなくなってくる。アルバム『YUZUTOWN』の曲だったこととか、今は亡き大切な人との思い出の曲であるとか。
偶然なのか必然なのか、そうなると「ここ2年間=2020年以降で印象的だった曲」という枠組みが生じてしまうことに気付く。敢えて「夏だから」とか「身曾岐だから」という選曲にも、「この2年間でやってたね」というものが多くなるように思えたのも事実で。
純粋に「夏ソング」という枠組みで選んだのかもしれない「風とともに」や「向日葵ガ咲ク頃」も、2021年のホールツアーの選曲との関係性が浮き彫りになっちゃうし、「GreenGreen」や「うまく言えない」もこの2年間を振り返るうえで欠かせないピースに昇華されてしまったような気がしていて。
だから、「2020年以降の活動に対する総まとめ」という結論をそこに持ってくるのが、一番しっくりくると思えたのだった。偶然にしたとしても、それはあまりにもよく出来すぎていたから。
付け加えて、それは上記のレポには記載しなかった”とあるMCの一言”が関係しているようにも思えて。。。
また力をつけて帰ってくる…?
それは、17曲目の「ALWAYS」前のMCでの一言。曲を作った時の思いをメインに話していたものの、実はその手前でこれから先に関する匂わせ発言をしていた。
先日のインスタライブ(2022年8月18日・ツアーファイナル後より)で、「まだ発表できないけど、先の予定は決まっている」という発言もあったように、年内か来年かは定かではないが、何かある様子は見て取れた。しかし、当分は何もないかもしれない、というのもその瞬間見えたように思えた。
そうなると、どうしても"会えなくなるタイムラグ"が生じる事実が見えてくる。9月上旬に「SEES -ALWAYS with you-」の配信ライブがあるにしても、普段のツアーファイナルで今後の予定を発表していたのに、今年は何もなかったことが、どうしてもファンからしてみたら、不安材料にもなってしまうようにも思えて。
それを鑑みたときに、納得できた曲が1つあった。
それこそ、今ライブで最もざわつかせた曲… 「ムラサキ色」にあった。
恐らく、ファンに根強い人気があったことを察して選んだ曲なのかもしれないけど、曲を改めて読んだら、見事に今のご時世に合うことに気付いだのです。
(これはあくまで個人的な見解・考察なのですが)ここでいう「自由」という言葉が「今まであったようなファンとの繋がりを確かめ合える世界線」とするのなら、「悲しみ」というものは「この2年間の情勢=コロナ禍の日常」っていうものに変換できるようにも思えた。
そして、そういう「悲しみ」の中で、進んでいくこと。
サビにあるような聴いている「君=ファン」に「届けよう」としたこと。
極端な話、2020年以降の時間軸はそういうアクションにフォーカスが当たった時間軸だった。コロナ禍という未曽有の悲しみの中で、音楽を、エンターテイメントを届けようとするアクションを、模索し、形にして、届けていった。
それの再結集した曲が「君を想う」になるわけだけど、この日のセットリストで序盤にそれを提示しきったのは、何者でもない「ムラサキ色」だったと思うのだ。
極端な話、1番はこういう言葉で締め括っている。
ストレートに言い切ってしまった。
また会う約束を、ここでしていたのだった。
ゆずって曲に今の思いを詰め込むことがあるから、今までやらなかった曲や印象付けたい曲にそれをより詰め込むとしたら、この日その重役を担える曲は、単純計算をしたら「ムラサキ色」しかいなくなる。
この事実を導き出したとき、あたしは東名高速に入ってすぐのパーキングエリアで頭を抱えた。21時40分頃の日本平で、思考回路は見事な計算結果を導き出したまま、頭はオーバーヒートしてしまったのだった。
また会う約束をする、今よりも力をつけて、舞台にまた帰ってくる。
思えば、これは大きな時間軸の後夜祭であったわけだけど、もうひとつ、新たな再会の約束の場でもあったわけだった。
そんな日が来た「そのときには」…
一体どんな景色が待っているんだろうか???
まだまだ、あたしはその音楽にワクワクしていたいんでね。
その先をずっーーと追うんだろうな。
永遠に来ない飽きを知るまではね。
P.S. そういえば、アルバム2枚通じても、「そのときには」を人前で歌わなかった理由ってなんだろ…?これ載せるタイミングまで、アンサーが浮かばなかったから、読んだ皆さん意見や感想を書き込んでいただけたら、幸いです!!!
【この日のライブのセットリスト】
ゆずの輪/ゆず友 presents
夏祭り 杜の音 後夜祭〜ゆずっこを想う〜
2022.08.23(火) 身曽岐神社 能楽殿
開演 17:41 終演 19:16
SE, Overture -PEOPLE-
01, GreenGreen
02, Long time no see
03, 風とともに
04, 心の友よ
05, 夏祭り
06, ムラサキ色
07, うまく言えない
08, 雨のち晴レルヤ (佐藤和哉 独奏)
09, 誓いの空 (佐藤和哉 × バンド)
10, 花咲ク街 (ゆず × 佐藤和哉)
11, 3カウント
12, むき出し
13, 向日葵ガ咲ク時
14, タッタ
15, 夏色
16, RAKUEN
17, ALWAYS
18, 君を想う
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