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話し手の前提条件が不明確な話は真に受けない

自称モテ女性が「男の服装はピッチリしたズボンにパリッとしたジャケット着てれば外れない!」と主張したとしましょう。当たり障りのない意見ですね。

が、この意見を体重90キロ以上の肥満男性が真似すると事故る危険性があります。なぜなら上の意見が噛み合うのは、標準体重の男性に限られるからです。

前提がわからない主張は気をつけること

今の話を笑う人は多いでしょうが、みな似たような話に遭遇しています。たとえば、Twitterで影響力のあるインフルエンサーの話を真に受ける人は大変多いでしょう。

①ビジネスインフルエンサーがこう言っていた→②だからそうしたほうがいい→③これが正解だ

とくに堀江貴文さんあたりをロールモデルにしていると、この現象は頻繁に起こりえます。立場上の問題もありますが、「だれでもこれくらいならできるでしょ!」発言が多い方です。しかし彼の言っている内容は、IQやITリテラシーが一定の基準を超えている人でなければ難しい内容ばかり。

たとえば、「プログラミング?あんなの簡単だよ」と堀江さんが言ったとしても、それは「(Aランク大学には余裕でいけてIT企業で最新情報に触れてる人であれば)プログラミング?あんなの簡単だよ」となるのです。つまり話し手の基準からすればできると言っているだけ。

違う例で説明すると、身長180cmでXLの洋服がぼくはピッタリだから、だれにでもこの洋服は似合うよ!と言っているようなものです。

前提を確認しつつ意見を取り入れる

堀江さんのように不特定多数に働きかけるスタイルだと、誰もが理解できる平易で気持ちの高ぶる言葉を選ぶ傾向にあるのでしょう。書店には「人生が変わる!」と謳う本がたくさんありますよね。あれは不特定多数に働きかけるためには便利なワードなのです。

なのでその行動を否定するつもりはありませんし、堀江さん自身を否定するつもりもありません。

ただし大事なのは、受け取った情報をメタに把握できるか、ということです。その意見を抽象化し、自分のケースに落とし込まなければいけません。そうして初めて、その意見を取り込めるのです。

権力や地位のある人の意見をカチ・サーと受け入れる傾向がある人は気をつけてください。大事なのは、前提を確認しつつ自分にフィットするかどうかです。


読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。