悩みが一瞬で吹き飛んだ話。悩んだ方がいいのか、無理に悩もうとしているのか。

彼が西野カナのライブに行っているので夜ご飯に回転寿司へとでかけた。

一人で寿司を食べる私の隣に2組の親子が座った。

最初の親子は息子とお父さん。最初見た時上司と部下かと思ったけど、話のやり取りを聞いていると親子らしい。息子さんが店員さんに「コーラ!」って注文していた。元気があって良い。

次に座ったのは女子高生とお父さん。マグロを3枚注文して机の上がマグロだらけ。女の子は寿司が好きらしく、どんどん注文している。お父さんは「そんなに注文したらパパお財布破産しちゃうよ〜」って言いながらもすごく嬉しそう。

そんな2組の親子を見ながらふと「私、お父さんと一緒にご飯食べに行ったことあったかな」と考えた。私の記憶の中では無い。

「いいな、お父さんとご飯行って見たいな」と思う反面、2人きりになったら何を話せばいいのかわからないなと考えていた。

寿司屋を出た後も、ぼんやりと両親とのこれまでを考えていた。


もしもたった1つだけ願いが叶うなら、今の両親の本当の子供として生まれてくることを願いたい。父親の遺伝子と母親の遺伝子を受け継いで「さちこ」として産まれて人生を謳歌したい。

しかし皮肉にも、もしその願いが叶ったら私は私でなくなってしまう。

完璧に好きではないけれど、お洋服やメイクを勉強してそれなりに愛着の湧いてきた私の今の容姿は、会ったことの無い父と母の遺伝子のレシピを元に成り立っている。

もし、今の父親と母親の遺伝子で私が作られたら今の容姿ではない。もしかしたら今よりももっと可愛かったりするのかな。どんな女の子になるんだろう。

私の願いは「今の私、この体のまま、今の両親の本当の子供になりたい。」


戸籍上は苗字も今の両親の苗字だし、「実子」となっている。法律上は他の世間一般の家族と何も変わらない。私たちは家族だ。

ただ血が繋がっていないだけ。

家族のことに関しては社会的にもちゃんと「家族」になっている。それでもなんだか引け目を感じてしまって、他の小さい子供を連れた家族を見つけると目を逸らしてしまう。

過去を振り返ってみても学歴や肩書きなど、世間一般からパッと見られる部分にこだわってしまう自分がいたことに気づいた。

どうして私はこうも肩書きとか世間の普通に囚われてしまうんだろう。
そしてそれがないと安心出来ないんだろう。


どうしてどうしてどうして。


自分が小さなフレームに囚われてしまっていること、本当の家族として接してくれて愛情をかけてもらって来たのにさらに「本当」を望んでしまうこと。


どうしてどうしてどうして。わからない。苦しい。


そんなことを思いながら一人寿司屋から帰っていた。


このもやもや、ぐるぐるを解消するにはどうしたらいいのか。解決した先にどんな感情になるのか。しがらみに囚われず自由になれるのか?自分と向き合うのが怖いのか?いや、もう結構向き合ったはずなのに。まだ浅いのか…?

そんなことをしょぼしょぼしながら考えていた。


そんな中、携帯に通知が来たので見てみるとそこには



田中第7号満塁ホームラン」とあった。(楽天イーグルスファンアプリAt Eaglesより)


……。満 塁 ! ! ! ! ホ ー ム ラ ン ! ! ! !

8回の表で逆転、しかも2点差!!

9回は守護神ハーマン!!

楽天イーグルス今期初の5連勝がすぐそこに!!!!


と、さっきまでのセンチメンタルな気分も一緒にホームランし、どこかへ行ってしまった。そのあとはすこぶる元気な私。


もうちょっと真剣にどうして肩書きにこだわってしまうのか考えた方が良かったのか、それとも田中和基のホームランで吹っ飛ぶくらいの悩みなんだと開き直るのがいいのかわからないけど、とりあえず吹っ飛んだので記録に残します。

考えることがないと深く考えてしまうのかな。



↓ーーさちこの楽天めもーー↓

#25田中和基 1番センター
福岡県西南学院高等学校出身 2016年ドラフト第3位入団。23歳。
登場曲/キレイな唄 阿部真央

楽天イーグルス花火大会の前に行われた試合は終盤で追加点を入れられ負けてしまう。勝利の花火を!という気まずいムードの中「花火きれいだね〜僕のことも応援してね〜いえ〜い」って能天気に控え室から出て来た田中和基。かわいい。

#42フランク・ハーマン 楽天の守護神
アメリカ合衆国出身 34歳
16試合連続無失点。すばらしい。身長が大きくてかっこいい。

うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。