12月7日 行動することで見えるもの

一人でランチをしていたら、隣のテーブルが賑やかだった。

どうやら70代のご夫婦とそのご子息が一緒に食事をしている模様。都会で暮らすご子息が久しぶりに帰郷したのだろうか、お昼から日本酒を親子で飲み交わしていた。

その会話の中で、おじいちゃんが幸せについて語り始めた。

「いいか、幸せっていうのはな、状態じゃぁないんだよ。金があるとか、どこに住んでいるとか、女房がいるとかガキがいるとかじゃないんだ。幸せとは行動なんだ」
「こうやって酒を飲むと俺は幸せだと思う。楽しく酒を飲むっていう行動よ。○○(聞き取れなかった)に行く途中も幸せだった。いいか、○○に旅行出来ることが幸せなんじゃなくって、○○に行く過程、その行動が幸せなんだ」
「その幸せは行動してみないとわからない。俺の幸せがお前には幸せじゃないかも知れない。だから行動が大事だ」

と少し酔っぱらっているせいもあってか〝行動〟をごり押しし、私は隣でおじいさんの話を「そうだなあ」と思いながら聞いていた。

今日も今日とて未来の自分に近づけるように何か1つ行動しよう。その過程が幸せなのだから。

***

朝から頭の中が少し騒々しかった。

私の主人は寝相が悪く、いつも私の枕を半分占領されたような状態で私は目覚める。いつもの光景なのにちょっとイラっとした。いつもの光景なのに。

案の定いつもなら気に留めない上階の住人足音や子供の声にもイラっとした。

いつもより早く家を出てゆっくりと職場に向かう。

こういう時には視線を下げずに歩くように心がけている。下を向いていると地面ばかりが視界に入り、更に暗い気持ちになるからだ。背筋を伸ばして新鮮な空気を吸い、街を眺める。

帰って来てからはヨガをし、頂いたハーブティーを飲んだ。

明日は結婚式の打ち合わせがあるから今日は早く寝ようと思う。

うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。