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Xジェンダーがトイレについて思う事

Xジェンダー(だと思うことにしている)私がよく直面しているのがトイレ問題なのですが、同じような境遇の方の記事を見つけましたので、勝手ながら引用をさせていただきました。(ずんばさん、突然スイマセン!)

私も出先でよくどちらのトイレに入るか迷う人間です。

私は「見た目が男性っぽい戸籍上女性」です。
現在男性ホルモンを投薬してますが、小さい頃から男の子の恰好で生活してきました。仕事着、普段着もメンズ。
ただ、男になりたい訳ではないので、Xジェンダーを名乗っています。
つまり”どっちでもない人”です。(ややこしい…!!!!!)

なので、見る人によっては「この人男?女?」「化粧してる?オカマちゃん?」と混乱させてしまいます。
声も中性的で、たまにメイクをしているせいで「女性」と認識されることも多いのです。
しかし髪型、服装などパっと見のシルエットは男性なので、やはりトイレはどうしてもどちらに入ればいいか迷ってしまいます。

本当にこれは理解してもらうのが難しいとは思うのですが…

私は男性らしい見た目が自分に合っていると思うけど、自分を男性だ、女性だ、と決められない、属さないと思っています。
しかし、戸籍上は女性である為、どうしても性別で分けられた設備を選択しなくてはならない状況が出てくる訳です。

女性用に入ると、「ここ女性用ですよ」と声をかけられることもあるし、「なんでいるの!?」と怪訝な顔で見られることもしばしば。
だからといって男性用に入れるかというと、もし他の利用者が「こいつ女じゃん!」となった時、私一人では対処できません。

そこで引用元のずんばさんと同じように「多目的トイレ」や「男女共用トイレ」を探すことになるのです。
男女共用トイレが多いコンビニは個人的にすごく助かるのですが、
やはり多目的トイレは「本当に多目的トイレを利用しないといけない方」を優先させたいと思っているので、利用中や他の方がいる場合は避けがちです。
いつもショッピングモールの奥の奥の、誰も使っていないようなトイレを求めて彷徨っています。笑


一度だけ、こんなことがありました。
人通りの多い駅の多目的トイレの前で入っていいか迷っていると、見ず知らずのお年寄りから声をかけられました。

「このトイレは誰でも利用していいのよ。あなたも使っていいのよ。」

この方が私をどう見ていたのかは分かりませんが、まさかそんな言葉が飛んで来るとは思わずびっくりしました。
「ここは身障者の方用です。男性用トイレはあちらですよ」と言われると思っていたので、「使っていいのよ」と言われたことが驚きでした。
まぁ本人は、「この人目の前のトイレにさっさと入ればいいのに何してるんやろ」と思っただけなのかもしれないですけどw
選択肢を与えられたというか、許容されたというか、何か初めての感覚でした。たとえ勘違いでも表面上の言葉だとしても、救われるもんです。

ちなみに周りの友達は、私のややこしい性別を理解してくれていて、トイレも気を遣ってくれます。
「あなたがそれでいいと思うなら、良いと思う」と言ってくれる人が近くにいるのは、単純に嬉しい。
トイレ問題は一生付き合っていかなくてはならないとは思っていますが、こうした友達の存在は本当にありがたいです。
ややこしい生き方でほんとにごめん!


日本にもたくさんいるであろう、似たような境遇の皆さんはどうしているんだろうな~、といつも考えています。

私は性自認やジェンダーについて、コミュニティに入ったり交流をしてこなかったので、該当の方と情報交換をしたり、話をする機会がありませんでした。
こうしてnoteで色々な方の考え方や生き方を知ることができているのはとても大きな収穫です。

皆さんそれぞれ悩みながら生きてるのかな、と”自分らしさ”を考える日々です。

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