講演資料1

はじめに

発覚の経緯の流れ→公表の流れ

彼氏がAIDSを発症してしまっていたんです。彼とはコンドーム無しのSEXが当たり前だったのと、周りにもそれは言っていた。なので、僕が明言することで彼氏がAIDSであれ、そうでないにしろ、勝手にそう決めつけられる場合がある。そして、情報の出所を探り始め、疑心暗鬼に陥る。僕は、そういう例も見てきました。結果的に陰性であれば、騒ぎ立てる必要もないし・・・ということで、彼氏のためにあやふやにしていました。

まぁ、よく考えたら僕の彼氏だってのが解るほど、彼は有名ではないので心配する必要なかったかなと今は思います。

悪いことをしたことを黙っておくのはまだしもww、悪いこと(発展場などで不特定多数と性的交渉を持つことが善か悪かはちょっと置いといてください)をしてないのに、黙っておくのは性に合わない。ましてや、僕が陽性だと周りに漏らした途端、ぽつぽつと「僕もそうだ」「彼もそうだ」が出てきました。これに愕然としたんです。「え?なんで黙ってたん?」と思いました。気持ちはわかるんですけど、そんなにハードル高いもんかね?と思いましたが、僕の彼氏の思いを考えると、黙ってた人も同じようにもやもやしてたんでしょうね。

飲み屋に出てこなくなったり、急に連絡取れなくなる人がゲイの間にはいます。もしかしたら、彼らはHIV陽性で、いたたまれなくなって出てこなくなったのかもしれない。誰も信用できなくなったのかもしれない。そう思うと、本当に馬鹿らしい状況だなと思いました。

当事者が苦しんでるのかは解んないんだけど、これからのHIV陽性予備軍が減るために僕ができることは、やっぱり「堂々とカミングアウトして、自分のできることをして、普通に働いて生きる。」これしかないなと。



リアルの場で人に陽性の話をするときの周りの反応を見てると、僕がゲイであることをカムアウトしはじめたときに似てるなぁと感じました。

応援してくれる人もたくさんいるけど、やっぱり「わざわざ言わなくても」や、「噂になったらどうするの?」とか、「心無い人もいるんだよ」と言われるんですね。あ言われることは「迷惑とは思いません。そうなんだけど、噂にならないと解らないこともあるし、わざわざ言ってたから配慮してもらえることもあるし、心無いかどうかは話してみないと解らないんですよ。発言の真意がどこにあるかが解らない。

僕の生き方は結局言ってしまうから、公に言っておいたほうが楽だし、意味があるなと感じます。

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