MUD. /state1998

このままもう少し眠っていたい

燃えつきて何年も放ったらかしになっている

テクノロジーが僕らを孤独にしたのだと

明け方のテレビがいっていた

その一方で

テクノロジーこそ僕らをつなぐ最後の手段だと

夜更けのテレビでいっている

それはもう現実離れした現実

疲れているから

望んでもいない記憶ばかりが目の前で踊る

聞きたくもない歌

どうでもいい出来事

退屈でどうしようもない記憶の数々に埋め尽くされて

僕は消モウする

つらい追憶の方がまだましだ

アポトーシス

自殺する細胞

夜の静けさと共に沈んでいく

個性を失った群衆

感情の動物が

地平の向こうに消えていく

》かつての僕はただ無邪気にことばを遊ぶだけであった

》だが今はことばの力を恐れ

》書くことを恐れる・・・

沈黙を疑い、ことばを疑う

お前のVIDEOなんて誰も見ない

この世界を被害妄想の帝国にしようとするやつらがいる・・・

》それは見られるために待っているわけではない

》姿を見せないようにするために

》光を跳ね返す

僕はこの迷宮の中で虎となって牙をむく

信じられない㊙奇跡の幸運

そこかしこに痕跡を残して

あとは知らんぷり

残るのはしみの付いた空白

でも誰だってそんなもんだ

B/Wの雲

ローマ

夏休みの朝みたい

僕は目を使わずに詩を書いている


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?