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香りの奥深さ

こんばんは、皮肉です。
更新は相変わらずのんびりやらせていただいております。香水ガチャの感想はまた今度(※アトマイザーに不具合があり、中身が出ないものが来た為)にします。

今はアロマストーンを使用しながら新しく買った精油やオリジナル香水をつけて芳香浴をのんびり楽しんでおります。
最近は精油の成分が気になりはじめ、その上で合成香料を調べております。
現在は以下の本を購入し、気になる成分を見つけて調べる…を繰り返しております

香料と調香の基礎知識

こちらの本には調香のやり方・アコードの説明やコツ、天然香料と合成香料が細かく載っており、とてもタメになる書籍です。

例えば、最近私がよく使う精油に、バルサムペルーがあります。
バニラとシナモンの香りがするこの精油の成分はこのようになっております。

①安息香酸ベンシル(これが大半を占めています)
②安息香酸
③ネロリドール
④桂皮酸ベンシル
⑤桂皮酸メチル
⑥ベンジルアルコール

簡単に説明していくと、
①はバルサムペルーの主成分かつまたは色んな花のアブソリュートに含まれていて、香りは弱バルサム・フローラル様香気。
バニラの香りがするベンゾインやシナモン自体にもこの成分が含まれており、よく見るとバルサムペルーとベンゾインは他成分も結構同じだったりします。花だとイランイラン、水仙やカーネーション・チュベローズ等に含まれています。

②は甘くバルサミックな香調で、ジュースや飲料等のフレーバーに使用。
こっちはベンゾインの主成分となっております。

③はアルコール類の成分で、様々な精油に含まれています。フローラルグリーンの香りがするそうです。(ネロリやジャスミン・アンブレットシード等に含まれています)

④はフルーティでバルサミックな香気の成分でオリエンタル調の調合香料によく使用されます。
(水仙にも多少含まれています)

⑤はシナモンやストロベリーに含まれている、甘くフルーティでバルサミックな香気の成分で、こっちもオリエンタル調の調合香料などに使用されるようです。

⑥は多くの精油に含まれる弱く甘い香りの成分で、多くのフローラル様の調合香料で使用されるようです。

こうやって精油の成分を一つずつ見ていくと、同じ成分を含む精油がどんどん発見できると思います。
ちなみに、バニラには安息香酸ベンシルは含まれておらず、バニリンという成分が大半を占めております!
これはベンゾインにも含まれておりますが、バルサムペルーには含まれておりません。
同じような香りには、同じ成分が含まれている部分もあれば、香りが似ているのに成分がほとんど異なるところが、本当に面白いところですね!

ちょっと話がそれますが、また香水や精油を使用される方の中には、合成香料は苦手…という方もいると思います。
私個人としては、天然香料では発見できない成分は、合成香料を使用することで、現在の香水等の香りの表現の幅を広げてくれるものだと思っております。
それでも安全性は正直わたしではお話できかねるところがありますため、好みの問題という感想なところです。

合成香料の話を一つしますと、香料にはカシュメラン(カシミアムスク)がありますよね!これは、ウッディ調のムスクの香りを作るためによく使用される合成ムスクのことで、1970年代にJohn HallというIFFの科学者が発見したそうです。
カシュメランの実際の成分の名前は、
『ジヒドロペンタルメチルインダノン』という名前で、強く拡散性のあるウッディかつスパイシー、ムスク調の液体だそうです。。
(名前覚えられるかっ!)

合成香料の特徴は長く香るところにあります。
よく聞く名前ということは、それだけよく日常の様々な所で使用されているということになります。
私は最近になって香水にもハマった関係で、合成香料を調べるようになりました。
同じように香りにこだわる方は、案外合成香料も調べてみると、新しい発見ができると思いますので、私みたいにゆ〜~っくり調べて面白い発見を見つけてみるのも一つの楽しみになるかと思います。

私は現在上記のことを踏まえながら、自分なりのスモーキーアコードを精油だけで作れないかブレンドしている最中です!
香り好きな方・アロマテラピーを楽しんでいる皆様も、自分なりのアロマテラピーの楽しみ方を見つけると更にブレンドの幅や表現が広がると思いますので、好き嫌い関係なしに精油の成分を調べてみるといいかもしれませんね!

以上、これからアロマブレンドデザイナーの資格を取る予定のひよっこからでした()