「されど愛しきお妻さま」という書籍の著者、鈴木大介さんのこんなコラムを目にしました。
僕が毎月「妻の布ナプキン」で手を血に染める理由

いやぁ・・・自分の血液だって見たくないのに、夫婦とはいえ他人の血液を見ることができるのは、すごい・・・。

このコラムの中で、鈴木さんは、女性が毎月インフルエンザよりも辛いという生理を語ってくださっているのですが、この中で「有給で生理休暇がない会社って全部ブラック企業じゃん！」っていうフレーズがありましたので、本当にブラックなのかどうか、ここで振り返ります。

「生理休暇」とは

まず、生理休暇は、労働基準法第68条に規定された休暇制度です。条文には「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」と明記されており、女性社員から「生理が辛くて会社に行けません！」と連絡が来たら、仕事をさせてはいけないことになっています。

「生理休暇」は有給か無休か

さて、論点はここですが、労働基準法には、「生理休暇は有給として扱う」という明記はされておりません。つまり、仕事をさせてはいけないけれど、それを有給扱いにするかどうかは、使用者側と労働者側での協議事項となります。おそらく、多くの会社は就業規則に明記があると思います。ちなみに、鈴木さんがおっしゃる「有給で生理休暇がない会社」というのですが、今のことろ、私が勤めてきた数かぎりない4社くらいは、全て有給ではなかった、と思います・・・。だって、正直、「生理休暇です」って言われても、本当にそうなのか？それって休むほどなのか？っていうの、個人差がありすぎて、判断できないですよね。なかなか、そういった証明できない現象に有給を付けられる会社って少ないのかもな、とも思います。（もしかしたら、有給だけど年に○回が上限、っていうような就業規則を作っていたりする会社さんもあるかもですね）

なんにせよ、生理の辛さは、人にもよるし毎回違うし、分からないものです。かつ、男性上司に「生理が辛いから休ませてほしい」なんて言える女性もなかなかいないのではないかと思います。そうすると、結果的に「ちょっと今日は体調悪いからお休みをいただきます」と、有給休暇を取ることに・・・。特に男性の多い職場では、こういう女性も存在することに、大らかになってほしいなと思います。