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もう 誰かといるの

盛岡で生まれ育ったので
冬の匂いには敏感だ。
雪が積もった朝は、
目を覚ました瞬間にすぐわかる。

これから雪が降り積もる夜も
匂いでわかる。

このところ
日毎に着々と秋が深まり
あのドアを開けると
もうすぐそこには
冬が待ち構えているのがわかる。

夏の暑さが苦手なので
秋が深まるのは嬉しい一方で
長く重い冬は少し憂鬱だ。

小春日和のしあわせに
もう少し浸っていたいから
お願い、秋よ
ゆっくり過ぎてください。

今朝窓を開けたら 息が白くなった
あなたのいないはじめての冬が空を覆った
眠っているあいだに

木枯らしのダイアリー

木枯らしのダイアリー
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
『NO SIDE』 1984/12/1



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