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愛のためだけにあるの

わたしが不倫をしていたアキモトは
会社の同僚で、
自分もバツイチだと話していた。

それでバツイチ同士、仲が深まり
休日にはわたしの子どもも交えて
ピクニックやドライブに行くようになった。

わたしは当時、再婚を考えていて
彼はその点でも
長くともに過ごしていけそうな相手だった。

価値観や食べもの、映画や音楽の好みが合うし
なにより長女病で
致命的に甘えるのが下手なわたしを
上手に甘えさせてくれる
10歳以上年上の男性だった。

離婚後はお母さんと一緒に暮らしているとかで
逢うのはいつも外だった。
彼の家に行ったことは一度もなかった。

今でこそ、そんな話を聞いたら
騙されやすいわたしでもピンとくるよ。

だけど
わたしがこういう男性と出逢うときは
わたしが傷ついたり落ち込んだり
とにかく弱っているときで
このときもそうだった。
だからいとも簡単に騙された。

ある日、彼と歩いていたら
向こうから奥さんと娘さんが歩いてきて
事実が発覚した。

曰く
奥さんは在日韓国人で
彼女と離婚するためには韓国に行かなくてはいけなくて
現在は別居状態なのだけど
正式には離婚できていなくて
だけど
韓国で離婚手続きをするには
奥さんのお父さんの許しが必要で
奥さんのお父さんが離婚を許してくれるとは
到底考えられないから
奥さんのお父さんが亡くなるまで
待ってほしい
ということだった。

そんな話ってある?

そのお父さんは闘病中の死にかけとかではなくて
今もご健在だそうで。

そんな話ってある??

というわけで
2年?3年くらいかな?
のおつきあいに終止符を打ち、
わたしは彼と職場で顔を合わせるのも嫌になり
転職した。

だけどね
いくら彼の裏切りが許せなくても
頭で割り切るように
心はすぐには切り替えられなくて
ズルズル失恋は引きずりました。

教訓:
弱っている時は、恋愛しないほうがいいよ。

輝くサザンクロス 夜には導いて
心から 望むなら ただひとつ それが真実

TROPIC OF CAPRICORN

TROPIC OF CAPRICORN
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『VOYAGER』 1983/12/1



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