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過ぎた日のまぼろしを見ていたの

以前にも書いたことがあるけれども
高校の同級生が7年前
乳がんで亡くなった。

彼女は「陽子」という名の通り
明るく、温かい人で
常にクラスの輪の中心にいるような人だった。

わたしは同じクラスになったことはなかったけれど
同じバレーボール部で3年間ともに闘い
そしてわたしたちの高校から
たった3人しか行かなった大学に一緒に行く
数少ない同志でもあった。

学生時代もたまにキャンパスで会うと
いつも変わらず120%の笑顔で
「元気―?今日うちに遊びにおいでよー」
と誘ってくれた。


誰よりも笑い
誰よりもエネルギッシュで
まさか彼女が
誰よりも早く逝ってしまうとは
誰も思わなかった。

今でも彼女は
あのときの彼女のまま。
元気に笑っている。

彼だけ知らないなぜみんなが気づかうか
もうすぐひとりでボートに乗るの

すでにこの世界にはいないけれども
心の中で生き続けているとくべつな人はいますか?

(ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)


雨に消えたジョガー
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『時のないホテル』 1980/6/21

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