東京オリンピックスペイン戦で感じた事
率直な感想
世界ランキング2位のスペインと10点差はとても素晴らしい。
八村くんと渡邊雄太くん、馬場くんの存在がどれだけ大きいかを知ったと思う。
得点力、リバウンド、ブロック、スティールとメリットはたくさん。
一方でデメリットも感じた。
オフェンス時にボールマン以外の足が止まっている。
合わせも少なく単調なイメージ。
DFとしては守りやすい。
世界と日本の差
まず僕はポインドガードに注目した。
日本のスタートは田中大貴。
彼は歳が同じだが、ポイントガードでプレーするイメージはなかった。
大きくて少しハンドリングが良いからと、ポイントガードにコンバートされる選手がいるが果たして正解なのか?
SLAMDUNKでも描かれている。
ビッグガードのメリット
・サイズアップ
・相手のGがミスマッチの場合ポストスモールなどでアドバンテージがとれる
・リバウンドに行きやすい
SLAMDUNKでのNO1ガードは牧と描かれている様に見えるが、僕は山王工業の深津だと思う。
この冷静さを持てるかが、ガードとしては鍵なのではないかと考える。
昨日の日本代表は冷静さをかいていた様に見えた。
1on1
八村くんや渡邊雄太くんの1on1が目立った。
ボールラインが下がらず、高い位置からのプレーの為ゴールまでは簡単には行けない。
それに合わせて、ボールマン以外の選手があまり動かない為単調に見えた。
またロックして貰う為、ズレが生まれにくい。
ここも日本の課題なのかなと思う。
エントリー
スペインのリッキー・ルビオは決して速くない。
スロベニアのルカ・ドンチッチも同じだ。
日本人と外国人の違いは身体能力や体格と言われるが、もちろんそれもあると思うが、スキルの差が大きい。
上記の2人は速くないないがスキルの使い分けと、タイミングがとても素晴らしい。
状況判断(ジャッジメント)がとても上手いのだ。
そしてスペインのOFはシューターセットが多かったが、これは日本がやるべき形だったと思う。
高さには運動量で対抗するしかないかなと思ったが、スペインの方が動いていたし、ズレも出来ていた。
それをコントロールしていたのはリッキー・ルビオ。
点数が詰まってきたらまた離される。
決して速くない天才ガードは日本のDFを自在に翻弄していた。
チェンジリングの効果
現在高校男子インターハイが行われているが、そこと共通して言えるのは、取っておきを取っておきとして使わない事。
例で挙げれば、ゾーンプレス。
今回福岡県大会で、福岡第一が負けてしまった。(悲しい)
そのゲームでは出だしからゾーンプレス。
大濠も慣れている印象があった。
日本代表もゾーンをするのだが、途中マンツーマンにしたりチェンジリングがあるが、ミスマッチ等を考えればリバウンドに行けなくてもゾーンをするべきだったのかなと考える。
マンツーマンの方がバリエーションがあって良いが、あのミスマッチを埋めるのはなかなか厳しい。
インターハイを見ているとほとんどのチームがゾーン。
U15ゾーン禁止だが、高校バスケットがほぼゾーンだと如何なものかとも思う。
もちろん賛否両論あるが、ミニバス関係者はあのDFはマンツーマンではなくゾーンだ。
あの大きいのが動かなくてゾーンだ。
と話を聞くことが多いがどう攻略しようかを考えなければルールに負けてしまう。
ざっと
開志国際
中部第一
福大大濠
明成
この辺りのチームはゾーンを多様している。
ゾーンが出来ると、カバーリングが速くなり結果としてマンツーマンが生きる。
ゾーン=悪
ではない。
正しく守る事は大切。
今のU15以下ではまるでゾーンの取り締まりの様な印象を受ける。
ルールで決まっているので仕方ないが、コーチも保護者も仕組みを理解し、正しいマンツーマンをする事が育成世代には求められるのかなと思う。
育成世代のコーチが次の未来の日本代表をつくる。
国際試合を見ると考えさせられる部分が多々ある。
と感じた昨日の試合でした!
とはいえ冒頭にも書いた通り、世界ランキング2位のスペインと10点差はすごい!!
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