ボテロ展 ふくよかな魔法

 雨降りしきるなか、久々に美術展に行ってまいりました。
その名も「ボテロ展 ふくよかな魔法」。芸術鑑賞は好きであるけれども、わざわざ自発的に足を運ぶタイプではないため、確か10年以上ぶりくらい。あいにくの天気となりましたが、余程でなければ左右されないところが芸術鑑賞の良いところです。
 さて、入館し、音声ガイドで解説を耳にしつつ鑑賞。
たくさんの迫力ある絵画が並んでいましたが、単純に好きだなと思ったのは3つの「花」のゾーン。単純に明るい色調で見ていて楽しくなるのもあるけれど、細かく見ると花の種類が異なっていたり、全体的なバランスも絶妙であったり。おかげで物販でもこの作品に関連するものを買ってしまいました。
 時代の流れ、また、ボテロ氏の心情の流れを全体を通してしっかり感じられたのは、冗談抜きで音声ガイドの力が大きかったような気がする。鑑賞しながら感じた疑問点として、
①人物画において一切目が合わないのはなんでだろう?
②この時代はこういう色遣い・筆運びなのにこちらではなんでこんな風に?
というところがあって、両方とも音声ガイドでしっかりと解説されていました。
 哀愁漂う空気を纏いながらも荒々しさのようなものがあった初期から、穏やかで「ふくよかな魔法」に満ちた優しげな最近の作品へ。その時その時でしか出せない作品の味みたいなものを確かに感じられました。
 「ふくよかさ」は「官能美」、のようなことを解説などにも記載されていましたが、個人的にはそこに「豊かさ」と「やわらかさ」「あたたかさ」を感じました。人物画においてはそこから表情が引かれていることに少しの不気味さがあって、絶妙なバランスに思わず目を奪われてしまったな……と、この文章を打ちながらあらためて実感しています。
 色々あって行ったのが夜になってしまったので、会期中にもう1回行きたいな。ボテロ氏に関する映画や、料理などもあるらしいのでこの記事を読んでくださった皆様もぜひ。

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以下、公式HPより引用

展覧会名
ボテロ展 ふくよかな魔法
BOTERO – MAGIC IN FULL FORM

会期
2022年4月29日(金・祝)〜7月3 日(日)
※5月17日(火)休館

開館時間
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土は21:00まで(入館は20:30まで)※状況により、会期・入館方法等が変更になる場合がございます。

会場
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急百貨店本店横)※状況により、会期・入場方法等が変更となる場合がございます。

主催
Bunkamura、日本テレビ放送網、日テレ アックスオン

後援
コロンビア共和国大使館

協賛
光村印刷、テンピュール・シーリー・ジャパン、FUJIOH

協力
ルフトハンザ カーゴ AG、日本通運、文化放送、TOKYO FM、TOKYO MX

企画協力
NTVヨーロッパ

お問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)

巡回展
名古屋展
[展覧会公式サイト]
2022年7月16日(土)~9月25日(日) 名古屋市美術館
京都展
2022年10月8日(土)~12月11日(日) 京都市京セラ美術館
※会期等は変更となる場合がございます。

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