#3 代々木上原にみつけた、お茶屋の跡地

仕事して、ひとっ風呂浴び、ビールを1杯ひっかける。
そんな家路につくまでの幸せな一連の流れが日常になったなら。スーパー銭湯ならぬ、ハイパー銭湯・BathHaus があなたのささやかな夢を叶えます。

こんなコンセプトのもと、2018年11月代々木上原にコワーキングスペース・銭湯・クラフトビールバーが1つになった〔ハイパー銭湯 • BathHaus〕をオープンします。オープンに先立ち、このマガジンでBathHausができあがるまでの過程やコンセプトなどを綴っていきます。

#3は、BathHausがこれから生まれる場所、物件探しについて。

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どこにつくろうか?

さて、やると決まったら必要なものは3つだ。
1. 場所  2. 資金  3. 企画 である。

早速そのうちの1つである、場所探しを始めた。
「既存の銭湯を引き継ぐ形がいいのか?」「一からつくる方がいいのか?」最初から答えを出せるはずもなく、どちらも視野に入れつつ物件をひたすら探していく。

銭湯にコワーキングスペースとクラフトビールバーを併設するということで、少なくとも50坪以上は必要だ。また、コワーキングスペースの需要を考えると、都心エリアが望ましい。渋谷・新宿から3駅以内が理想である。さらには町に根付いた文化である銭湯が軸となるため、商業地域ではなく、住宅が集まり、ある程度には栄えた商店街のある町がベストだ。

それまでのわたしは常に勤務先の近くに住み続けており、渋谷を基点とした場合ずっと東側に住んでいたのだが、当時は初めて西側に引っ越して半年が経った頃。東京の電車があまり得意ではなく、自転車圏内でしか行動しなかったことも災いし、上京5年間で渋谷より西に出たことがほぼ皆無であった。

あくまで主観の話にはなるが、初めてその土地を訪れて生活をしてみると、町にゆったりとした時間が流れているように感じる。昔から住み続けている人もたくさんいて町のコミュニティは出来上がっているのだが、常連さん達で盛り上がる中に新参者であっても温かく招き入れてくれる優しさも兼ね備えている。そんな懐の深い町に早くも魅了されていた時期であった。

「もしかすると、少し変わった業態になるであろうBathHaus(名前はまだなかったが)は、この町なら受け容れてもらいやすいかもしれない。古き良き文化と新しい文化が共存しやすい土地でスタートしてみるのが、最初の店舗としては良いかもしれない。」

そう感じた私は、まず 渋谷より西側に3駅以内・50坪以上 を条件に本格的に物件を探し始めた。


ハイパー銭湯は、三重苦

実際に候補物件を見つけて問い合わせを開始するようになって、判明したことがあった。それは物件の条件が 三重苦 だということ。

BathHausが提示した三重苦の条件
1. 飲食業利用
2. 転貸利用
3. 公衆浴場設置

住宅用物件を探した経験しかなかったため、全くの無知だったのだが、そもそも飲食業可の物件は非常に少ない。たしかに火事や騒音等のトラブルを考えれば、オーナーが慎重になることも想像に難くない。

さらにコワーキングスペースという業態は転貸にあたるため、これもまた厳しい条件の1つ。airbnb問題からも分かるように、転貸利用が許可されている物件は少数なのである。

その上、新たに公衆浴場を設置したいなんて言い出すものだから、それはそれは門前払いを喰らう毎日であった。


冬の終わりに現れた、理想の空間

2018年2月末。年も替わり、探し始めてから4ヶ月が経っていた。朝起きれば不動産サイトを巡回し、時たま目ぼしい情報が更新されていれば問い合わせ、案の定条件を伝えた時点で断られる、というループを何度も何度も繰り返す日々を続けていた。

そんなある日、以前から物件を探していることを伝えていた仕事先の社長から「良さそうな部件があったよ」と、代々木上原の物件を紹介されたのである。

送られてきたURLを開くと、場所も広さも申し分ない。申し分ないというか、まさに完璧であった。「すぐに電話してみます!!!!」とお礼を伝え、直ちに問い合わせて内見に訪れた。そして案内されたその場で、わたしは申し込みを即決することになる。

それほどに、この空間はずっと探し求めていた理想の場所だったのだ。


明治創業のお茶屋から引き継ぐ、1棟のビル


綺麗にスケルトンにされ、とても魅力的な躯体。
何もないのだけど、格好良い。

聞けば、このビルは明治20年に創業されたお茶屋さんが建てたビルだという。地下は倉庫で、1階を店舗に、2~3階は事務所として、最上階にはオーナーさんが住んでいたとか。

そう言われてみれば、そのような空気が残っているような気がしてくるから不思議である。当時の様子は分からないながらも、大切に使われていたのだろうと想像してしまうような温かさが建物から感じられる。

昔使われてたという荷物用エレベーターの跡も、中の様子がよく見える大きなガラスも、やわらかな木製の取手も、うまく活用したいなと思わせられた。


「お茶」という意識せずとも暮らしに馴染んだものが扱われていた場所で、同じように無意識に習慣化された「お風呂」を扱うことができる偶然に心が踊るのであった。


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🔸 BathHausとは

仕事して、ひとっ風呂浴び、ビールを1杯ひっかける。
そんな家路につくまでの幸せな一連の流れが日常になったなら。スーパー銭湯ならぬ、ハイパー銭湯・BathHaus があなたのささやかな夢を叶えます。
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rose

BathHaus | バスハウス

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