晴れていようが散々な日もある
2月10日水曜日、快晴。
私は目的地に向かうため、同じマンションに住む友人と駅まで向かっていた。友人は先日親知らずを抜いたため、歩くたびに痛みを感じるようであった。
駅までの道のりにはスーパーがある。ちょうどそのスーパーの付近を通行しているときであった。私たちの10m先で婦人が大量の品が乗ったカートを倒し、道路にキャベツやにんにくが勢いよく飛び出した。
私はこの状況に助けなければと使命感を抱き婦人のもとまではしった。
こけた。
何年ぶりにこんなに派手にこけたのだろう。手のひら、ひざからは出血を感じる。
なんともないふりをして婦人のかごに落ちている品を戻し、「当然ですよ」といわんばかりの顔をして立ち去る。
いいことをしようとしても、悪いことは降りかかってくる。
どんなに快晴であろうが、友人は痛みと戦い、婦人はカートを倒し、私は転倒する。今日はみんな散々である。
しかし、3人で散々な時を共有できた。これだけが救いである。
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