君の名は 、

電車の中 学校 エレベーター すれ違い …

この場所に共通する点

これを読んでいるあなた、
いや、特に男性だ!!!
あなたが男性なら!!!!
その人生で一度は経験しているはずだ。
必ず!

僕は今日久々にその反応が出てしまった。

※その反応をここでは『令和レボリューション』と呼ぶ。

本日の令和レボリューションは
帰りの電車の中でおきた。

土曜日は喫茶店に行くと決めているので
9時半に起きて10時に家を出た僕は
10時13分の電車に乗った。
喫茶店に行くのに電車?
と思うであろうが、そう電車に乗るのだ。
それくらいお気に入りの喫茶店『日向』
10時32分に駅に着きそこからは歩き。
歩いて3分程度で到着する。

ここ日向ではいつもコーヒーフロートと日向豆(喫茶店日向名物のカシューナッツをメイプルシロップで包んだ物)を必ず頼む。
冬は流石に冷たいフロートは寒いので店長に頼み込んで特別にホットコーヒーにアイスを乗っけたホットコーヒーフロート(仮)を出してもらう。
本当に優しい店長だ
だが、出してもらってから36秒以内に飲まないとアイスは消えるのが難点である。

しかしながら今日は真夏日和。
半袖を着たくらいの暑さだった。
これでもまだ5月。先が思いやられる。
無論迷うことなくコーヒーフロートと日向豆を頼んだ。

それから1時間ほど滞在して
11時37分の電車に乗った。
珍しく人はそこまで多くはなく座れる程度だった。

とその時だ!!!!!!!!!!
電車特有の誰のにおいなのかも分からない
あの深いにおいの中から
ふわっといいにいがする。
いや、においというより香りという例えのほうが似合うだろう。
その優しい香りは、きっと香水ではない。
これはシャンプーだ。
においフェチである僕の、長年の感が悟った。
絶対にシャンプー、もしくはリンス。

真っ先に考える。
誰からの香りなのだろう。
周りを見渡すがそういった雰囲気の人は見つからない。

想像だけが広がっていく。
髪の長い女性だろうか、
いや、短めで清潔感のある人だろうか、
あ、美容室帰りの人かもしれない

そんなことを考えているとまた、
ふわりと さっきよりも近くに香りを感じた。

近い!誰だ
周りを見渡す。

やっぱりさっきと変わら...
いた!!!!!!
あの香りを出していそうな女性が!!!

彼女は髪の長い綺麗な人だった。
見つけたことで深く満足した僕は
先ほどのようにまた落ち着きを取り戻し
携帯電話で音楽を聴くことにした。

曲は星野源『くだらないの中に』
イヤホンをして世界の音をシャットアウトする。

か〜みの〜けの〜にお〜いを〜
か〜ぎあ〜って
くさ〜いなあって

彼の声が身体中に沁み渡る
とても気持ちがいい 心地いい

....

少しウトウトしてしまったようだ
ふとさっきの香りの主の方を見た
主の姿はなかった。

少しがっかりだったが、発見がひとつ。
僕はあの系統の匂いが好きなようだ
今度似たようなものを探してみよう
しかし我に返ると我ながら気持ち悪い
なるべくこんな考え出さないようにしなければ

なんて思っていたら

ふわ ..

あれ?
またあの香り
でももう彼女はいないはず
あの香りがどこからか僕の鼻を撫でる
どこだ

探そうとしたが僕の降りる駅に着いてしまった
しぶしぶと降りる
最寄駅は名古屋駅なため毎回のように人が多い
座れはしたが、
名古屋駅に近くなるにつれ人が増えていき
降りるころには
多くの人で電車内が渋滞していた。

ガツッ
あの香りの事を考えていたせいで
中年のおじさんに当たってしまった

うわあ〜 !
頭は綺麗な満月 テカテカしている
だがなんだろう清潔感がある
いい服を着ているわけでも
スーツを着ているわけでもないが
清潔感がある。

ふわ ...

あれ

ふわ ...

まさか

ふわ ...

間違いない 。

あの香りの正体は、

このおじさんだ


#ショートショート #まとまらずじまい #エッセイ #コラム #ポエム #ショートストーリー #日記 #人間観察 #人間観察日記 #カフェ #仮氏仮女 #ポエマー #小説 #ゆとり世代 #スマホ世代 #一人称 #フィクション #小説 #文章 #中編小説

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?