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東日本大震災から8年 被災地から、今高知が学ぶこと

東日本大震災から8年が経過した今年の3月11日、宮城県石巻市と名取市を視察させていただきました。

①大川小学校での避難行動から学ぶこと

・いつもシイタケ採りをしていた裏山があった
・「山に逃げよう」と泣きながら訴えた児童もいた
・にも関わらず、川の方向へ向かって避難し津波にのまれてしまった
・「津波が来る地域じゃない」という思い込みがそうさせてしまった
・知識や経験よりも、五感で感じる恐怖感が全て。とにかく空振りを恐れず避難することが大切

②在宅避難者への支援のあり方

・今もなお修繕できてない自宅で劣悪な環境の中暮らす方々。
・震災当時も、自宅から出ることができない方が物資を受け取ることができないまま、孤立してしまった
・地域内の対応だけでは、日頃地域コミュニティから外れてしまっている方への支援が行き届かない。外部支援者による中間支援と、行政のバックアップが必要

③AR津波伝承事業

・「震災前、震災直後、震災後、未来」の街の写真やイメージ図を、AR技術の活用により使用者が目の前の風景と照らし合わせて見ることができるアプリ。
・使用者の立地点の実際の浸水深を、AR技術の活用により端末のカメラを通した風景と重ねて表示する機能を持っている。
・被災した街中を、アプリを活用しながら歩くことにより、よりリアルに被災状況を把握することができる

④石巻市における復興の状況

・自宅の修繕を開始した後に、行政が非住家地域に指定し、住めなくなった事例・津波被害により土地の価値が暴落した中、価値を保つためにも区画整理への要望が多く出た
・更地となった沿岸部の膨大な土地が、復興記念公園に。2020年完成予定・復興公営住宅は全て完成・旧北上川の両岸に堤防がかさ上げされた。両岸にかかる橋の工事が未完

⑤名取市閖上地区における復興の状況

・復興計画を作るプロセスで、一度も行政と地域の話し合いが設けられなかった
・復興計画への反対が7割、多くの方が行政の説明に満足していないというアンケート結果
・震災をきっかけに住民と行政の溝が大きく広がった
・震災前に、行政と住民が復興のビジョンを共有すること、また議論の練習をしておくことの大切さ


詳細は報告書をご覧ください。(準備中)

この話を、出来るだけ多くの方にお伝えしたいです。
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