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『絡まるフォーク 切り刻んでナイフ』- エッセイ 第21回文学フリマ『ニライカナイ』寄稿作品


「いまヒマ?ごはんいこうよ」と、何の脈略もなくラインをする。懐のあたりで突然生じたヒマを誰かに押し付けようとして、その厄介を強いる相手にわたしは、迷いなくマイを選んだ。

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