未来から逆算するアイデア/事業発想法を、チームで2日間取り組んだら爆速で進捗を生んだ話

未来から逆算してアイデアを共有・構築する「バックキャスティング」というフレームワークを基に、チームで合宿をし、事業領域の未来について議論しました。
その結果…
・チームの士気が上がった(楽しく議論できる)
・これから取り組む(取り組もうとしている)事業が2つできた
・しかも短期間(2日間)
ということでその発想法のフローを記事にまとめました。ぜひご覧ください。
実際に自分たちはAR/VR領域で活動しており、トピック自体はAR/VRの2040年に向けて書いているのでAR/VRに興味がある方もぜひ。

【こんな方が読むと面白いと思います】
スタートアップで働いている人
事業を構想している人
・最先端のテクノロジーに携わっている人
不確実性の高い環境にいるから未来予測はできないと思っている人
・チームで何かワークショップをやりたい
AR/VRに携わっている、興味がある人

-------------

合宿テーマ:「AR/VRの未来を考える」
「AR/VRが当たり前になった未来を想像し、MESONが次の時代に生み出すものを考えること」

目次
1. 知見のインプット
2. 知見/考察の共有
3. バックキャスティング法の実践とそこから考えるAR/VRの将来
4. まとめ
おまけ

1.知見のインプット

概要:合宿前に課題を設け、個々人でリサーチ・考察する。
目的:AR/VRの知見を各自貯め、話せる・考えられるようになること。

・AR/VRが普及した未来を考える上で参考になる動画をYoutubeやVimeoで探す
以下例:(とても示唆深くおもしろい動画なのでお時間ある人はぜひご鑑賞ください)

・リサーチした動画をもとに自分なりの考察を箇条書きでまとめる
※ メモアプリでもKeynoteでも何でも良いので皆に見せられる形で書く
- AR/VRが普及したらこういうことが可能になるんじゃないか
- AR/VR時代にはこういうサービスが求められるんじゃないか
- AR/VR時代に新たに生まれる/増えるもの、逆になくなっていくもの
など

2. VR/ARの知見/考察の共有(DAY1. H.Wの共有と、知見に関するディスカッション)

概要:各自10分動画の内容と考察を発表。10分ディスカッションする。
目的:各々が得た知見をシェアする&認識を揃える
ルール:①発言している人の話をしっかり全員で聞く
②他人の発言を否定しない。むしろ便乗する
③自分の意見を話すときはコンパクトに話すようにする


以下では弊社CEOとCOOの2つを紹介します。noteにて記事化されているのでご興味ある方はぜひ読んでみてください。

1. Google I/O 2018から見えるAR/VRが当たり前になった未来
2018年に行われたGoogleのカンファレンスでは、機械学習・AI・コンピュータービジョン・ブロックチェーンなど他のテクノロジーの進化について紹介されました。これらのテクノロジーがどのようにAR/VRと絡み合っていくかを考察。
詳しくはこちらの記事で


2. 「Mirror World」から予測する未来の生活とLeap Motionの今後の動向

Leap Motionが発表した「Mirror World」というコンセプトがある。
動画をご覧になるとイメージが伝わるとは思うのですが、Mirror Worldは現実世界の上にバーチャルなレイヤーを付与することによって生成される「もう一つの現実」で、VRの延長線上にある新しい体験の形です。
これらがどのように社会に受け入れられていくか考察。
詳しくはこちらの記事で


3. バックキャスティング法から考えるAR/VRの未来(DAY2. Back Castingによる未来の予測と、2023年までにXR分野で起こせるアクション)

概要:2040年などの未来を想定、そこから現在までの時間を逆算して5年後マーケットに求められるものを想定する。
目的:不確実性が高い領域において、数年後の未来の見通しを立てる
⇄従来の現状分析を積み重ねて未来を見通す「フォアキャスト」は社会が右肩上がりで進んでいるときは有効。しかし、不確実性が高い場合はその限りではない。

これらを6つの段階に分けてご紹介します。

STEP1. 現在の技術状況を整理する

XR関連技術で、今なにができて、何がまだできないのか(ex. 顔認識◯、現実世界の完全な認識☓)を各人ブレストする。

できること:「特徴的建物の認識」「機械学習による画像加工」「VRサウンド(3D音響)」「視線追跡」「単眼カメラでの奥行き検知」「仮想空間でのアバター同士のコミュニケーション」「位置情報と方角に基づいたAR表示」
できないこと:「VR機器の小型化」「機械学習によるリアルタイム映像加工」「電池持ちの良いHMD」「仮想空間での飲食」「物理的フィードバックを与えるVR機器」
などが挙げられました。


STEP2. 普遍的な人間の心理・行動を考える
2040年になっても変わらず残っているであろう人間の本質的欲求や行動を考える(ex. 服を着る、仕事をする、人と会話する)
これは
単純な動作(歯を磨く・信号を渡る・よそ見をする・寝る)などから
コミュニティ単位の行動(政治をする・おしゃべりする・お祭り)など幅広く考えることがポイントです。


STEP3. いま人々が使っているモノ・サービスを整理する
いま人々が使っているモノ・サービスを考えてブレストする(ex. Uber、Airbnb、Youtube、メルカリ)
ブレストが一度終わったらトレンドやサービスごとにグルーピングすると可視化されてよいかもしれません。


STEP4. 2040年にどんなことが可能になっているかを考える
2040年にどんなことが可能になっているか
を、現在の3つの要素から考える。(ex. 空間を共有し合って誰か他の人の世界を生きられるようになる)
具体案
・感情が動いたときの視界情報(空間)を3次元で自動保存するようになる
・VR上か義体で、10分の暇つぶしで旅行をするようになる
・ニュースを見る=リアリティを伴った野次馬的体験をするようになる(目の前で火事を見るように、目の前で戦争を見るようになる)
・主観視点・客観視点を自由に切り替えられる、没入系映画がスタンダードになる
・過去の人格でつくられたアバターとAR/VR上で交流
・SNSでの交流がバーチャル空間内になる

……(他数十個)(興味ある方は筆者までお尋ねください)


STEP5. シナリオ毎のグループに分ける
2040年にあると予想したサービス・プロダクト・テクノロジーをカテゴリ別に分ける
カテゴリ分け例
・AI, XR時代のクリエイティブ
・不可視情報の可視化
・映像を3Dモデルに記憶し、過去のアーカイブとして蓄積
・映像表現技法の革新
・セキュリティ
・AIアバターの使役・コミュニケーション
・モノのデジタル化(3Dモデル/ホログラム化)
・ニュース/ドキュメンタリーのVRを用いた変革
・バーチャル空間でのコミュニケーション
・旅行などの体験の保存・共有
などなど(これまた興味を持たれた方は、筆者までお尋ねください)
このカテゴリから自分たちのやりたいこと・できることを投票などして絞るのもポイントです!


STEP6. 現在から未来までの線を結ぶ
2018年から2040年にかけてどのような技術革新・プロダクトの普及が起きているかを逆算する
「2040年という未来があるためには、2030年にはどのようなプロダクト・技術があるか」

「2030年という未来があるためには2023年にはどのようなプロダクト・技術があるか」

…とだんだん遡り、自分たちのプロジェクトや事業の方向を定める


4. まとめ

テーマ:「〇〇というサービス/プロダクト/テクノロジーの未来を考える」
フロー:
〇〇という領域のリサーチをして知見を貯めてあらかじめ考察というアウトプットを出す


チームでやる場合はその知見をシェアしてディスカッションする

バックキャスティングして、未来から逆算して〇〇領域において現在取り組むべき課題を措定する。

ぜひ実践してみてください!
-------------------------

おまけ. 合宿の風景


あとがき

チームの主観での解釈、未来予想なので間違っている部分もあるかと思います。しかしこのような記事を通し、たくさんの方とAR/VRの未来についてディスカッションしたいので是非Twitterや、ARに関するFacebook Groupで意見を頂ければ幸いです。

またMESONではAR/VRの未来に向けて、一緒にサービスをつくるデザイナー/エンジニアを募集しています!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

自分の言葉や考えを、誰かに深く伝えることができたなら、それはすごくしあわせで光栄なことです。

シェアもしてくれるなんておもってないんだからねっ
62

本間悠暉 / MESON

ARで体験を拡張する / デザイン、プランニング、ARのこと発信します / MESON / AR / UX+UI / Figma / Torch / Unity / movie / book / photo / UTeconomics / Azabu / Yuki Homma

#グロース 記事まとめ

noteのおすすめグロース記事をまとめていきます。
3つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。