スタートアップで行う、スピーディーなユーザーテスト/インタビュー[設計編]

ユーザーテスト/インタビューは、サービスの改善を行うために絶対に必要なプロセスと言っても言い過ぎることはないです。普段デザインや開発をしていて気づかない視点をユーザーから直接得られる貴重な体験です。
しかし実際にスピーディーにユーザーインタビューを設計することはなかなか難しいのではないかと考えています。

なので今回は普段MESONがサービスの検証のときに用いている
テンプレートをもとに、ユーザーテスト/インタビューの設計手法をかんたんすっきりご紹介していければと!
記事の末尾にはテンプレートも用意しているのでぜひ参考にしてください!(※お詫び:リンク切れしていたため修正しました。)

具体的には以下の3ステップで、ユーザーインタビューの設計をおこなっていきます。

1. 目的を一言で表す
2. 明らかにしたいことを整理する(検証項目と探索項目)
3. 観察/質問事項に落とし込む

1. 目的を一言で表す

今回なぜユーザーインタビューを行うかをチーム内で共有するために、一言で表す。
なにを検証・探索したいのか、そしてどうインタビュー後にアクションに落とし込むかの軸となる部分なのでしっかりと定めておく。

-目的-
XX(サービス名)のユーザーが戸惑うことがなく、以下の5つの主要なタスクを実行できるか確認検証し、YY(期日)に向けて機能改善をしていく。


2. 明らかにしたいことを整理する(検証項目と探索項目)

ユーザーインタビューを通して、なにを明るみに出したいのかを整理する。

商品開発であれば「開発中の製品機能」
アプリの機能、デザイン改善で言えば「ユーザーの一連の体験フロー」
を、検証項目と探索項目という2つの軸で整理する

検証項目とは
チームの仮説が正しいかを、検証する項目で、
基本的にクローズドクエスチョン(Yes or NOで答えられるもの)となる

「私達は、ユーザーが〇〇を行えると考えているがそれは本当か?」
「私達は、ユーザーは〇〇を求めていると考えているがそれは本当か?」

探索項目とは
ユーザーが実際にどんなことをサービス・製品にもとめているか、普段どんな振る舞いをしているかを探る項目で、
オープンクエスチョン(5W1Hで問いかける質問)となる

-探索項目-
「ユーザーはどんな△△を求めているのか」
「ユーザーはどんな場面で△△を求めているのか」
「ユーザーはどのようにして△△を普段求めているのか」

等5W1Hで定めていく。

このようにして今回のユーザーインタビューの目的に即して、明らかにしたいことを洗い出していく。


3. 観察/質問リストに落とし込む

こちらは3つに分かれていく

3-1. ユーザーが実際、サービスをどのように使用するかを観察する。(検証項目からチェックリストに落とし込む)

上の検証、探索項目からユーザーにサービスを利用してもらいながら確かめたい項目を列挙していく

☑ AAをすることができたか
☑ BBをすることができたか
☑ CCをすることができたか
☑ DDをすることができたか
...

3-2. どうしてユーザーがどうしてそのタスクを使えなかったかといった原因を探る(3-1. でできなかった理由を探る)

上記の項目でチェックボックスにあてはまらなかったものを質問する


「この機能があることは気づいていましたか?」
「(気づいていた場合)どうしてこの機能を使わなかったか教えてください!!」(高圧的に捉えられないように細心の注意を払い、率直な口調で聞く)

3-3. 探索項目を質問する(検証・探索項目を質問リスト化する)

ユーザーのサービスへの感想、普段のふるまいや欲求について知りたいことを探索項目をもとに洗い出す

- このサービスを使ったとき一番魅力的に感じた機能はどこですか?
- いくつかの機能を大切な順番で並び替えるとどんなものがありますか?
- 普段はどのようなサービスを使っていますか?
- そのサービスのどんなところが魅力的ですか?
- このサービス(絶対使う、使うと思う、多分使う、どちらでもない、多分使わない、使わないと思う、絶対に使わない)
- その理由はどうしてですか?
- 他に気になる場所、感想がありましたらお聞かせください!

探索項目質問の方法は大概3つにわけられ、組み合わせることで質問を作成していきます。
A. オープンクエスチョン(どんなとき、どれが、いつ、どうやって、なぜ…?)
B.  カードソーティング(順番に並び替えると?)
C. 5 or 7段階評価(ぜったいに〇〇〜ぜったいに〇〇しない)

以上が実際にユーザーにテストしてもらい、インタビューすることで検証していく方法でした。


おわりに

本日noteで紹介した設計テンプレートを用意いたしました。

Notion版ドキュメントはリンクはこちらです(推奨)
pdf版はこちらに作成しましたのでダウンロードくださいませ。

次回は、実際にユーザーインタビューをし打ち手をまとめるステップをまとめたいと思います。


なお参考文献で、よりユーザーインタビューの設計を学びたいという方には以下の本をおすすめします。


MESONは「Spatial Computing時代のユースケースとUXをつくる」をテーマに掲げており、様々なアセットを持つパートナー企業と組んでARサービスを日々考えつくっています。
そうした未来の標準を作る仕事に共感して一緒に働いてくれるメンバー、プロジェクトをご一緒できる会社を募集中なので、ぜひ会社サイトかTwitterからご連絡ください。



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本間悠暉 / MESON

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