誰のためのデザイン? の 第4章 何をするかを知る を読んでみての感想

第 4 章の中の 望ましい振舞いを強制する制約 の範囲を読みました。

ここでは「強制選択機能」という言葉を用いて振舞いの説明をしており、また、強制選択機能は事故を防止するための特別な手法として「ロックイン」「インターロック」「ロックアウト」と、別の複数の名前で知られているとのこと。

例えば車だと、車の使用権限の認証で強制選択機能が活かされている。

運転しようとする人に使用権限があるかを、鍵または車と通信できるカードやスマホで判断している。本人でない場合は運転できない。運転できないということは不適切な振舞いを防止することができる。

感想としてはいろいろ言いたいことはたくさんあるんですが、まず一番は、自分の身近にある web システムやサイトに限らず、車や芝刈り機など、様々なものに様々な工夫を凝らして適用していることを再認識できてよかった。

感心しつつ、考えてみると自分も仕事で 不適切な振舞いを防止する ことをやっているな、と認識もした。(言い忘れてましたが、一応エンジニアです。)

具体的には、ボタンの非アクティブでクリックできない状態にし、「次に進めないこと」を明示する。仮にスタイル定義をいじられてボタンを押されても、バックエンド側で防止することで処理をさせず、かつエラーメッセージを表示している。・・・とはいえ、車の使用権限の認証エラーする人と、システムでスタイル定義をいじらずにバリデーションエラーを起こしてしまう人の背景がだいぶ違う気がするが。

自分の実生活に置き換えて考える機会も増えた。データの削除時に表示されるダイアログはロックインだなぁ、と思いを馳せたり、でもなんであそこでその方法をつかっているのだろう等。

この本の筆者が言っている「批判するだけじゃなく、よりよくするための改善案を出す」ことを、気が付くと意識できるようになった気がする。・・・気がする。

こんな感じで、これからどんどん読み進めて、読んだ内容に少し触れつつ感想を書いていきます。


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