仙台のITエンジニア事情 2020年 Vol.1

本記事について

筆者は会社を退職してフリーランスになったことに伴い、東京にいる必要があまりなくなったので、2019年8月に東京から仙台に移住してみました。仙台の自宅やコワーキングスペースで東京の仕事をして生活しています。
ようやっと最近、仙台のIT系やWeb系の事情がなんとなく見えて初めて来たところです。

なお、本記事は筆者個人の観測範囲に基づく内容です。

この記事の一部を抜き出したものです。)

ITエンジニアが東京を離れて仙台(または地方)に移住するには

仙台に来てから、東京の仕事を辞めて仙台に来たIT系エンジニアの何名かお会いする機会があったり、そういう方のお話を人づてに間接的に聞く機会が何度かありました。
仙台に来た理由はバラバラですが(「結婚を機に」とか「子育てで」というライフステージの移行に関連する理由が多いです)、仕事についてはびっくりなことにほぼ全員が仙台で起業してました。私のようにフリーランスになったという方も一部おられました。

東京で仕事をしていたITエンジニアにとって仙台での就職は給料面で厳しいのが現実で、自分で起業してしまって東京の仕事を引っ張ってくるというのが定番コースのようです。むしろ普通の転職といった選択肢を選ぶ方が難易度が高いくらいでしょう。

もちろんサラリーマンとして転職して仙台に来たって人はいるのでしょうけれど、今のところ会ったことはありません。(IT系の勉強会やコワーキングスペース経由で人と知り合ったりすることが多いので、転職で仙台に来たという人とは知り合いにくい環境というのはありそうです。)

仙台はIT勉強会づかれしている?

震災以降、東京で受ければ高い料金が取られるようなセミナーや勉強会が震災復興のがらみの影響で、仙台では無料で受けられた状況が何年か前まであったようなのですが、復興の話も落ち着いたここ数年で有料なったらさっぱり人が集まらなくなったという話を複数のルートから聞きました。
IT系で勉強会を主催していたグループもここ数年でほぼみんな止めていき、今元気なグループはごく一部にとどまるようです。
同時に勉強会に参加する側も、いろいろあって全体として勉強会づかれを起こして参加しなくなっていったという経緯もあるようでした。
(これがホントの話かどうかは分からないけれど、何人か似たような話をしていました)

自治体がIT関係の起業支援などにかなり力を入れていて、産学官連携の団体があったり(グローバルラボ仙台SENDAI INC.など)、イベントを開催したりしている(最近だとSENDAI X-TECH Innovation Project 2018-2019)のですが、個人的には仙台のIT産業振興になかなかつながっていない印象があります。

一方で仙台ではじめてのIT勉強会をやっている方や、 「仙台を盛り上げる」をスローガンに勉強会をしているWackHackSendaiさん(WebサイトTwitter)のような方もおられます。

仙台にスマホアプリ開発者はどれだけいる?

仙台でのスマホアプリの開発(ゲーム系を除く)でご飯を食べている人って、人口やエンジニアの数や聞いた話などからおそらく15人程度だと推測していたのですが、新たに聞いた話などから見るともっと少ないのかもと最近思っています。私を入れて10人いないかもしれない。