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中小企業診断士2次試験で合格するために最も重要なのは得点戦略。事例4で高得点を狙って死亡した1年目の話。

中小企業診断士の再現答案を予備校のEBAに提出したところ、280点を取った、栢原陽子(@kaya_uni)です(まだ得点開示していないので、EBA採点方式での得点です)

もう見飽きましたね、すみません


得点は60〜65点内、というような5点ごとの目安で返却されるのですが、再現答案で1位であり、江口先生が動画で「1位の方は280点でした」と言われていたので、EBA採点方式で280点だったのだと思われます。(今年は得点開示請求する予定です)

280点とはどんなものか

280点とはどんなものか、1次試験のときからお世話になっている一発合格道場で調べてみました。

一発合格道場の先輩方で280点の方を探してみると、まとめシート↓を販売されている、きゃっしいさん、お1人。

270点後半代を探しても、
2020年度合格 (第12期)では12人中TAKUROさんお1人で276点。
2019年度合格 (第11期)では12人中0人。
2018年度合格 (第10期)では11人中、前述のきゃっしぃさんお一人で280点。

これを見ると270点後半〜280点がいかにすごいかがわかります。(自分で言いました、ごめんなさい)

280点を取得されているきゃっしぃさんは、今も診断士の方の支援をされていらっしゃいますが、さすがですね!

得点開示がまだなので私の280点は断定ではありませんが(実際240点ギリとかだったら頭下げます涙)、私が高得点が取れている可能性があるので、高得点を取得する考察をまとめてみました。

1点の差が合否を分ける

昨年2回目の受験勉強のなかで、TACの模試を受けたことがあります。結果はA判定で上位17%ほどにいたのですが、3点ほど不足していたら20%以下になっている結果でした。

たった3点で上位17%から20%以下に落ちるんです。

ちなみに、MMCの模試では、下から40%くらいのところでした…

たった3点ですが、合格者が上位18%以内のこの試験において、3点差は合格と不合格の差であり、これは天と地の差です。

雑ですみません


こんな感じで、240点近辺にはめちゃくちゃ人が集まっているんです。

「でも、それって点が足りなかったんだからしかたないのでは?」

と思いますか?

これがこの試験の難しいところなんです。

私は、診断士2次試験の特徴として、どうしても「採点者による誤差」が生じると考えていました。

1次試験はマーク式なので、「正誤判定」がとてもはっきりしています。マーク式でみる3点の差は確実に3点の差なんです。正誤判定は明確です。

ですが、2次試験は筆記試験であり人が採点するため、どうしても誤差が生じます。

240点合格を狙うのは博打である

1枚目の採点答案と100枚目の採点答案が、全く同じことを書いていたとして、同じ点数をつけることは可能なのでしょうか?

たとえば、朝一のクリアな頭で採点した場合と、お昼休み後に「眠い…」と思いながら採点して同じ採点が可能なのでしょうか?

某予備校では、1設問あたりの採点時間は5秒ほどという話も聞いたことがあります。

採点者が何人いるかは発表されていませんが、今年の2次受験者数は8000人。

1人あたりの採点時間を多くとるために採点者の人数を増やした場合、それこそ採点者による誤差が生じます

それが診断士2次試験の特性であることは否めません。

そのため、241点を取得できる答案だったとしても、誤差に巻き込まれて不合格になる可能性が出てきます。

「誤差で落ちるわけがない!!笑」と思います?

私はそうは思えなかったんです。

事例1〜3で15問ほど設問があります。5分の1の確率で誤差がマイナス面で生じた場合、軽くマイナス3点になってしまうんです。

237点で泣いた人もきっといるはずです。
いや、むしろ239点で泣いた人もいると思います。

それが実力なのか運なのか…。


「絶対受かりたい」

と思った私は、そもそもの目標点を280点に置きました。

どんなに採点者による誤差が生じても、圧倒的に受かる点数を取得すればいい。

どんな採点者が採点しても「丸をつけざるを得ない回答」を書けば受かる、と信じて2回目の2次試験に挑むことにしました。

事例4で高得点を狙う、は不可能

私が1年目に通ったMMCでは、事例1〜3で65点を狙い事例4で80点を狙って合格するという戦略を学びました。(MMCを批判するつもりはなく、実際に合格者も多数輩出されています。各予備校によって戦略が違うことを覚えておいてください)

実際、私は1年目もBBBAで事例4だけはAを取得しています。

ですが、2年目に通ったEBAでは、

「事例4で高得点を狙うのは難しい。なぜなら、みんなが事例4では高得点を狙いにくるから。事例1〜3でも70点をとれるチャンスは絶対にある。

と教わりました。

私は数学は子供の頃から得意な方であり、高校3年生の卒業試験でも数学のみ学年1位でした。

事例4については自信があったのですが、1回目の2次でNPVの問題が解けませんでした。20〜30分ほど費やしたけれど、解けず……それでもAでした。(ただし、得点はわかりません)

また、EBAの江口先生は、

「難しい問題を解けたからと言って事例4が高得点になるわけではない」

といった話もされていて、事例4では難しい問題を解く必要はないと教えられます。これは、難しい問題を捨ててもAを取れるという意味であり、高得点がとれるという意味ではありません。


私が診断士を目指したときに、SNSで数名の診断士の方から話を伺うことができたのですが、そのときに「大学どこ出てますか?」と聞いたら、3人中3人に

「京大です」

と言われ、「ぶふーーーーーっ、天才パターンやん涙」となったことがあります。

ほかにも早稲田や慶応など名だたる大学を卒業されている方が多いなかで、それでもあなたは事例4で高得点がとれる自信がありますか?

私は、微塵もなかったです笑

なので、ほかの人が「事例4で高得点をとる」と思っているなら、私は事例1〜3で高得点を狙うことにしました。

EBAの採点結果


上記はEBAによる私の採点結果ですが、事例4がもっとも順位が低いです。ちなみに2回目の2次の事例4では、最難関と思われる問題は問題の文字数が多かったので読まずに捨てました。余った時間は見直しに使いました。

私が事例4では高得点を取れない、事例1〜3なら行けるかも?と思った理由の1つが、この試験が相対試験だからです。

狙うべくは事例1〜3の70点である

事例1〜3で「自分は70点とる!」と思っている人は結構少ないように感じます。

みんな事例1〜3は60〜3は65点とれればよいと思っている。
事例4は80点をとりたいと思っている。

結果、事例1〜3はBどまり、事例4ではAが取れても80点はとれないので、総合点で240点が取れない。

これが私の2次1回目の結果であり、多くの方の結果なのではないでしょうか?

1つ、考えてほしいのですが、最初から「 60〜65点とろう」と思っている試験で、70点がとれることってあると思います?

いや、ないですよね、絶対!!!!!笑

学生のときの試験を考えても、100点とろうと思って勉強して85〜90点におさまるのが通常で、60点とろうと思って勉強していて80点とれることってよっぽどテストに問題がない限り、ありえないですよね?

なら、診断士試験も70点〜75点を狙って、やっと65点くらいが取れるというものじゃないですか?

でも!!

なぜか事例1〜3は、みんな「65点でなんとかギリギリA判定を狙う」くらいに考えている方が多い。

もう一度言います!

狙うべくは事例1〜3の70点です!


そしてEBAのWEBサイトには、280点を合格目標としている、と書かれています。(癒着してません。アフィリでもないので、申し込んでもらっても私には1円の足しにもなりませんが、本当におすすめなので書いています)

引用元:https://www.ebatokyo.com/news/855


「いや、言うのは簡単だけれど、事例1〜3で70点をとるのは非常に難しい!」と思う方が多いと思うのですが…。

きちんと戦略を立てて勉強を積んでいけば、いけるのでは?と思っています。(実際に私がそれで点をとっています)


長くなるので今日はこのあたりで。今日は事例4を得点源にして合格するのはめちゃくちゃ難しいということが伝われば嬉しいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。Twitter等で感想いただけたら、更新するやる気が出ます😆🌸

栢原 陽子

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