さみしさ

職場のおじさんから、10ほど年上の男のひとを紹介された。
毎日LINEをしている。
何をいうべきことがあるのか、は判らんが
とにかく質問責めのし合いとかもなく
わりとストレスは続く。意味もない、やりとり。

相手は、わたしの顔を知らず
わたしは、おじさんのスマホ越しでしか顔を知らない。

いま"すきだな"と思っているひとよりは
確実にさまざまなことを聞けるし知っている。

なんだか、それが さみしい

でも、すきなひととの数少ないやりとりのなか
声をかけてくれるタイミングや内容
笑う種類の豊富さや機嫌がわるそうなときも
分かる。
ぱち、としている腕の固さだとか
ピアスの穴の数や目の奥のきらきら
放っているようで、意外とそうでない
つかみどころのなさも分かる。
カタカナや英語をたくさんつかう。
だから気になる、理由がある。

ふいに誰とも親しくはないんだな、と思ってしまう。

LINEで毎日、言葉を継ごうが
会って笑いあおうが。

すきなひとの、そばにいてみたい
気持ちがでてきたけど
きっとそれはいえない。

なので、その気持ちを転がしたり
見つめてみたりして
面白がっている。