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グラデーションの時間 ~SunsetとSunrise~


 
仕事の帰り道、どこかの帰り道
あるいは仕事場の窓辺から望む夕日に
ふと足をとめる
空のグラデーションが最も美しくなる時間
と私は思っている
印書派のモネの絵画のような
自然が作り出すアートは日々異なる色を魅せてくれる
 
サンセットをふとした瞬間に楽しむことはあったけれど
同じ感情を初めて“共有した“という体験は
初めて訪れたハワイだったと思う
 
初めてハワイに訪れた時、
サンセットを眺める為に
海に集まる習慣がある人がいることに
とても感動した
 
日常生活で
ともすれば見逃しがちな時間を
贅沢に味わっている
ただただ夕日が沈むのを眺める
家族や友人、大切な人と一緒に
または ひとりで
 
それぞれ知らない人同士が集まり
同じ時間を共有する
その空間は幸せに満ちている
どんな気持ちでそれそれが眺めているかは分からないが
ただただ美しい自然の景色を感じている
 
Sunrise
日本では初日の出を眺める習慣がある人は多いが
一時期、夜中からレンタカーで出発し
山中湖や本栖湖などに向かっては
富士山とともに
日の出を楽しんでいた
日常ではなく非日常として味わう特別な時間
 
どちらにせよ
日が沈んだり昇ったりすることに
心を奪われるのはなぜだろう?
尊く愛おしいと感じるこの感情は…?
 
早起きが習慣になったのは
日の出を日常に取り込むことが“楽しい”と気づいてから
朝散歩をするようになると
今日はこの場所から今日はあっちの場所から
ここからもお日様に会えたと
お日様との待ち合わせは楽しい
 
朝は一段と空気が気持ちよく
夕日とはまた異なる力を与えてくれる
ラジオ体操の歌の中に
「希望の朝」という歌詞が出てくる
大袈裟だなと思っていたけれど
冬の朝なんかは特に
暗く冷たい空気に包まれた空間から
一筋の明かりと暖かさが
ポツンと現れると
あぁ「希望の朝」だ
と今は歌詞の意味をかみしめることができる
 
SunsetとSunriseまでのグラデーションの時間
私のとるにたらない愛おしい時間

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