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#ババババンビ 2nd衣装

2020年12月20日に公開になった
株式会社ゼロイチファミリア HASHTAGRECORD 発のアイドルグループ
#ババババンビ の新衣装です。
デビュー衣装である1st衣装は担当しておらず今回が初回ですが、#ババババンビ 2つ目の衣装なので2nd衣装とします。


昨年の夏終わりにご依頼を頂き、打ち合わせをし、その後イメージ画像や絵型を共有しながらデザインを作成、トワルフィッティング後にデザイン修正を加えて最終のデザインが上がっています。
初回打ち合わせは早かったですが、スケジュール上では実制作(パターン〜本縫いの作業)は11月からでした。デザイン制作はそれまでにほぼ済ませていましたが、秋〜年末まで忙しく記憶が曖昧なので思い出しながら書いていきます。何卒ご容赦ください。
スタート時のリファレンスはスポーツ感にフリルやレースが入ってる感じ、部分的なシースルー、アシンメトリー、部分的な重厚さ、といったところです。打ち合わせ後時間があき、スポーツ要素を無くす提案を頂いたのですが、楽曲的にスポーツ的な要素があった方が良いと思ったので、部分的に入れさせて欲しいとお願いして了承を頂きました。とはいえ、スポーティな生地は採用しておらず、アウトラインや印象でのみスポーティな物を組み込んでいます。結果としてスポーティな印象を持っていただけているようで良かったです。
また他にも細かくリファレンスをたくさんいただいているのですが、全てを書くことは難しいので、衣装説明において分かりやすい部分をピックアップして書いていきます。


詳細に入ります。


今回の衣装はトップスとスカートのセットアップ。
トップスはフードと襟の2パターン、袖が2種類、身頃部分の切り替えが全員異なります。
スカートは外側に重ねた、裾にメンバカラーが入ったグレーオーガンジーのフレアパーツと腰回りのパーツの切り替え、スカートのパネル配色が全員異なったデザインです。グレーオーガンジーのフレアパーツを除くスカートの形自体は全員同じデザインです。


また今回衣装では形に掛かる要素意外にもう一つ大きな要素としてキルティング(のような)生地があるので形の前に先に書きます。


このキルティング(のような)生地は既製品では無くアトリエで制作しました。他の薄グレー部分と同じ生地にレーステープを縫い付け、その上からグレーオーガンジーをステッチで縫いとめています。
また同寸法の生地を重ねるとレーステープが潰れて、キルティングのようなテクスチャーにならないので、表面に膨らみが出る様にグレーオーガンジーはステッチ方向に対して垂直の方向に多めの分量を縫い込んでステッチとステッチの間でグレーオーガンジーが膨れてレーステープのギャザーを殺さずにキルティングのような膨らみのあるテクスチャーになるようにしています。よってキルティング(のような)生地です。でもこれ以降はキルティング生地と表記します。
ちなみにレーステープは全員で約130m使いました。大人数でない衣装で100mって数量出てくるんだなと思いました。

先に書いた重厚さは生地的な物では無く、形や重なりの印象であると感じていたのですが、例えば何か重みを感じるジャンルの強い衣服、ミリタリーウェアとか、本革製のライダースジャケット等がありますが、それを衣装に合わせてを軽い生地で作ることは重厚さには繋がりません。
そもそも軽い生地で作る時点で重さは出なくなります。軽い印象の中で重みを出すためにどうすれば良いだろうかと考えた結果のキルティング生地になります。
と、順当さのある説明もできますが、キルティング案自体は重いものを軽くして別の重みを出したいなと思っていた時に、家でハンガーにかけた薄手のダウンを見て、これ透明で中身レースだったら可愛くないか、と思ったのがはじまります。冬のアトリエは寒いし節電したいので薄手のダウン必須。
初期はグレートーンでまとめるイメージでしたので、そもそも重い生地を使っても重さが出ないだろうと言う予想もありました。厚地を使えない場合、色的なコントラストがないと印象的には重くなり難いです。あとは分量。

この重厚感を軽い中で出すために他にも仕込みをしています。以降コントラストと言い表す部分のほとんどはそのための物なので、頭の片隅に置きながら読んでみてください。ではアイテムそれぞれの説明をしていきます。

先に書いた通りトップスは襟、フード、身頃切り替え、袖のデザイン違いでベースの形はほぼ同じです。
身頃に関しては、岸みゆさん、小鳥遊るいさん、池田メルダさん、近藤沙瑛子さん、宇咲さんがキルティングで半身切り替えになっていて、水湊みおさん、吉沢朱音さんはバストライン上切り替えで左右非対称の配置になっています。このキルティングとキルティング以外の布地部分は内縫いではなく重ね縫いにしています。これは特殊生地と普通地のコントラストを強く見せるためです。色が近しい物同士を内縫いすると馴染んでしまいますが、重なると見た目的な接続がスムーズではありませんし、キルティング側の端はグレーテープ処理していることもあり、上生地の下生地の間隙間が出来そこに陰が落ちるので見た目的なコントラストは強くなります。
キルティング部分以外の身頃の曲線切り替えですが、これはクライアント様側からの提案で追加しています。また濃色も提案頂き組み込んでいます。
意外にも多くの人がスポーツ衣料に曲線の切り替えや、柄が入っているのを認識しているようで、この曲線切り替えがスポーティさが増した要因の一つになっていると思います。
身頃部分のキルティングの前身頃の中心側ダーツはプリンセスラインで処理し、脇側のダーツはキルティングのステッチに位置を合わせています。

襟ですが、表側はキルティングで、裏側は普通地。表側のキルティングは前端からステッチを並行にして、後ろ中心で切り替えています。(近藤さんのみ襟前端を白生地で切り替えています。)
フードはモッズコート(m-65フィールドパーカー等)にあるような面割りの多い立体パターンです。ざっくり言うと横と中心(マチ)の三面構造ですが、横のパターンは楕円では無く、どちらかと言うと四角形に近い形をしています。これはかぶらない時の形が綺麗に整うようにするためです。フード内側は端のパーツ以外はキルティング仕様で、外側は右側は白生地(宇咲さんのみ濃色)、左側はキルティングのアシンメトリーです。フード中心はファスナーで開けられるようになっています。これは既製服にも時々見られる仕様ですが、今回の場合、フードは「フード!」と言う印象が強いためフィッティングの結果によってはファスナーを開けてセーラーカラーのような形にしても良いかなと思っていたためです。あとは髪型が変わった場合にフードの分量が邪魔になったりするかなと思い、それの回避用でしたが今のところ閉じて着ていただいています。
この襟、フードは身頃のタイトさに大して違和感を感じるくらいの大きさです。時にフードに関しては仕様上重いのでハンガーにかけるのに支障が出るくらいです。先に書いたコントラスト=緩急でもあるのでそのためのサイズですね。ただ着るとしっくりきます。衣装は人が着て完成する物です。もう一回書きます。衣装はトルソーやハンガー、平置きでもなく人が着て完成する物です。

余談ですが、このフードとファスナーに関して予算的な都合かでの差か、というお声があったようで、確かにフードの方が手間はかかりますが、実は今回の全体的な工程数を考えれば微々たる差で、当然ですが予算都合で無くデザイン都合です。衣装制作において一番の壁は予算ですが、予算都合でメンバーによって仕様を変えることはまずないです。全体で調整します。素材に関しては費用がかかるのでしっかり調整しなければなりませんが、工賃、作業量については予算の範囲内で考えた作業量の上限を超える程度の作業量で毎度作らせていただいています。その方がクライアント様、自分双方にとって良い結果が出るはずですので。とはいえ、このような印象抱かせてしまったこと自体は自分の落ち度ですので気をつけて行きたいと思います。

戻ります。
次は袖についてです。袖は3パターンで、外側のオーガンジーは全員同じで内側が岸みゆさんは伸縮レース普通袖で肘下レース、グレー、レースの三重フレア切り替え、
小鳥遊るいさん、吉沢朱音さんは6部丈くらいのレース、グレー、レースの三重フレア袖、
池田メルダさん、水湊みおさんはノースリーブ、
近藤沙瑛子さんはレース、グレー、レースの三重の4部袖、
宇咲さんは伸縮レース単体の長袖になっています。
これはメンバーの印象からデザインを当てていますが、袖レイヤーに関してはキルティングでレースにオーガンジー重ねたから、袖はオーガンジーでレースを包もう(飴のくるみ紙?の様な)。といった考えです。今回衣装ではオーガンジーを多く使用していますが、そのほとんどが他の生地とのレイヤーでの使用です。またレースも多く使用していますが全て重ねで一番表にレースが出ている部分はありません。
カフス部分はオーガンジーと白生地のレイヤーで、オーガンジーは分量270°、白生地は分量180°です。メンバーが腕を上げた時に毎回ではありませんが白生地が上を向き、オーガンジーが広がって横〜下を向いているのはこの分量差のためです。花の様な見た目で気に入っています。オーガンジーカフスは端をグレーテープで処理して強調させました。
外側袖本体の分量ですが、タイトな身頃とのコントラストを強くするために多めに設定しています。元600mmをギャザーで240mmで、カフスとの継ぎのパーツにメンバーそれぞれに合わせた手首寸法の平ゴムを入れて絞っています。袖本体もメンバーそれぞれの腕の長さに合わせて少し長めに設定して手首付近に布がたまるようにしています。身頃のタイトさに対するコントラストとしてフード、襟に続く二つ目の要素です。

外側袖は袖付線付近から下側に向かってカフスまで細い濃色のパーツが入っています。色自体は引きで見た時にコントラストを残すための仕様ですが、伸縮生地になっていて、引き裂け耐久がまり強くないオーガンジーに腕の運動で負荷がかからないようにするための仕様でもあります。

ここから技術的な話です。なるべく詳しく書きますが難解だと思います。興味のある方以外は「戻ります。」まで飛ばしてください。
他の記事を読んでいただいた方は何度か目にしているかもしれませんが、ここでは下袖についてよく書いています。バンビは今回初回なので少し書きますとスーツ等のフォーマルなジャケットは腕が上げ難かったり、腕を上げると裾が釣り上がったりしませんか?あれを可能な限り軽減しよう、しなければなるまいと、衣装の仕事をいただくようになってから継続して取り組んでいます。主な物として凸型下袖があります。それについて過去記事で説明している部分を少し書き換えて記載します。

どんな衣服もそうですが、腕をあげると裾が吊ってくると思うのですが、これは袖の下側の生地の距離が足らず裾を引っ張っているからです。
ちなみに、身頃がタイトだったり、腰部分でベルトで固定していると袖側が引っ張られて腕が上げにくくなります。
これがすごく嫌で、全て伸縮生地で作らない限り完全に吊らないようにすることはできないのですが、袖を上下2枚に分け、下袖AHラインを本来は凹型ですが身頃側に合わせた凸にし、伸縮生地で作っています。
袖は、上げる角度を決めて(平置きにした時に一番落ち着く形、ジャケットは低いですし、シャツやTシャツは高いです。物にもよりますが。)製図をするのですが、今回の場合腕を水平にした時を0°として、上袖は下に45°下袖は真上に腕を上げている形なので腕を上げた際に身頃と袖が引っ張り合わず運動量を多く担保できます。運動量確保のため、ただ下袖側の袖付線との距離を多く取った場合下袖の分量が脇に溜まってしまう場合がありますが、伸縮生地で縦横短めにとっているので着用時上袖と下袖を引っ張りあって袖が腕にしっかり沿うアウトラインになります。

これが凸型下袖のディテールです。実際に着用して頂き、普通の場合より遥かに動きやすく、裾が吊りにくいことを確認しています。
今回ですが、ここまでしっかり書いた凸型下袖ではなく、さらに運動量を増した使用を採用しています。名前をまだつけていないので応用版凸型下袖とします。凸型下袖は上下運動量は確保できていたのですが、前後の運動に関しては普通袖と大差無く、上袖側と引っ張りあって形を保つため薄地や、シースルー生地、分量の多い袖には向いていませんでした。よってこれを回収する必要があったので、実際に腕を動かす際に伸びる皮膚ないし、筋肉(腕に接続する部分の大胸筋、大円筋)の動きをサンプリングして伸縮生地とマチで再現したパーツで下袖を作成しました。この下袖と上袖を縫い付けて、AH底から前後高さ4cm~5cm(メンバー差)の部分を開けて袖とAH縫い付けます。肩付近まで濃色生地が伸びているのは、この部分の伸縮で前後の運動量を多くするためです。下袖はAHを抜けて身頃内側に入り混んでいます。下袖は袖側がI字型、身頃側が縦長の凹型の2枚パーツの構成で凹型パーツの下辺部分は身頃裾に縫い付けています。凹型パーツの横辺はショルダーポイントから前後5cm付近まで伸びていて、これにより前後の運動量を増量させています。また横辺ははAHから身頃中心側に向かって斜めに伸びているので、脇開き部分から下袖凹型パーツ横辺が出るのを防いでいます。
つまり凸型下袖をI字型と凹型の二つのパーツに分けて、I字型パーツは凸型下袖のように腕を上げた際に腕下側〜脇の下のような役割で運動量を担保し、凹型パーツは脇腹部分から上に向かって腕を囲うように配置されていて、凹型パーツとI字パーツの接続部分でマチを作り、凹型パーツ本体とマチが腕に接続する部分の大胸筋と大円筋のような役割で上下と前後の運動量を担保しています。なので凹型パーツは身頃扱いした方が正しいかもしれませんが、凹型パーツの横辺を身頃に縫い付けてしまうと意味がないのでなんとも言えないところです。
下袖を引っ張ってしまう身頃ですが、それを逆手にとって身頃を吊り上がらないくらいタイトに作ることで下袖を引っ張ってもらい成立する非縫い付けの応用版凸型下袖でした。ちなみにすごく動きやすいそうで、着てすぐ腕上げやすいと言って頂きました。良かったです。(安心しました)。ちなみに身頃のタイトさはメンバーそれぞれに着心地をヒアリングして調整することもあるので全員がすごくタイトにしているわけでもないです。


戻ります。


次はスカートについてです。
先に書いた通りのベーススカートの形は全員同じで切り替え、色配置、オーガンジーのフレアパーツが全員異なったデザインです。
元々スカートは同様の形でパネル切り替えでは無くプリーツスカートだったのですが、トワルフィッティング後にデザインを変更し扇型と三角形のパネル割りのスカートに変更しました。身頃やスカート腰回りのパーツに曲線切り替えを入れることになりそれに合わせた変更です。
スカートは分量感のあるショート丈のフレアスカート風ですが、ウエストからダーツ終わりまではダーツ分量フルに取って腰回りはスッキリ収まるようにしています。フレア自体はこのパーツ下から広がっています。切り替え線が入っているのでわかりやすいかと思います。
個人的に衣装では美しく見せることも必要だと考えているのでこの仕様を採用しています。この美しさは上品さと同じニュアンスです。可愛さと上品さは意外と共存してないですからね。
衣装のアウトラインと身体のアウトラインは同じ土俵にありますし、皮膚と布も場合によっては同じ土俵に立たせて考える必要があります。印象と言う観点では同じ土俵上で強さによってレイヤーになっています。可愛くしたいだけならこの仕様は必要ありません。この美しく〜と言う観点は個人的なところもありますが、これまでの案件や作った衣装を着用していただいているみなさんと話した結果を反映した物です。簡単に言うとスタイルよく見せたい、なのですが、千差万別でそんな簡単に収まらない点でもあります。
あとはコントラストを見せるためにこのスカート分量は活用するべきであったのでウエスト単品との緩急よりも腰回り全体をスッキリさせて、そこから下を分量多くした方がコントラスが強く見えると思ったためです。ちなみにもっとずっと分量の多いオーダーの場合は腰回りをスッキリさせる必要はありませんし、可愛いに全振りします。多分。
腰回りのパーツの切り替えは身頃部分の曲線切り替えに続く、あるいは類似の形で入れています。フレア部分のパネルの色配置は腰回りの配色に続く位置で、同じ色が隣り合わないようになっています。前後合わせて一人当たり20枚のパネル割りで、メンバーにより分量差ありますが基本360度以上を確保しています。
腰回りのパーツの生地は身頃普通地と同じ物で、フレア部分はデシンを採用しています。パネル継ぎ部分の裏側はロックや折伏せではなく、四つ折りテープで処理しているので面よりも継ぎ目の線の方が重く大きく振れ、早く落ちます。継ぎ目の部分と面の部分の動く速さが違く、シームと面の硬さの差が大きいのでスローで見ると継ぎ目の分だけ凹凸ができているはずです。凹凸が少ないより多い方が綺麗なのでこの仕様を採用していますが、これは主観です。四つ折りテープはデシンより硬いので縦方向に硬く見え綺麗ですが、これも主観です。
パニエを履いている様に見えますが、このパニエはスカートの一部として一緒にウエストベルトに縫い込まれています。このパニエもスカート本体と同じく、腰回りは分量少なくフレアとの切り替え部分から裾に向かって分量が増えています。パニエのウエスト〜ヒップの着膨れ感が好きではないので今までパニエを採用してこなかったのですが、今回必要を感じたので、パニエと今回のスカートの良い部分を両方取る形にしています。
オーガンジーのフレアパーツは今回衣装のメンバーカラー配置位置です。
上辺はウエストベルトに縫い込み横辺はスカートフレアパネル継ぎ目に縫い込んでいます(宇咲さんのみ上辺のみ)。メンバーカラー部分はレース、メンバーカラー生地、白生地の順で重ねてフレアパーツのオーガンジーの裏側に縫い付けています。
スカート裾は内側におりステッチ処理をしています。今回の様な生地では三つ折りが多いのかなと思いますが、ステッチ処理の際に起こるパッカリング(簡単にいうとシワ、ねじれている様なシワ)を避けたかったので、軽くロック処理をしてから内側に折り込みステッチをかけてアイロンで整えています。

衣装の説明は以上となります。


衣装デザインは柔と硬のバランスで考えています。
今回の場合は生地は全て柔であり、柔を使い硬を作る、硬の物の要素を印象としての硬を保たせながら柔に置き換える、といったことを繰り返し行い組み込んだ衣装です。
またレイヤー観点だけでも、キルティング、縫い込み、包み、振らし、幅広く組み込んでいます。左右非対称の360度デザインで、一見で分かりきらない要素量を目指しています。ライブでの引き、特典会や写真での寄りで見えてくる物も変わる様にしています(これは毎度のことですが、、)。


今回特に長かったですが、最後まで読んでくださった方、有難うございます。また今回初めての衣装担当だったので初めてここに来てくださった方もいるかと思います(いて欲しい)。宮﨑という人間は作った衣装着用のアー写がリリースされるとここにほぼ全部書くので、また読みに来ていただけたら嬉しいです。

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