5,000人呼べなかったら、プロデューサー失格!?
第1回、第2回を読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
過去2回でなでしこリーグ、日テレ・ベレーザの過去から現在に至る約8年を振り返り、『5,000人満員プロジェクト』の企画内容とこのプロジェクトに至った経緯、なぜ選手である私が集客に関わりたいと思ったかをお伝えしてきました。
今回は、5,000人集まったら/集まらなかったらどうするのか。日テレ・ベレーザをはじめ、なでしこリーグの未来と、私やチームメイト、クラブの10月20日に対する思いを皆さんに伝えたいと思います。
5,000人集まったら何が変わる?
私は一人のサッカー選手として、一人でも多くの方に私のプレーを観てもらいたいですし、応援してもらいたい。
なので、多くの人に見られている=観客が多いということはとても嬉しいことなんです。
おそらく、これは私だけじゃなくて、多くの選手が同じ事を思っているのでは無いでしょうか。
ベレーザの中でも、「5,000人で満員になっている西が丘は中々イメージが出来ない!」と10月20日を楽しみしている選手は多いです。
しかし、観客が多いということは、嬉しい・楽しいと感じるだけではありません。
観客が多い分、ミスをしたり、試合に負けたら嫌だな...と思う選手もいると思います。
でも、私たちは日本女子サッカーのトップレベルでプレーをしていて、なでしこジャパンは常に世界一を獲らなければいけない。そういう存在である以上、大きなプレッシャーがある中でプレーをしなければいけない環境というのは、避けて通れないと思います。
観に来てくれる人、応援してくれる人が増えることで、ポジティブな部分もネガティブな部分も含め、自分のプレーや立ち振る舞いなどに対する自覚と責任がより一層生まれると思うし、プレーのレベルが向上する。
つまり、もし5,000人を集めることができたら、なでしこリーグ全体のレベルが向上するのではないかなと考えています。
5,000人集まらなかったら?
では逆に、この『5,000人満員プロジェクト』で5,000人を集められなかったとしましょう。
5,000人集まらない=失敗
「あー、やっぱ集まらなかったんだね。」「5,000人は無理だよねー。」では、ありません!
5,000人集まらない=次に繋がる失敗 です。
タイトルに「5,000人呼べなかったら、プロデューサー失格?」と書きましたが、今後も続けていきます(笑)
もちろん、『5,000人満員プロジェクト』を行うと決めたからには5,000人でスタジアムを緑に染めたいです。
しかし、5,000人の方が試合を観に来てくれて成功した場合、2011年のなでしこジャパンがW杯優勝をして「優勝=人気が上がる→このままで良い」となってしまったように、「5,000人来た=成功→このままで良い」となってはいけません。
5,000人を集められたとしても、集められなかったとしても、今後に繋げていかなければ意味がありません。
10月20日に対する思い
10月20日、現在2位のライバルINAC神戸レオネッサとの直接対決で勝利した場合、私たち日テレ・ベレーザのホームで4年連続16回目のリーグ優勝を決めることが出来ます。
こんな素晴らしい舞台を作ることは、なかなか出来ません。
この試合にかける思いは、私のみならず、一つのクラブとして熱いものを持っています。
日テレ・ベレーザは常に勝ち続けるチームでなければいけません。
私が小さい頃、そしてベレーザの下部組織であるメニーナに所属している時に見ていたベレーザは常に勝ち続けていました。
しかしベレーザで大きな世代交代が起き、私や長谷川唯、清水梨紗などが高校生でベレーザに昇格し試合に出ていた3年間、リーグ優勝をすることは出来ませんでした。その3年間でリーグ優勝をしていたのが、10月20日の相手、INAC神戸レオネッサです。
2015年、5年ぶりに日テレ・ベレーザがなでしこリーグを制し、選手全員で出席をしたリーグ表彰式。当時キャプテンだったイワシさん(岩清水梓)が挨拶で言ったのが、「帰るべき場所に帰ってきた。」という言葉。
若い頃からベレーザで試合に出場し、色々な経験をしたイワシさんのその言葉は心に響きました。
これからは私たちが日テレ・ベレーザの歴史を作っていかなければいけないんです。
一人でも多くの皆さんと、今までに感じたことの無い勝利の喜び、リーグ優勝を共有したい!
選手をはじめクラブ全体で、全力で戦います。
皆さん、会場へ足を運んで下さい!
≪試合情報≫
2018プレナスなでしこリーグ1部 第16節
10月20日(土)14:00 kickoff vs INAC神戸レオネッサ
@味の素フィールド西が丘(東京都北区)
チケットはこちらから
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