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株式会社ヒトカラメディアにジョインしました

みなさん、ご無沙汰しています。自称バックオフィスデザイナーの乙津です。
先日twitterで転職活動をするという投稿をしました。この投稿から始まった転職活動ですが、本日から株式会社ヒトカラメディアにジョインすることになりました。
なぜヒトカラメディアにジョインすることにしたのか、思い出とともに書いてみたいと思います。
twitterの転職活動って結局どうだった?というのは別記事で投稿予定です。コーポレートの方が個人で発信することがどれだけ重要かわかる結果となっておりますので、お待ちください。

本投稿は個人的な備忘録として投稿するものであり、特に有益な情報は無いと思われます。それでも読みたい方は続きをどうぞ。


高井との出会い

ヒトカラメディアという会社は複数の事業を展開していますが、主に

莫大な費用がかかるオフィス移転を、ただの引っ越しではなく、「企業の成長」のための土台にする。そこで働くメンバーがよりいきいきと働けるような環境を実現する。ヒトカラメディアは、コストではなく、将来への投資としてオフィス移転をプロデュースします。

と、オフィス移転をメインとした事業を営んでいる会社です。
実はヒトカラメディア代表の高井と取締役の田久保とは私がヒトカラメディアのクライアントとして一緒に仕事をした仲です。

高井との出会いの話からお話します。
当時私は株式会社AppBroadCastという会社の取締役CFOでした。AppBroadCastという会社は2013年の1月に創業し、その年の8月にスマートフォン向けゲームクーポンアプリである「ゲームギフト」をリリースしました。
その年の12月にシリーズAの調達をし、翌年の1月に2回目のオフィス移転をすることになります。
シリーズAの調達後のオフィス移転とはいえプロダクトも立ち上がったばかりだったので、オフィスビルに移転するわけではなく、創業から引き続きマンションの一室を借りて事業を進めていました。

一方で事業は順調に進んでいる中、詳細は省きますが組織では様々な問題が出ていました。上の写真の通りでオフィス環境も決して良いとは言えず(社長だった小原の言葉を借りればブロイラー)、社員のフラストレーションも相当だと判断し、オフィス移転を決断します。
私自身はオフィス移転は物件選びから内装検討などのオペレーション含め6,7回経験しており、この時も自分でやるつもりだったのですが、当時は並行してシリーズBの調達の検討も進めており、ちょっと一人で推し進めるのは無理だと判断していました。
とはいえオフィス移転を一緒に手を動かして汗をかいてやってくれそうな人のイメージもなく、とりあえず物件を探そうととある方に相談したところ

と高井を紹介していただくことになりました。これが高井との出会いです。

ずっとオフィス移転のプロって紹介されたと思っていたけど、改めてこうやって事実を振り返るとオフィス移転のプロという紹介をされていたわけではなかったw高井さんごめんwww

オフィス移転プロジェクトチーム

オフィス移転といえば物件探しから始まるわけなのですが、高井と内見に行くたびに違和感を感じていたのを覚えています。
高井は何度も「オフィス移転をただの引っ越しに終わらせず、オフィスという場・空間を作るということ、そして移転という一大イベントを成功させましょう、物件選びはそのスタートです」と言っていて、私はいい意味で期待を裏切られていきました。
オフィス移転に対して一仲介業者からこんな発言を聞いたことがなかったためです。
物件が骨董通り沿いの住友不動産南青山ビルに決まると、内装の打ち合わせを始めるのですが、そこでも会社のミッション、ビジョンにリンクしたオフィスにしましょうと突っ込んできたり、「三方良し」のビジネスモデルを作ることを社員に言っているといえばそれが実現できるオフィスはどんなオフィスかと一緒に考えてくれ、打ち合わせ中に田久保が「ということはこういうことですかね?」とメッセージ性をわかりやすく整理してくれたり、あるあるですが明らかに予算オーバーとなればコストシミュレーションを一緒に考えてくれたりしました。
はじめはただの仲介会社と思って接していたのですが、この時にはもう「オフィス移転というプロジェクトを成功させる仲間」となっていました。
会社は異なれど、オフィス移転に関してはお互い忖度せず、できる範囲内で最高のオフィスを作るという目標に向かっていきました。

紆余曲折(明らかな予算オーバーで並行して短期間にデットファイナンスを2本決めたのもいい思い出)を経て内装工事もほぼ終わり、オフィス移転前日に事件は起こります。
高井、田久保、プロジェクトに参画していたNさんそして私と現地にいたのですが、もともとの要件を満たしていないことがたくさん出てきました。

・会議室をガラス張りにしたのにブラインドが当日設置できていなく、エントランスから丸見え
・表参道の景観を見ながら集中して作業ができるスペースを作ったのに、テーブルの高さが圧倒的におかしい
・コストダウンの一環でIKEAの家具を使ったら部品が不良で組み立てられない
・その他たくさん(覚えてないけどこんな数じゃなかった)

現場でこの状況を目の当たりにして、(さー、どーすっかな)と考えていたら、なんと高井はサイズにあったブラインドを買うために都内を駆け回り、田久保は都内どころか関東のIKEAを駆け回っていました。
普通に考えたら、今日のところは仕方ないので追加工事しましょうとかいう話になるのに、二人は移転初日にできる限り完璧な状態で迎えたいという私たちの目的を達成しようとその瞬間で可能な最大の努力をしてくれていたのです。

本当にヒトカラメディアでよかったと思いました。

いろいろありましたがコストをできるだけ抑え、その時の私達で作り上げた最高のオフィスはこちらです。

https://www.mac-office.co.jp/works/tokyo/1218/

なぜヒトカラメディアなのか

このプロジェクトを機に私は個人的にヒトカラメディアのファンになっていました。
ヒトカラメディアでイベントがあれば参加表明をし(結局炎上して行けなかったことばかりだけど)、外からいい会社になっているなと見ていましたが、特にヒトカラメディアで働くというイメージは持っていませんでした。(実際、高井と田久保にイケてるスタートアップがあったら紹介してくださいと依頼していましたし。)
そんな中、今回twitterを見たヒトカラメディアの社員経由で高井から話をもらい即決することになります。

今回の転職理由がプライベートな理由を含むため全てはお話できませんが、プライベートな理由を除けば、ヒトカラメディアを選んだ理由は過去最高に世話になったから、です。

2014年の12月にオフィスを移転しました。その後2015年の3月にゲームギフトが300万ダウンロードを突破し、順調に成長し2016年4月のKDDIグループ入りに繋がりました。
書けないことばかりで申し訳ないのですが、あの時このオフィスに移転していなければ、その後の困難も乗り越えられなかったでしょうし、事業の拡大もできていなかったと思っています。
オフィスが全てではないとはわかっていますが、このオフィスだからこそ困難を乗り越えられた新しい仲間をこの後に採用できたと思っています。(このオフィスに移転した後に初の一般公募にて採用を行い、その中で採用した営業メンバーの一人は完全にエース営業マンになり、この会社を支えてくれました。)
いろいろな要因があるとは思いますが、オフィスはその一つだったと思っていますし、この移転プロジェクトに全力で取り組んでくれた高井と田久保からのオファーを断る理由は今の私にはありません。
今度は私が全力を尽くす番です。

また今後の自分の生き方を考えた時にヒトカラメディアの『「都市」と「地方」の「働く」と「暮らす」をもっとオモシロくする』というミッション、『「働く場」と「働き方」からいきいきとした組織と個人を増やす』というビジョンを実現することに挑戦することが自分の生き方の一つの指標になるのではないかと思っているからです。

ヒトカラメディアは本日時点でエクイティ・ファイナンスも実施していませんし、当面実施する予定もありません。また株式公開も会社の売却も考えていません。
つまり私は本日をもって27歳から約14年間も行ってきた株式上場実務の最前線から離れます。本日からはヒトカラメディアのミッションの達成、ビジョンの実現のために自分がどんな価値提供をできるのかを必死で考え、実行していきます。

自分のキャリアを考えた時に現在のマーケット状況から鑑みても上場準備実務をして上場を達成するのが最高のキャリア構築だということは誰が見ても明らかです。(事業会社でM&Aでの売却、上場と両方のEXITを責任者として経験していれば最高でしょう)
しかし、いつも発信していますが、キャリア構築というのは将来のなりたい自分から逆算して構築すべきです。
40歳となった私はライフワークとして「コーポレート人材の市場価値向上のために自分ができることをする」を掲げています。そのために必要なことは上場することではありません。
個の時代と言われている今、必要なのは私個人が今までとは違った形でのキャリア構築に挑戦することだと思っています。

これが私の意思決定なので、引き続き自分の人生にフルコミットしていきたいと思っています。

最後に

冒頭にも書いてありますが、当社は

莫大な費用がかかるオフィス移転を、ただの引っ越しではなく、「企業の成長」のための土台にする。そこで働くメンバーがよりいきいきと働けるような環境を実現する。

オフィス移転をコストではなく、将来への投資としてプロデュースします。オフィス移転をご検討している方、ぜひ当社にお問い合わせください。物件選びからオフィス構築まで一気通貫でプロデュースさせていただきます!

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