アラサーOLはスゴツヨ娘役がお好き

私がお慕いしている娘役さんたち

ジャニオタのアラサーOLが宝塚にハマって1年ちょっと経ちました。
好きな娘役さんの傾向が見えてきたので、文字に起こしてみたいと思います。
毎度のごとくまとまりもオチもありません。

とりあえず私の好きな娘役さんを列挙してみます。
星組:有沙瞳さん、音咲いつきさん、白妙なつさん、瑠璃花夏さん
月組:海乃美月さん、彩みちるさん、天紫珠李さん

組に偏りしかないのは一旦さておいても、明らかに(瑠璃さんを除いて)新人公演に出られる学年である研究科7年を超えて、もはやベテランと呼ばれる学年で芸達者でパフォーマンスに深みを持たせるいわゆる「スゴツヨ」と呼ばれる娘役さんばかりであるということがよく分かりますね。
あと男役からの転向組が2名もいる。
自分でもびっくりします。
そして現在、唯一の新公学年である、るりはなちゃん(瑠璃花夏さん)も1789の新人公演でみほちゃん(有沙瞳さん)が演じたマリー・アントワネットを演じています。
1789の宝塚初演ではマリー・アントワネットは6年超月組でトップ娘役に君臨した愛希れいかさんが演じていますし、そもそも宝塚においてマリー・アントワネットという存在はやはり「特別な存在」であるというのは一般的に宝塚=ベルばらという認知のされ方をしている時点で明白ですよね。
新人公演といえどその役を演じられるというのは組や劇団から一定以上の実力があると認められた証でもあるという認識でいます。
なのでるりはなちゃんもまだ新人公演に出演出来る学年(入団7年目まで)
であるとはいえど、本公演でも主要登場人物に関わりがある役付きでしたし、「スゴツヨ娘役」に片足を突っ込んでいると言っても差し支えないと思います。

「スゴツヨ娘役」の定義

そもそも「スゴツヨ」という言葉、私は宝塚にハマってから初めて目にしました。
スゴくてツヨいんだという意味は分かりますが(身も蓋もない)、どこから来た言葉なのか気になり調べてみたら、どうやら「王家に捧ぐ歌」の歌詞である「♪エジプトはすごい エジプトは強い」から来ているようですね。
映像を見たことがありますが、本当に身も蓋もなくて驚きました。
通りで他の界隈で見かけないわけですよ。
で、宝塚の娘役でどんな人がすごくて強いのか、ヅカオタ研究科2年目の新参者が考えてみました。

・歌が上手い
・演技が上手い
・ダンスが上手い
・(どちらかというと)可愛いというより大人っぽい
・貫禄がある

…本当に身も蓋もない内容になってますけど、無理して読まないで大丈夫ですからね?
自分で書いておいて小学生かと思うような語彙になってしまって驚きを隠せません。
要するにある程度の年次で実力があり、それを役付きや立場という目に見える形で組や劇団から認められていることが分かる娘役さん、ということですね。
私の中ではエトワールを務めていたり、いわゆる「娘役2番手」と呼ばれるトップ娘役の次に重要な役どころだったり、銀橋でトップスターをセンターに並んだ時に2番手・3番手男役や組長・副組長のお隣にいる娘役というイメージです。

可愛いは大前提

ここで肝だと思っているのが、可愛らしい若手の路線娘役は微妙に当てはまらないかな、ということです。
ただ、可愛いは正義という事実は揺らがないので可愛い娘役さんももちろん大好きです。
この世で一番可愛いお姫様は本気でなこちゃん(舞空瞳さん)だと思っています。

宝塚は音楽学校の募集要項に「容姿端麗で~舞台人に適する方」と明記しているので、当然美目麗しい女性の集まりになるんですよ。
なので極端に言ってしまえば劇団に入団出来る人ってそもそも可愛い子しかいないんですよね。
だから可愛い子はたくさんいるけど(そもそも宝塚に入団出来ることがすごいというのは大前提で)、芸に秀でていて「強い」娘役さんというのは一握りしかいないということです。
そもそもみんな可愛くて歌って踊って演技も出来るって冷静に考えてすごい集団だなぁ…。
だからこそ可愛いのに特に強くアピールポイントがある娘役が「スゴツヨ」と呼ばれるんでしょうね。

スゴツヨ娘役に憧れている

思い返してみれば、子供のころから好きになる女性のキャラクターとかアイドルはずっとかっこいい人ばかりでした。
アイドルだと秋元才加さん、宮澤佐江さん、山本彩さん
アニメのキャラだとセーラームーンのセーラーウラヌスやスターライツ
スーパー戦隊や仮面ライダーシリーズの女性戦士

…癖がモロに出てますよね?
子供ながらにスーパー戦隊の女性戦士にめちゃくちゃ憧れていたし、なんなら大学の卒論もそれを題材に執筆しました。
大変分かりやすく「かっこいい人女の人」が好きなので、宝塚の男役にハマるのは当然ですがもはや本能的に「凛々しい娘役」に惹かれているんでしょう。
そして自分がもし今、宝塚ジェンヌで娘役だとしたら、年齢的にすでに研10を超えているベテランになるので、余計に新公学年を過ぎてなお、舞台上で素晴らしいパフォーマンスをみせてくれる同世代以上の娘役さんを応援したくなるんだと思います。

そもそも自分がスゴツヨ娘役を好きになるきっかけとなったのはVERDAD!!(礼さんのコンサート形式の公演)です。
こっちゃん(礼真琴さん)といーちゃん(音咲いつきさん)のデュエット「砂の城」の1番のサビでいーちゃんが下ハモしてるんです。
娘役なのに下歌うの!?てかこの人めちゃくちゃかっこよくない!?と衝撃を受けました。
当時まだ2人の関係性も、いーちゃんが男役からの転向組で座組内で娘役最上級生ということも知らず、「迫力あって凛々しくてかっこいいなぁ」とのんきに考えていましたが、完全に癖を撃ち抜かれてますね。
ちなみにこの時まだ星組さん見てみようかな、くらいのテンションでネット上でおすすめの意見が多かった円盤を軽率に手に入れたんですが、自分の判断は間違っていませんでした。過去の自分を褒めたいです。

娘役の地位向上させたい委員会

宝塚には「男役10年」という言葉があり、男役が一人前になるには10年必要とされています。
研10より下の学年でトップスターに就任したのはこの40年で天海祐希さん・珠城りょうさんのお二人しかいないことを考えると、やはり劇団も男役として10年経験を積むことは必要であるという認識なのでしょう。(揃って月組か…と思ったけどそれについては歴戦のヅカオタの先輩方のご意見賜りたいです)
それと比較して娘役は早いと研3や研4、遅くても研10までにトップに就任する人が多いことを考えると、「娘役としての賞味期限」はなんて短いのだろうと考えてしまいます。
フレッシュで可愛い娘役の活躍ももちろん喜ばしいことですが、たゆまぬ努力で日々パフォーマンスのレベルを維持どころか向上させている中堅~ベテランの娘役の活躍の場がもっと増えてくれないかなと感じます。
雑誌を見てもカレンダーを見ても番組を見ても、圧倒的に男役の登場率が高いのがもったいないというか、人気があるのは重々承知していますが、もっと娘役が可愛くきゃっきゃうふふしている姿が見たいなと思ってしまいます。(言い方が完全に変態だけど素化粧の娘役がたわむれる姿ほど愛らしいものはないですからね…)

頑張りが全て報われるほどこの社会甘くないですし、特に芸事の世界は私の想像が及ばないほど厳しい世界というのは頭では理解しています。
だからこそ、その努力が全て報われなくても、私たちファンに「応援したい」と思わせる姿を見せられる機会が少しでも多くあればいいのにと思わずにはいられません。

最初のテーマから壮絶に話がずれている気がするので終わり!



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