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手打ち野球

僕が小学生低学年の頃、昭和40年代後半。

都会の事は知らないが富山の氷見には少年野球チームなど存在しなかった。

今のようにゲーム機などなく、もちろんインターネットもあるはずがなく、大人も子供もテレビの野球、相撲、プロレスに熱狂した。

子供たちは鬼ごっこや隠れんぼは当然として、男の子は皆、野球でも遊んだ。

少年野球チームは無いし、バットやグラブを持っている子供は結構な金持ちの子だけで、野球と言えば手打ち野球だった。

そう、手打ち野球。

グラブもバットも使わずに、柔らかいゴムボールを手で打つ野球。
昼休みや放課後、工程や空き地や原っぱで遊ぶんだ。

ゴムボール1個あれば皆で遊べるからね。
当時は駄菓子屋にゴムボールが売ってて、白っぽいゴムボールや赤や黄色や緑のカラーボールもあってね。

指を広げて手のひらで打つとヒット率は高くて、手をグーにして打つとヒット率は下るけど飛距離は上がる。

昭和40年代は、子どもは皆、暗くなるまでそうやって外で遊んだもんだ。

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