ぼくのはなさきやま

おひさまを抱きしめた膝の上で
子守唄を聴いている
しょうがっこうであったことを話して
しょうがっこうでなかったことも話して気を引く
おひさまを吸収したタオルを畳んで
いつもの声がする
はなさきやまにはながさいたよ
むずがゆくて、ほこらしい。
あーあ、お山の花が枯れちゃった
そんなぁ!

言って泣いた
沢山の花が咲いて沢山の花を枯らせた
ぼくのはなさきやまはいくつあるだろう
いくつ咲かせて
いくつ枯らしただろう
腰が痛くて辛そうな母に変わってタオルを畳みながら
はなさきやまにはながさいたねと伝える
いい大人になってもつたえている
友と縁が切れた日は
枯れちゃったね
と伝える

#自由詩 #詩 #花さき山

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