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【書評】内藤誼人「人前で緊張しない人はウラで「ズルいこと」やっていた」(2018)

 仕事で目上の方と話すときや、大人数の前で話すときにいつも必要以上に緊張しちゃいませんか?周りの人が堂々と話せているのになぜ私だけ・・と考えることはありませんか?

私もそのような性格で、悩んでしまうこともありましたが、この本を読んで考え方が変わりました。すぐに実現できるアクションプランが多く実践的な本です。冒頭の悩みがある方は必読の書です。

1.著者紹介
 立正大学客員教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的、応用的な心理学技法をわかりやすく解説するビジネススキルに関する著書多数あり。

2.本の内容要約
 過度に緊張しやすい人向けに心理学のテクニックを複数紹介し、アクションプランにつなげてもらう本。

3.気づき・学び(気に入ったフレーズ、考え方)

●緊張をコントロールして堂々と意見を言えるようになる方法。
⇒他の人から注目される状態で意見を表明するのは難しい。一度2~3分考えてもらい、紙に落とした上で読み上げてもらう。そうすることで、発表しているときは紙に書いたことを読み上げているだけなので緊張しなくて済む。

●自分が緊張するシーンのイメトレを可能な限り多くしておく。突然スピーチの機会が回ってくるかもしれないし、外国人に道を聞かれるかもしれない。そういった色々なシチュエーションを想像してその際に答えるべき回答を用意して暗記する。

●アナウンサーが堂々とテレビカメラの前で喋っているように見えるのは、カメラが回る前にリハーサルを沢山行っているから。徹底的な事前の準備が本番に強くする。(誰しもアドリブは苦手。アドリブにならないよう入念な準備をし)

●誰もあなたのことを注目していない。心理学でいう「スポットライト効果」に囚われすぎている。他の人はあなたのことに欠片も注目していないし、言い間違いや噛んでしまったセリフも1分後には忘却の彼方にある。それでも緊張する人は、自意識が高すぎるだけ。誰もあなた・あなたの発言にそんなに注目していません。

●人が悩むのは無駄な体力が残っているから。運動を沢山して肉体的な疲労があれば悩んでいる余裕なんてない。
⇒まさにそのとおり。学生時代に部活で肉体疲労が激しかったときは無駄なことを考えている余裕もなかった。

●自分に自身をつける手っ取り早い方法。高級なブランド服を身につける。
それだけで自分が偉くなったかのように感じられ自己肯定感が増す。

●大人数の前で話すときも、二人きりで話していると思い込むようにする。例えば、パーティで大人数の輪があるときや大人数の前でスピーチするときも、近くの人と二人で話していると自分を錯覚させれば無駄な緊張感は産まない。その他大勢は無視。全員から納得してもらったり好かれようとしない。(余計な気を使わない)

●会話が続かないのは話のネタを用意していないだけ。近くにいるコミュ力高い人もお笑い芸人も、よく人に話す笑い話のネタを持っていて、それを使っているだけ。それができないのは単なる準備不足。話のネタは常に有り余るほど用意しておくのが望ましい。

●人から皮肉や叱責を受けたときも、必ず「ありがとう」で返答する。自信なさげにするのではなく、しっかりとありがとうございますと表現する。(褒められたときは、お陰様です感をだしつつもありがとうございますという)





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