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第2回:特殊な六角ドライバー

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 前回は通常の六角ドライバーの話をしましたが、今回は同じ六角レンチでも特殊な形状の工具を紹介します。

 上画像は前回にも少し登場したボールポイント六角ドライバー。
 ボールポイントは、ネジに対してまっすぐアクセスできない場所で若干の角度をつけて締めこむことができます。
 ただし通常の六角レンチに比べるとネジの頭との接触面積が小さいため、高いトルクをかけて締め込むことはできません。どうしても通常の六角レンチを使うことができない場合は、このボールポイントで軽く締め込んだ後、このあとに紹介するタイプの六角レンチで本締めをするのがいいでしょう。
 L型六角レンチで長軸側をこのボールポイントに、短軸側を通常の六角レンチにしてある製品が多いのは、この「締め込むトルクによって使い分ける」ためです。テキトーにどちらでも使えるようにしているわけではありません。

 こちらはL型レンチですが、短軸側が極端に短い「スタビ」と呼ばれるタイプ。
 ネジの正面からは無理でも横からならアクセスできる場合に使います。画像は国産ミトロイ製の「ボールポイントスタビーショート」。外国製ではアメリカのBONDHUS(ボンダス)製が有名です。
 ただし、クルクルと何回転もネジを回すのは苦手ですので、上のボールポイントである程度締めてから、最後の本締めだけをこのテのドライバーで行うのがいいです。
 このレンチも長軸側がボールポイントになっていますが、短軸側が極端に短いので使いにくいのは否めません。

 横からのアクセスは可能だけど、スタビショートレンチよりももっと隙間が小さい場合に使えるのがこちらの「スリムオフセットドライバー」。これを使わなきゃいけないような場面では本当はもっと分解してネジに普通にアクセスできるようにした方がいいですが、急場しのぎのための工具という感じです。
 使いにくそうですが、板の部分にバネのようにテンションをかけて工具をネジの頭に押さえつけられるので、見た目よりはきちんとトルクをかけることができます。
 この製品は国産のANEX製。(ANEXはタミヤブランドのドライバーをOEM生産しているドライバー専業メーカーです)

 ここからは工具の話ではなくて、ネジの頭へのアクセスの話。
 スタビL型レンチや板ドライバーを使わなければならないような、上画像のような場面。また、RCカーの場合に多いのがタイロッドなどのターンバックルレンチを使う場面で問題になる「振り角」というものについて解説しておきます。


 六角レンチの場合、上図のように「工具を動かせる角度」が60度以上ないと、きちんと工具を使うことができません。この角度を「振り角」と呼びます。
 一部メーカー製品にある軸部分が四角いターンバックルだと、90度の振り角が取れないとダメです。
 これは、図の三つめの状態のように、一度回した後で新たに工具をかけ直すことができないため。
 スパナのオープンエンドの先端が軸に対して少し傾いているのは、工具を裏返すことでこの振り角が足りない場面を回避するためですが、六角レンチではそうもいきません。振り角が十分に取れない場合は、少し分解して六角穴の正面からアクセスできるようにしたほうがいいですね。

 次回はネジの締めつけトルクについて書くことにします。
 アルミネジを使ってる方には覚悟が必要な内容になるかと思います。

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