24/2/28 ゼンリンミュージアム

 昨日の飲み会のおかげで今日は一日中眠く、ノートを書いていないことをすっかり忘れていた。今日も少しだけ。

 福岡旅行で、株式会社ゼンリンの運営するゼンリンミュージアムへ行ってきた。印象に残っているのは、企画展の長久保赤水という人物。

 日本全国を測量し、正確な地図を作った江戸時代の人物として有名なのは伊能忠敬である。長久保赤水は、伊能忠敬より前に、別の方法でかなり正確な地図を作成したすごい人である。その方法とは、資料の収集や旅人への聞き込みである。

 これらを積み重ね、制作された赤水図は、広く庶民に使用された。伊能忠敬の地図は一般の人の目に掛からなかったようなので、江戸の人々にとっては、地図といえば長久保赤水が思い浮かんだのであろう。

 だが、赤水の用いた手法は2次情報、3次情報頼りのため、正確さには限界があった。そこで、自らの足で歩き、測量し、1次情報を集める伊能忠敬の方法が、より正確な手法として確立された。

 このように、長久保赤水という人物について初めて知り、伊能忠敬との比較もできて面白かった。企画展のほかにも、世界で作られた地図の展示なども行われており、当時の外国人から見て日本がどのように映っていたのか、また外国の地図技術の高さも知ることができ、こちらも面白かった。

 入館料は少し高いが、チケットホルダーがついてくるうえ、帰りはショップによるとノベルティをもらうことができる。とても満足できる施設だった。

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