録音記①

2018年3月6日 スタジオマグナム 仮録音

場所はマグナムの奥の部屋、録音ミックスは つばくんこと井上翼。バントで初めて音源を作ったときからずっとこうしてきた。マグナムはレコーディングのときしか利用しないので、いい塩梅に気が引き締まる。
つばくんとのことは、話しだすと本当にきりがなくなってしまうので、つばくんとの好きな時間を書こうと思う。行きや帰りつばくんの車に乗って、つばくんが流してくれる音楽について、ああだねこうだねこれすごすぎるなとか話す。曲の最高潮のときつばくんは音量を思い切りあげる。しかもそのピークはギターソロや、Cメロからサビに入る手前や、2番のBメロの歌詞だったりすることが多い。たまにサビのときもあるけど。音量が上がるときスピードも加速しているような気分になる。してるのかもしれない。僕が聴いてきたり好きになった音楽はつばくんの影響が誰よりあると思う。そしてレコーディングやミックスが終わり、達成感とともに山岡家とか焼肉を食べるのがまた最高にうまい。僕の家まで車が着いてもだいたいしゃべり続ける。3時間ぐらい話したこともざらにあったと思うな。そういうときはだいたい僕の悩みごとについてだったな。

レコーディングのことなにも書かずにやめてしまいそう。始めよう。初日のこの日は仮録り。結果的に。やってみてイメージが湧いたり、曲順考えたり、粗が見えたりする。まずは録らないことにはなにも始まらない。数時間の間に10曲ぐらいギターを録り最後に歌を入れた。ギターを録音するのは苦手で相変わらず苦戦するも、歌はライブ翌日でも案外調子よく、いい感じ。2年2ヶ月ぶりの本格的なレコーディングがすごく楽しかった。2年のあいだに自分が上手になれたことも感じて嬉しかった。このあと2年後どうだろう。いい演奏できたら最高に気持ちがいいだろう。

そしてこの録音をミックスしてもらい聴いていて、なるほどと気づき新しいアイデアも湧いてきた。曲順は何通りも思いついてしまい、考える度にこれだと思っても、すぐにまた別のプランが登場する。今回は人生初のフルアルバムだから、うれしい悩みが尽きない。たのしい。入れる予定のなかった曲を入れてみてようやく落ち着いた気がする。もし最高な新曲生まれちゃったらどうしよう。

度々書いてるとおり、たのしいのだ。

2018年3月20日 自分の部屋 ギター録り

録音の仕方やアルバムについてのこだわりとかは本当に人の数だけある。こだわりがあって素晴らしい人もいるし、まったくこだわりがないのに最高な人やバンドもいる。僕は僕の気持ちのいいやり方でやりたい。僕のこだわりは簡潔にすると、つばくんに録音してもらうこと、自分が聴きたいCDをつくること。
それで、せっかくなら自分の部屋でやったらいいんじゃないかと思いついた。居心地は最高、マイクスタンドがないことぐらいしかデメリットが見当たらなかったので、スタジオをキャンセルした。必要な荷物をギターケースやトートバッぐに入れて出掛け、そして取り出さなくても部屋にはある。むしろすべてがある。欲しくて買えいままのレコードプレーヤー(本日注文した)以外の全てが揃っている。ホーム。

そんな部屋で満を持して録音が始まると、まるで自分の部屋ではないのかと疑うぐらいに緊張している。自分の部屋以外のどこよりも落ち着かなく、右足の震えも止まらない。ギターを弾き始めてもミスが続く。あんなに自分の部屋での録音に期待していたのになんだこれは。

よくわからない緊張がだんだん楽しくなったころ、いつもの録音のときぐらいの緊張レベルに戻りいい録音ができた。よかった。ここでレコーディングすんの?と身体が驚いたのかも。今日でアコギとライン録りのエレキギターが終了。あと歌も数曲。本当にギター録りは神経を使っちゃう。とくに伴奏は途中で失敗したら最初からやり直しだからね。

というわけで、今回のフルアルバム。そうだタイトルは決まってるがまだ秘密。ギター録りという鬼門を乗り越えた。ライブをいくつかやったあと、再来週からまた再開。歌とエレキギターとキーボードとハーモニカともしかしたらベース。音が重なるときは、自分の作った音楽が宇宙ぐらいまで広がるようで、本当に歌を作っていてよかったなと思える。そしたらドラムも入れたくなっちゃうけど、それならバンドを組むときだ。

とにかくこのアルバムを、たくさんの人に。と思い描いて、一生懸命楽しくつくっていく。よし。おわり。録音記続編おたのしみに。

https://youtu.be/1YhsI7c8-Bc


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