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寝転んでみる月

 以前、働いていた事務所は、自然が豊かなところにありました。
裏に山があって、前には川が流れていて、今の季節、窓を開けて仕事をしていると、ギンヤンマが飛び込んできます。

 残業を終えて外に出ると真っ暗で、真夜中なのかと思うほど、静かです。
空を見上げると、大きな月がいつも見えました。

今日は、三日月。今日は、半分の月。
あ、満月。
とにかく月がよく見えて、車を運転していると、月と一緒に移動しているような気分になりました。

 今は、住まいも働く場所も変わってしまったので、あんなに存在感のある大きな月を見ることは、残念ながら叶いません。

夜はあんなに暗くないし、空も高い建物に分断されて、月もなんだか小さく見えます。
それでも、月を見つけると嬉しくなるし、子どもにも「ほら、月だよ」とついつい教えたくなるのです。

今は、絵本の中で月を愛でることが多いです。

「お月さまってどんなあじ?」

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お月さまってどんな味なんだろう。甘いのかな、しょっぱいのかな。ほんのひとくち食べてみたいね。ある日、小さなカメが決心しました。高いあの山にのぼって、お月さまをかじってみよう。  Amazonより

 人によって想う月の色や形は様々で、きっと味も様々でしょう。
子どもに聞いてみたら、白くてフワフワなかき氷と言っていました。

なるほど。

この本に出てくる月は白いし、触ったらフワフワしていそうです。

 私は、丸くて甘いお菓子のイメージ。
丸くて甘いお菓子はたくさんありますね。
おまんじゅう、どら焼き、お団子、マカロン、クッキーなどなど。

最近、お客さんからお土産で頂いて、美味しかった丸いお菓子がコチラ。

鼓月の千寿せんべい。

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せんべいというネーミングですが、クッキー生地にシュガークリームがはさまれた洋風な焼き菓子です。
薄味佳煎(ヴァッフェル)と袋に書いてありました。

京菓子處 鼓月のホームページを見てみると、

千寿せんべいが生まれたのは昭和38年。
波形のクッキー生地にクリームをはさむ
という、それまでになかった素材と製法
を用いて誕生した。
季節によってシュガークリームの材料の
配合を変えたり、職人さんによって
温度・湿度・天候を見極め、火加減を
判断し、作られている。

そりゃあ、美味しいはずだ。

「鼓月」の名前についても書かれていました。

「鼓月」という屋号は、妙心寺の管長であった
古川大航老師に命名していただいたものです。
この名前には、「打てば響く鼓に想いを寄せ、
その名あまねく中天に響き、月にも届け」という
社業発展を願う意味が込められています。

なんと、まあ素敵。

しばらく、こちらのお菓子を私の心の友とします。

月の絵本をもう1冊。

「つきよのキャベツくん」

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キャベツくんが歩いていると、向こうから何かがやってきます。
近づいてきたのは、鼻がついて、ちょびひげをはやした大きな
トンカツでした。
ブタヤマさんもびっくり! Amazonより

 長新太さんの「キャベツくん」シリーズです。
毎回、想像できない展開になるし、発想が自由過ぎて、大好きなのです。
ちょびひげをはやしたトンカツっていったいなんなんでしょう。
それだけで、もう引き込まれていきます。

長新太さんの「へんてこライオン」シリーズも子供のお気に入りです。

まだまだ、月が登場する絵本はたくさんあります。

今月は、月をテーマに絵本を選んで読んでみようと思っています。

(おしまい)


貴重な時間を使って、最後まで読んで 頂き、ありがとうございます。 よかったら、また覗きに来てくださいね。