土曜の朝。

昨日は珍しく早い帰宅だったので、風呂入ってご飯食べて寝るって健康的な夜を送り起きたのが6時。

いや、健康体かて笑。

私には土日祝日というものが存在しないので(シフト制)今日も元気に出勤。

風が強い日で、空には綿菓子がひとつも見えない。
澄んだ空気は山にいるような心地良さで、土曜の朝だから皆飲み疲れてか仕事疲れで寝てるのか人も数える程しかいない。

忙しない平日がまるで信じられないような静寂。
けれど鳩の「クルッポー♪」や、黒猫はのんびりいつもどうり稼働していてなんだか安堵を覚える。

私は普段、歩く時も電車の中もイヤホンを付けて音楽を聴いているのだが、今日は再生する気分にならなかった。

少し髪がなびくほどの風の音と、太陽の少しの暑さと、鳩とカラスの喧騒と、ランニングするお兄さんの足音。

それらに耳を澄まして身体を委ねたいと思ったのだ。

私は少し早歩きで歩を進める。

気持ちがいいと足取りも軽くなるものだ。

こんな日に会社に行くなんてもったいないと思う。

みんな外で仕事すべきだなんて思ってしまう。

そんな土曜の朝から一転して、きっと夜はラグビー熱で渋谷が溢れかえるだろうなんて気づく。

平日にはない、寒暖の差。

人の熱と、暖かさは今日ならではだ。

たまにはスポーツ観戦、現地でしたいなと感じつつ、まずは自分の贅肉と相談して絞らないとなと考えつつ。

私はちょびっと、元気をもらって今日も進む。